前回の続き・・・。
制御不能を経験した私は、恐る恐ると雪の山道を登っていった。
何とか、平地まで辿り着いただのだが、そこからがまた大変だった。
積もった雪が風で舞い、視界を完全に遮るのである。
先行車と対向車の真似をして、ライトを点け、ハザードを点滅させながら進むのだが、すぐに先行車を見失うくらい、地吹雪が酷い。
しばらく走っていると、対向車線の軽自動車が、道路から転落して、運転手と同乗者が立ち往生しているではないか・・・(゚-゚*;)オロオロ(;*゚-゚)
後悔を胸に抱きつつ、しかし、今まで来た道を戻る勇気は持ち合わせていない。
速度30km位で、ゆっくりと進んでいく。
地元の人たちには、苛立つくらいのスピードかも知れないのだが、これ以上出す勇気はない・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ
暫く進むと、ようやく視界が回復し、スピードも50km近くまで出せるようになってきた。
ただ、長時間の先頭車両という重圧が苦しくなってきた。
そこに、道の駅があるという看板が見えてきた。
とりあえず、疲れを取る意味も兼ねて、道の駅やまびこ館へ入ることにした。
ようやく、肩の荷を下ろすことが出来た私は、休憩を少しとり、甘いコーヒーが飲みたくなった私は、自動販売機で、砂糖ミルクたっぷりのカフェオレを買って、再出発をした。
そこから先は、比較的、路面に雪もなく、安心してカフェオレを飲みながら運転しようと思ったのだが、買って数分もしないのに、カフェオレが既に冷えているではないか・・・_| ̄|○
恐るべし、氷点下の世界・・・。
その後は、何のトラブルもなく、思っていたよりも早く、宮古市に到着することが出来た。
時刻は、10:45a.m.・・・。
宮古市の駅前を通り過ぎ、街中をグルリと回り、漁港にも車を走らせてみた。
何より、安心したのが、昨年被災後すぐの3月は当然のことなのだろうが、9月に訪れた際でさえ、信号が2~3箇所しか稼働していなかった。
今回は、全ての信号が稼働していた。
それに、新しく構えた店、被害を修復してオープンしている店があちこちに見ることが出来た。
前々回、前回に比べると、人が生きているという感覚を受け取ることが出来てホッとした。
店舗の多くには、窓にこのようなポスターが貼られていた。
決して、負けないで欲しい・・・!
ただ、海に近いところは、復興まではまだまだ・・・という感じである。
宮古漁港の突端の方に位置していたガソリンスタンドで、津波も早い段階で被害を受けたものと思う。
昨年3月の写真と、今回の写真を掲載する。
宮古市を後にした私は、国道45号線を通り、大槌町へ向かった。
宮古湾から内陸へ入り、山田町へ向かう間は、海岸から離れるので、何の被害もなく普通の風景である。
しかし、海岸が近くなると、津波の惨状を物語る景色が目に飛び込んでくる。
あれ・・・(@・Д・@)??
(<・>_<・>)ジィィィ
養殖筏が・・・!
昨年9月には見ることが出来なかった、養殖筏が海に浮かんでいるではないか・・・\(^o^))/…\((^0^)/
陸に目をやると、何も変わっていないのだが、海から変わろうとしている。
因みに、陸中山田駅の昨年3月の写真と今回の写真を掲載する。
次回へ・・・。