前回の続き・・・。
釜石市から大船渡市までは、比較的に山間部を通るのだが、小一時間程度で到着した。
被害が大きかった大船渡港に車を走らせる。
山積みになったままの車・・・。
放置されたままの工場・・・。
瓦礫の山・・・。
崩れたままの船着き場・・・。
半年前と何ら変わっていない・・・。
因みに大船渡市の瓦礫処理の状況は・・・。
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2012/4/9時点の震災瓦礫処理状況(環境省公表資料より)
瓦礫推計量:75万6千トン
※ うち建物解体に伴う瓦礫発生推計量:13万トン
解体を除いた瓦礫推計量に対する撤去率:100%
解体を含んだ瓦礫推計量に対する撤去率:95%
※ 撤去は仮置き場への搬入のこと。
処理・処分量:26万7千トン
処理・処分割合:35.3%
※ 破砕・選別等により有価売却、原燃料利用、焼却やセメント焼成、埋立処分等により処理・処分された量。
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大船渡市は、その他の所に比べ、瓦礫の処理が、まだ進んでいる方である。
これは、大船渡市にある太平洋セメント株式会社が、積極的に瓦礫処理を行っている賜だと思う。
津波を被った瓦礫処理の一番の問題は、塩分濃度である。
今回、除塩の施設づくりで知恵を出したのは、セメント製造での産業廃棄物の再利用を技術面で支えている大阪・岸和田市にあるリマテック株式会社ということである。
余談だが、この太平洋セメントとリマテックの瓦礫の資源化における共同開発が面白い。
青森県田子町の廃棄物処理業者:三栄化学工業株式会社が、同町と岩手県二戸市との県境に所在する山中に、1985頃から1999年11月まで10年以上もの長期間にわたり、合計約87立米(青森県側約67万立米、岩手県側約20万立米)という膨大な産業廃棄物の不法投棄等を行った事件がある。
産業廃棄物の不法投棄事件としては、有名な事件で、青森岩手県境産廃不法投棄事件と言われている。
この事件以降に、太平洋セメントの大船渡工場は岩手県の産業廃棄物の処理を引き受け、その際に、前述のリマッテクと瓦礫の資源化における共同開発をしてきたと言うことらしい。
ある人間の利己主義により、社会的大事件を引き起こされ、それにより新しい技術が産まれて、また、それが、大災害の役に立つというのだから皮肉なものである。
ぶらりと、以前の中心部を車で走り、大船渡を後にして、陸前高田市に向かおうと、国道45線に戻るため、車を走らせた。
すると、道ばたに、幟がはためいている一角があるではないか!
大船渡屋台村・・・(・∀・)??
中を覗いてみると、色んな食べ物屋さんが軒を並べている。
釜石で食事をしたので、流石に食べることは出来なかったが、焼鳥屋、居酒屋、家庭料理、お好み焼き、寿司屋、ラーメン屋、etcと盛りだくさんである。
お店の方らしい人を見つけたのだが、忙しそうにしていたので、話を聞くことが出来なかった・・・。
帰阪して、ネットで調べてみたら、HPがあるではないか!
昨年12月20日にオープンしたそうである。
宇崎竜童さんや、西城秀樹さん、浅田舞ちゃんやら多くの方が応援に来ているようだ。
地元の方は、一歩踏み出している・・・。
私は、次回こそは、寄っていこうと心に秘めたのだが、皆も、是非、足を運んで欲しい・・・。
頑張ってください・・・という安易な言葉を言ってはいけないのだろうが、頑張って欲しい・・・!
次回へ・・・。