前回の続き・・・。
相馬市を後にした私は、福島県道74号線を使い、南相馬市を目指した。
県道74号線は、海岸から500m~1kmの内陸部を南北に走る相馬市と南相馬市を結ぶ主要地方道路である。
その主要道路の左側と右側である。
右も左も見渡す限り、荒れ地のため、土埃が舞い上がり、時折、視界を遮られる・・・。
道路には、亀裂が入り、徐行で運転しても、車の上下の揺れがひどい。
橋を渡ろうとすると、橋と橋の付け根の部分に段差があり、車の下部をこすることもしばしばあった。
しばらく、道を進んでいくと、反対車線に看板が立っていた・・・。
振り返って確認してみると、一般車両通行止めの知らせだった・・・( ̄□ ̄;)!!
どうやら、農道を走りながら県道74号線の合流したため、相馬市側の通行止めの看板に気付かず、車を走らせていたらしい・・・_| ̄|○
どうりで、道路の状態がひどいはずである・・・。
震災から、1年経過した現在でも、相馬市と南相馬市を結ぶ主要幹線道路は通行止めになっているというのが、そこにある現実のようだ・・・。
ここには、何軒の家屋があり、どれだけの農地があったのかさえ想像も出来ない・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
更に、車を南へ走らせると、延々と続く瓦礫の山があった。
因みに、南相馬市の瓦礫処理状況は・・・。
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2012/4/9時点の震災瓦礫処理状況(環境省公表資料より)
瓦礫推計量:64万トン
※ うち建物解体に伴う瓦礫発生推計量: 3万トン
解体を除いた瓦礫推計量に対する撤去率:82%
解体を含んだ瓦礫推計量に対する撤去率:78%
※ 撤去は仮置き場への搬入のこと。
処理・処分量:5千トン
処理・処分割合:0.7%
※ 破砕・選別等により有価売却、原燃料利用、焼却やセメント焼成、埋立処分等により処理・処分された量。
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今まで、取り上げてきた各自治体は、瓦礫撤去率は全て100%だった。
しかし、南相馬市は、福島第一原視力発電所事故の影響で、警戒区域及び避難指示区域に該当するため、瓦礫が手つかずのまま残されている。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/20120401map.pdf
瓦礫の山と併走するかのように、新しい送電線が作られていた・・・。
手前2本は完成しているが、奥の2本は作られている最中だった。
当然、電線も架かっていないので、ここあたりには電気は通っていないということだろう・・・?
・・・とは言え、延々と続く瓦礫の山の反対側には、民家など一軒もない
車の瓦礫の山・・・。
消防自動車も・・・救助活動に向かう途中で、津波に巻き込まれたのだろうか?
この先、瓦礫処理の運搬の車しか入れないようなので、迂回して、国道6号線へと戻る道をとった。
次回へ・・・。