前回の続き・・・
国道6号線を南下していくと、前回も出くわした南相馬市原町区大甕(おおみか)にある検問ゲートにぶつかる。
ただ、福島県南相馬市に設定された“警戒区域”が、4月16日に解除され、大半の地域が、“避難指示解除準備区域(年間被ばく線量20ミリシーベルト以下)”と、“居住制限区域(同20ミリシーベルト超500ミリシーベルト以下)”に再編されたため、このゲートも、現在は解かれている。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/20120401map.pdf
今回の東北入りの大きな目的の一つは、川内村訪問である。
“警戒区域”がなければ、川内村までは51km弱で、小一時間ほどで着くことが出来る。
http://www.aida-soken.co.jp/pdf/map1.pdf
改めて説明するが、“警戒区域”とは、福島第一原発から半径20km圏内で、災害対策基本法に基づき政府が、昨年4月22日に設定したもので、双葉町、大熊町、富岡町と、楢葉町のほとんど、南相馬市、田村市、浪江町、葛尾村、川内村の一部が指定されている。
当然、迂回するしかない・・・。
ナビで検索すると、一旦、北上して、川内村へ向かうような経路が示された。
http://www.aida-soken.co.jp/pdf/map2.pdf
とりあえず、ナビ通りに進むのだが、行く先々で立ち入り禁止の看板に遮られてしまう・・・。
経路上にある双葉郡も浪江町も、“警戒区域”内にあたり、通過できないのである。
立ち入り禁止の看板に遮られる度に、北へ進路を変えて進もうとするのだが、一向に、川内村へ近づいている感がない・・・。
途中、大量の猿を見た。
多分100頭ではきかない数である・・・。
これらの猿が“警戒区域”内から移動してきたのであれば、相当量の放射線量を浴びているに違いない・・・( ゚д゚)ハッ!
野生動物に移動禁止と言っても無駄なことだろう・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
右往左往しつつ、立ち入り禁止の看板もなく、順調に進み出したと思ったら、今度は落石のため通行禁止になっていた。
諦めて、来た道を戻っていると、高台から、福島第一原子力発電所が見える。
にっちもさっちもいかないので、警備に当たっている警察官に、川内村に行く方法を尋ねてみた・・・。
なんと、「相馬市まで北上して、国道115号線を通った方が良いですよ」というではないか・・・( ̄□ ̄;)!!
ナビで迂回ルートを細かく入力しながら、検索してみると、134km・2時間14分と出た。
http://www.aida-soken.co.jp/pdf/map3.pdf
その時の時刻は13時30分・・・。
4時頃には、到着できると思い、諦めて、最大迂回ルートをとることにした。
しかし、この界隈で生活している人は、たった一つの原発のために、移動するのにこんな苦労を強いられているのである。
取りあえず、相馬市まで福島県道34号線で北上し、国道115号線で、伊達市を目指した。
思ったより時間がかかり、川内村へ向かう分岐まで、1時間強を要してしまった・・・。
川内村への経路にある飯舘村、浪江町津島地区、葛尾村は、“計画的避難区域”に指定されている。
“計画的避難区域”とは、区域の指定から約1か月の間に避難のため立ち退くことを求めた区域で、福島第一原子力発電所から半径20km以遠で、居住し続けた場合に1年間の積算線量が20ミリシーベルトに達する恐れがある地域で、葛尾村、浪江町、飯舘村と、川俣町の一部、南相馬市の一部が、私が行った際には指定されていた。
国道399号線を南下していくのだが、果たして、これが国道なのだろうかという山道を走らされた。
時折、地震のためにひび割れて、そのまま放置されている道路がある・・・。
通常であれば、伊達市から川内村までは1時間半程度着くようになっているのだが、
爆弾低気圧の影響か、ところどころに雪が残り、落ちた大きな枝が道路に落ちており、悪路のため、一時間半を経過してもまだ山道を走っていた。
ここで、アクシデントが発生した・・・(゚Д゚;∬アワワ・・・
ガソリンの目盛りが一つになり、エンプティランプが点灯したのである・・・(||゚Д゚)ヒィィィ!
プリウスに乗り慣れていない私は、エンプティランプが点いて、後何Km走られるのかさえ想像が付かない・・・。
頭の中では、国道を走るため、途中で給油できるだろうと思っていたのだが・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
取りあえず、経路上で立ち寄れそうなガソリンスタンドを検索してみた・・・。
8km先にガソリスタンドがあるというので、ホッと胸をなで下ろす・・・ヽ(゚∀゚ )ノ
しかし、それもぬか喜びに過ぎなかったことを、数分後に知らされる・・・。
次回へ・・・。