前回の続き・・・。
前回、微生物由来揮発性有機化合物(MVOC)について触れたのだが、その発生原因が、低ホルムやノンホルムへと移行したからという事も書いた。
これでは、化学物質を取るか(?)、細菌やカビを取るか(?)、迫られているような物である。
専門家は、細菌やカビなどの微生物が介在して生成する揮発性有機化合物(MVOC)を問題視しているが、本当にそうだろうか?
毎年、夏になると、以下のような症状が出る人はいないだろうか?
乾いた咳、息切れ、微熱、かすれたような呼吸音、etc・・・。
あるいは、里帰りすると咳が止まる、逆に、外出先から自宅に戻ると咳が出る。
如何だろう?
このような症状がある人は、“夏型過敏性肺炎”に罹っている可能性を考えた方が良い。
“夏型過敏性肺炎”とは、空気中のトリコスポロンというカビの一種を吸い込むことによって起きるアレルギー性の肺炎のことである。
トリコスポロンは、家の中の高温で湿気の多い場所や腐った木の部分などに生息し、台所のシンクと壁の隙間や、脱衣所とお風呂の桟のすき間など、丁寧に掃除をしても普段は見落としがちな場所に潜んでいる。
しかし、トリコスポロンは夏にしか胞子を飛ばさないため、秋になると自然に咳が止まる。
夏限定の咳程度であれば安心と思ってはいけない。
トリコスポロンは、早期の段階ではレントゲンに異常は写らないため専門医でない限り、夏風邪や喘息ではないかと診断されてしまうことが多い。
しかし、その間にも肺の炎症は慢性的に進行し、長い時間をかけて人体を冒していくので、末期には肺が伸び縮みできなくなり、ついには潰れてしまうという恐ろしい症状を引き起こすのである。
また、このトリコスポロンは、女性患者は男性の2倍以上で、そのほとんどが1日の大半を家の中で過ごす専業主婦である。
笑い話で済ませなくなって来たのではないだろうか?
また、2010年11月12日、千葉県市川市にある東京歯科大市川総合病院で、ムコール真菌というカビによる院内感染の疑いで、同じ個室に入院した急性白血病の患者3人が相次いで死亡したと発表した。
死亡したのは、30代女性と、70代と40代の男性。
調べによると、3人は同病院の同じ個室に入院しており、5月に死亡した30代女性、9月に死亡した70代男性、10月に死亡した40代男性から、ムコール真菌が検出されたという。
病院側の調べでは、個室の空調フィルターから、患者から検出したものと同じ菌が見つかり、これが原因の院内感染と見ている。
また、この個室のエアコンのフィルターにたまったほこりと、個室とつながる廊下の空気からもムコール真菌が検出されたが、その後、被害は広がらなかった。
ムコール真菌は、カビの一種で大気中のどこにでも存在し、カビの胞子を吸い込むことで、肺や鼻、脳などを冒す“ムコール症”という感染症を引き起こす。
“ムコール症”の症状としては、痛み、発熱、眼窩の感染による眼球突出などがあり、鼻から膿が出て、口蓋、眼窩や副鼻腔周辺の顔の骨、2つの鼻孔を仕切っている壁が破壊されて無くなることも起こるというのである。
また、脳に感染すると、けいれん発作、部分麻痺、昏睡が起こり、免疫が落ちている人の場合は死に至ることがある。
如何だろう?
体内に入ったカビが、抵抗力がある時は、静かに身を潜めて・・・。
そして、免疫が落ちたある日、急に牙をむくとしたら・・・。
たかが、カビと言っていられなくなってきたのではないだろうか・・・?
では、一般的なカビを防ぐ対策をご紹介しよう。
面倒なので、“カビ対策”というキーワードで検索してみた・・・m(_ _)m
ナント・・・!“カビ対策”というそのまんまのHPがあるではないか?
読みたい人は読んでもらっても良いのだが、勘のいい人は分かっていることと思うので、結論を出そう・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
前回書いた、現在規制されている化学物質だろうが、新たに加わるだろう化学物質だろうが、抗酸化工法であれば、何ら心配ない・・・(^-^)/
ホルムアルデヒドが無いからと言って、カビが生える空間ではないので、カビが生える心配など、微塵も要らない・・・ヾ(*´∀`)ノ
あなたなら、数ある建築方法の中から、何を選びますか?
健康な生活を選択するのもあなた・・・。
病気や死を選択するのもあなた・・・。
まあ、それはさておき・・・。
前段の検討会が愚かな結論を出して、我々、建築に携わる者に新たなくだらない足かせをはめないことを祈るだけである。
例えば・・・
換気回数0.5回/hの24時間換気システムを設置。
F☆☆☆☆の基準設置。
等々・・・。
この検討会については、今後も追いかけていきたいと思う。