前回の続き・・・。
余り、難しい話をすると、嫌気がさす人もいると思うので、原子番号の決定方法について、簡単に触れておく。
あらゆる原子は、中心部に原子核があり、その周りを電子が回っている。
また、原子核は、電気的にプラス1価の陽子と、電気的に中性の中性子がいくつか集まって構成されている。
一方、原子核の周りを回っている電子は、電気的にマイナス1価になっている。
原子自体は電気的に中性になるので、原子核の陽子の数と原子核の周りを回っている電子の数は同じである。
この原子核の陽子の数が、原子番号として表現される。
水素は陽子が1個だから原子番号が1番、続いて、ヘリウムは陽子が2個だから原子番号が2番という風に決まっていく。
同様に、原子核を回る電子の数も原子番号に一致している。
つまり、周期表上では、外側の電子状態が似た原子が、縦に並ぶということになる。
著者は、周期表を見る上で重要な点を2つ上げている。
1. 周期表の縦一列は、最も外側の電子がよく似た状態であることが多い。
2. 最も外側の電子の数で、元素の大凡の性質が決まる。
これだけ書いても、「?」と思うかも知れない・・・。
しかし、我々の身体が、その最も外側の電子の数で元素を判断し、それにより、元素を体内に取り込むかどうかを決めているとしたらどうだろう???
カリウムを取り込もうとしていたのに、別の1族の元素を取り込んだとしたら・・・?
カルシウムを取り込もうとしていたのに、別の2族の元素を取り込んだとしたら・・・?
東日本大震災を起因とした福島第一原子力発電所事故以降、我々は、ある元素の名前を良く聞くようになった。
Cs・・・セシウム
Sr・・・ストロンチウム
小さい子供を抱えるお母さん達の中には、子供のために、放射線量計測器(ガイガーカウンター)を肌身離さず、持ち歩いている人も多いと聞く。
そう、子供らを被爆させないためにである・・・。
テレビのニュースや情報番組で、内部被爆を防ぐために、昆布、わかめ、ひじき等を食べた方が良いという話を耳にしたことはないだろうか?
実は、これらの食材には、カリウム(K)、カルシウム(Ca)が豊富に入っている。
ここで、再度、周期表を見て欲しい。
セシウム(Cs)は、カリウム(K)の二つ下に位置し、ストロンチウムは、カルシウム(Ca)の真下に位置している・・・( ゚д゚)ハッ!
著者は、周期表上のこの位置関係こそが、内部被爆を起こしやすい根本的な原因であると言っている。
カリウムは、神経や筋肉の細胞を働かせる人体にとって、不可欠な元素である。
その為、カリウム自体を、人体は積極的に取りいれようとするというのである。
そこで、最も外側の電子の数が同じセシウム(Cs)を、カリウム(K)と誤って、体内に取り込むというのだ。
しかし、人間の身体は、元々、カリウム(K)を十分に取っていれば、これ以上は必要ではないと判断し、余り、積極的に吸収しなくなるらしい・・・。
ストロンチウム(St)の場合も然りであるらしい。
その為、積極的にカリウム(K)やカルシウム(Ca)を取っていれば、間違って吸収してしまう量が少なくなると言うのである。
ことに、カリウム(K)は、人体にとって重要な元素のひとつらしい・・・。
先に述べたように、全身の神経や筋肉は、全てカリウム(K)のお陰で機能しており、人体を構成している60兆個という細胞の中で、カリウムを全く利用していない細胞はひとつも無いと言うのである。
その為、誤ってセシウム(Cs)を、体内に取り込むと、カリウム(K)と同じ輸送ルートで、全身に届けられてしまうらしい・・・Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン
そして、身体の内側から放射線をまき散らし、内部被爆を引き起こすと言うのである。
結果、放射線セシウム(Cs)は、胃ガン、肺ガン、大腸ガン、白血病等々の悪性腫瘍の原因へとなっていくらしい・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ
また、カルシウム(Ca)は、ほとんど(98%)が骨に存在している。
当然、誤ってストロンチウム(St)を、体内に取り込むと、骨に届けられてしまうらしい・・・(lll-ω-)ズーン
そして、骨から放射線をまき散らし、内部被爆を引き起こすと言うのである。
結果、放射線ストロンチウム(St)は、骨自体にも悪性腫瘍を発生させ、骨肉腫となったり、白血病の原因となっていくらしい・・・(||゚Д゚)ヒィィィ!
何だか怖い話ばかりで申し訳ないが、次回へ・・・。