「草食動物も肉食動物もバクテリアやミネラルを目的にして餌を食べている。」
・・・と言う話を今回のテーマの第2回目に書いた。
バクテリア(微生物)とはいったい何なのだろう?
バクテリアは地球上のあらゆる環境に存在している。
海、川、土、空気中はもちろんのこと。
砂漠であろうが・・・
南極であろうが・・・
エベレストの頂上だろうが・・・
世界一深いチャレンジャー海淵だろうが・・・
大気圏(上空8000mくらいまで)であろうが
必ず存在する。
では、このバクテリアとは何をするのだろうか?
植物の生長に大量に必要な元素に窒素がある。
この窒素を固定するのもバクテリアである。
つまり、このバクテリアがいなければ植物は成長しないと言うことになる。
植物が光合成を行うと言うことは周知の通りだが、これもバクテリアが行っている。
つまり、酸素もバクテリアが作っているのである。
バクテリアがいないと我々は呼吸もできないのである。
もっと、身近なところにもバクテリアは有用されている。
例えば、ヨーグルト、チーズは乳酸菌によって作られる。
納豆は納豆菌によって作られる。
醤油は麹菌で作られる。
ビールは酵母菌によって作られる。
何故、バクテリアがこのように食品に利用されているのか?
それは、微生物の代謝及びつくり出す酵素によって、食品の成分・味・香り・色などを有用に変化させるからである。
ここで酵素という言葉が出てきたが、最近、酵素栄養学なるものに興味を持ったので、これに絡めて話を進めてみたい。
我々の身体は、酵素によって維持されている。
体内の酵素と言えば、すぐに思いつくのが消化の際に使われる消化酵素がある。
それ以外に、免疫力や自然治癒力や新陳代謝の働きを受け持つ代謝酵素がある。
肝臓、心臓、脳、肺、腎臓も各々の代謝酵素を持ち、それで動いている。
酵素栄養学では、消化酵素と代謝酵素を潜在酵素と呼んでいる。
しかし、この潜在酵素は、DNAの遺伝情報で作られ、一生のうちに作られる量が決められており個人差があるそうである。
しかも、この潜在酵素は体外からの摂取が出来ないと言うことである。
つまり、食べる量が多ければ、消化酵素を大量に消費するわけであるから、潜在酵素が極端に減り、それは、体外から補えないと言うことである。
そこで、前回に書いた野生動物が体調を崩した際、食欲不振になり熱が出るということに結びつく。
食べないことで、体内酵素が食べ物の消化に使われることなく、代謝酵素を体の修復に回せる。
更に、発熱することにより酵素を活性化させているのではないだろうか?
・・・というのも酵素は36度から38度の温度が最も活発に働くからである。
酵素のムダ使いを防ぎ、体を温めて酵素を活性化させ、自然治癒力を高めて回復を待つ。
実に理にかなった本能だと思う。
如何だろう?
食べることは身体に悪いということが少しは理解できるのではないだろうか?
次回は、何を食べればいいのかということを書きたいと思う。