前回の続き・・・。
我々が、辿り着いた先は、JR東日本常磐線の富岡駅だった。
放置されたままの家屋・・・。
放置されたままの店舗・・・。
放置されたままの自動車・・・。
放置されたままの駅舎・・・。
線路内に取り残されたままの自動車・・・。
岩手・宮城などの被災地では、2年経った今では、もう見ることの出来ない光景である・・・。
涙が止まらない・・・。
更に、我々は、高台の住宅地に車を走らせてみた。
道路のアチコチに、このような看板が・・・。
確かに、道路が隆起したり、崩落したりしている箇所が多数ある。
しかし、“工事中”ではなく、明らかに、“放置中”である。
更には、こんな看板がところどころ・・・。
『野生化した動物が出没する恐れがあります。』・・・って、オイオイ・・ (;´д`)ノ
幸い、我々は野生化した動物に合うことはなかった・・・┌┤´д`├┘ ふぅ…
建築途中の現場が・・・。
既に、建材は朽ち始めていた・・・。
新しい家に住むことを楽しみにしていて、原発の所為で、夢を砕かれたんだろうなあ・・・。
通常、新築中の災害や火災は請負業者の負担になるのだが、原発事故の場合はどうなんだろう???
保険出るんだろうか・・・?
そして、建てられたばかりのような、二世帯住宅が・・・。
家の前には、まだ動くだろうはずの車も放置されていた。
干されたままの洗濯物(?)・・・。
放置された卵の自動販売機・・・。
中には大量の卵が、腐って、そのままに・・・。
本来であれば、子供達の笑い声が響いてあるだろう保育園も、草が伸びて、荒れ放題に・・・。
そして、不思議な看板を見つけた・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
“原子力災害時避難場所”
原子力広報・安全等対策交付金事業・・・???
本当に原発事故が起きたら、町に人っ子一人いない状況になる・・・。
町の状況を見たら判るが、皆、取る物も取りあえず、強制的に避難させられ、その後も戻るに戻れないという状況である・・・。
“原子力災害時避難場所”なるものは、今回の災害時に使われたのだろうか???
如何に、原発事故は起きないという安全神話に胡座をかき、舐めていたかが計り知れる・・・。
民家の庭先にあった柑橘類を取って、放射線量を量ってみることにした。
この時の富岡町の放射線量は、5μSv/h(=マイクロシーベルト)だった。
後で、時間を取って、測る予定にしていただのが、帰る際に電車の時刻にギリギリだったため、電車内では測るのも憚れたため、内藤社長に、自宅に持ち帰って計測して頂くようお願いした・・・。
結果は、5μSv/hだったらしく、果物に蓄積されていく訳ではなく、自然界と同じような数値が出ることが判った・・・。
次回へ・・・。