前回の続き・・・。
Yahoo!検索にて、“危険 白砂糖”の検索ランキング2位のブログ内に書かれている砂糖にまつわることが真実かどうかを検証してみる・・・
検証開始・・・(”`д´)ゞ
【仮説1】砂糖の原料は主として①サトウキビ②ビート(大根)から作られており・・・。
【検証1】植物は、空気中の二酸化炭素と根から吸い上げた水を原料に、光エネルギーを利用して糖と酸素を生成する。
そして、生成された糖はでん粉または蔗糖(ショトウ)となって、植物体内に蓄えられる。
砂糖を蓄える主な植物として、さとうきび(甘蔗)及びてん菜(サトウダイコン、ビート)等がある。
∴(=故に)この説は正しい。
Q.E.D.
※Q. E. D. はラテン語の Quod Erat Demonstrandumが略されてできた頭字語で、証明や論証の末尾におかれ、議論が終わったことを示すものである。
【仮説2】白砂糖は精白食品の代表食品であり・・・。
【検証2】精白食品というものが、良くわからないので、調べてみたが、造語で、「いろいろな加工をして、不自然に白くしてしまった食品のことである」とあるのだが・・・?具体的な精製法でも触れるのだが、言語自体が曖昧なため検証に値せず!
【仮説3】本来の砂糖は決して白色ではありません・・・。
【検証3】“広辞苑”によれば、「砂糖は、“蔗糖”の通称。甘味が強く、光合成能力ある植物中に存在し、水に溶け易い白色の結晶。」とある。
∴ この説は間違っている。
Q.E.D.
【仮説4】白砂糖はその精製過程で様々な薬剤を使用して、とことん精製化し製造されます・・・。
【検証4】具体的な精製法は、後述するとして、白砂糖精製に使われるものとしは、石灰乳(水酸化カルシウム飽和水溶液)が使われるのだが、これは、不純物の凝集・凝固させ、沈殿させるために使われるものであり、その上澄みを精製するので砂糖精製時に様々な薬剤は使われていない。
因みに、石灰乳は、“精白食品ではない”コンニャクの凝固剤としても使われている。
∴ この説は間違っている。
Q.E.D.
【仮説5】大切なミネラル・ビタミン等を全て奪ってしまいます・・・。
【検証5】黒砂糖はミネラル豊富で白砂糖より体によいという話しを良く耳にするが、実際に、主な砂糖100グラム当たりの成分比較をしてみよう!
黒砂糖 |
三温糖 |
上白糖 |
1日栄養所要量 |
|
カロリー(kcal) |
352 |
380 |
384 |
2400 |
タンパク質(g) |
1.7 |
0.1 |
0 |
70 |
カルシウム(mg) |
240 |
30 |
1 |
600 |
リン(mg) |
31 |
微量 |
微量 |
900 |
鉄(mg) |
4.7 |
0.5 |
0.1 |
10 |
ビタミンB1(mg) |
0.05 |
微量 |
0 |
1 |
ビタミンB2(mg) |
0.07 |
0.01 |
0 |
1.4 |
(「四訂食品成分表」より)
この表を見て、やっぱりと思った方は、注意した方が良い!
カルシウム、リン、鉄、ビタミン類とも、黒砂糖が一番多く、次いで三温糖であり、上白糖はゼロに近い数値になっているので、栄養面で上白糖はよくないように見える。
しかし、1日栄養所要量と比べると、砂糖に含まれるミネラルやビタミン類はもともとわずかでしかない。
因みに、家庭で1人1日に使う砂糖を20gとすると、全部三温糖にしても、カルシウムは6mgにしかならず、これは、牛乳ならティースプーン1杯程度でまかなえ、栄養所要量の100分の1にしかならない。
所詮、砂糖に栄養成分を期待するのは無理があるということである。
更に、黒砂糖の精製法を後述するが、カルシウム自体の存在自体が怪しいということに気付くはずである・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
∴ この説は間違っている。
Q.E.D.
次回へ・・・。