前回の続き・・・。
【仮説17】砂糖がカルシウムを奪い、キレやすくなる。
【検証17】検証するまでもなく、前項で、砂糖はカルシウムを奪わないと言う結論が出ているのだが・・・。
もうひとつ、巷では、『白砂糖などの吸収が早い糖質食品をとりすぎると、急上昇した血糖値を下げる作用が過剰に働き、逆に低血糖になるなど、血糖値が乱高下して「キレやすくなる」』ということも言われているらしい・・・。
こちらの方で検証してみよう・・・!
因みに、Yahoo! で、「砂糖 キレる」で検索すると、115万件もヒットした・・・。
いつ頃から、この説が流布しだしだのかを調べてみたら、一つの新聞記事に辿り着いた・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
それは、平成10年2月12日の朝日新聞の記事である・・・。
また、朝日新聞か・・・┐( -_-)┌ ヤレヤレ
記事の内容は・・・。
どうやら、千葉県稲毛市にあるクリニックの院長が執筆・監修した内容らしく、当該医院のHPにリンクが貼ってあったので、そのまま引用させてもらった・・・m(_ _)m
「白砂糖=キレる」とのたまうHPは、大半はこの記事の引用が多いようである。
さて、どうなのだろう?
インターネットで検索してみると・・・(◎し◎ゞ)ドレドレ・・・
1986年、FDA(米国食品・医薬品局)発表した、「砂糖類の健康面における評価」の中で、砂糖の摂取と異常行動については因果関係がないとなっているようだが・・・?
とは言え、これは少し古すぎるか・・・???
更に、1995年7月、“The American Journal of CLINICAL NUTRITION(米国臨床栄養学会誌)”に発表された“Workshop on the Evaluation of the Nutritional and Health Aspects of Sugars (糖の栄養面および健康面からの評価に関するワークショップ)”中にも、「行動及び精神能力に及ぼす糖の影響」があった・・・。
その中では、異常行動(多動)の子供のブドウ糖耐性試験で、多くの子供の血中ブドウ糖曲線が反応性低血糖症の成人と同じパターンがみられたとある・・・!
おうっ!
やっぱり・・・?
しかし、その後の研究では、血中ブドウ糖については正常な変動であったことが示されているようだ・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
その後も、様々な研究が成されているようなのだが、「砂糖=キレる」という因果関係を導き出した研究成果は、全く発表されていないようだ・・・???
これでは仕方がないので、砂糖は毒だという論者の多くのHPに、ショ糖のような簡単な構造をしている炭水化物は、パンのようなでん粉性食品に含まれる大きな分子の炭水化物と異なり、すぐに吸収され、血糖値の急上昇を引き起こすと書かれている・・・。
本当にそうなのか検証してみよう・・・。
炭水化物が消化されて、糖に変化する速さを相対的に表す数値で、グリセミック指数(Glycemic Index:GI)というものがあるようだ・・・。
GI値70以上の食品を高GI食品、GI値55?70の間の食品を中GI食品、GI値55以下の食品を低GI食品としているらしい・・・。
ちょっと検索してみると・・・。
見やすい一覧表があったので紹介しよう!
A:デンプングループ
B:果物グループ
C:牛乳グループ
D:その他
あれ???
砂糖のGI値って、61・・・“σ( ̄^` ̄;) エットォ
そんなに高くないじゃん・・・・(@・Д・@)??
次回へ・・・。