「真実の口」705 食の安全に関する再考28

前回の続き・・・。

Q.GM作物は、どういう用途に使われているのだろうか?

A.一例を紹介しよう・・・!

《大豆》
・製油用・・・大豆油・食品原料
・食品用・・・豆腐・油揚げ・納豆・みそ・しょう油・その他
・飼料用
・その他

《とうもろこし》
・飼料用
・スターチ用・・・異性化液糖・水飴など、製紙・段ボールなど
・グリッツ用・・・グリッツ(とうもろこしを粉砕して皮と胚芽を取り除いたもの)・フレーク・菓子など

《なたね》
・製油用・・・なたね油

《わた》
・製油用・・・綿実油

《パパイヤ》
・食品用

声:「結構、食用に利用されているなぁ・・・。」

Q. GM作物はどこで作られているのか?

A. GM作物の作付面積(2011年)は、世界29カ国で1億6,000万ha(ヘクタール)

1位:アメリカ・・・6,900万ha(43%)

2位:ブラジル・・・3,030万ha(19%)

3位:アルゼンチン・・・2,370万ha(15%)

4位:インド・・・1,060万ha(7%)

5位:カナダ・・・1,040万ha(7%)

声:「やはり、アメリカが約半分近くを占めているんだ・・・。」

Q.GM作物の作物別作付面積が多い物は?

A.1位:大豆・・・7,540万ha(47%)

2位:とうもろこし・・・5,100万ha(32%)

3位:わた・・・2,470万ha(15%)

4位:なたね・・・820万ha(5%)

声:「あれ?とうもろこしが一位だと思ってたよ・・・???」

なお、現在のところ、日本国内ではGM作物は商業的には栽培されていません。

そして、ここからが大事な所である・・・((o(○`ε´○)o))ワクワク

国が考えているGM作物に対する見解である・・・!

Q.食品としての安全性が心配されます。食べ続けても大丈夫ですか?

A. さまざまなデータに基づき、組み込んだ遺伝子によって作られるタンパク質の安全性や組み込んだ遺伝子が間接的に作用し、有害物質などを作る可能性がないことが確認されていますので、食べ続けても問題はありません。

声:「何年?いや何十年単位の話しをしているのだろうか???」

Q.害虫が食べて死ぬものもあるそうですが、人が食べても大丈夫ですか?

A. 例えば、Btタンパク質※を含むとうもろこしを特定の害虫が食べると死にますが、その仕組みは、害虫の消化管がアルカリ性のため、BTタンパク質が活性化して、害虫の消化管の受容体と結合して作用を発揮するものです。人の胃は酸性で、消化管にBtタンパク質の受容体もないので、人が食べても影響はありません。

声:「BTとはバチルス・チューリンゲンシスの略で、一般的に農薬としても使われており、農家の方は、自然界に存在する菌を利用した生物農薬なので、化学薬品より安全・安心というのだが、菌のバランスを崩せばどうなるかは、当ブログを読んでいる人には言うまでもないだろう・・・。」

Q. アレルギーの原因となりませんか?

A. アレルギーの原因は主にタンパク質ですが、組み込んだ遺伝子からできるタンパク質がアレルギーの原因にならないか厳しくチェックしています。

①胃や腸できちんと消化されるか?
②熱に弱いか(加熱処理で分解されるか)?
③既に知られているアレルゲン(アレルギーの原因物質)と似ていないか?
④その食品の主要なタンパク質にはならないか?
などをチェックしています。このように、アレルギーを起こすものは市場に出ない仕組みになっています。

声:「今までアレルギーの原因にはならないだろうと安易に考えていた物がアレルギーを引き起こしてきた例は暇に尽きないのだが・・・。」

Q.安全性のチェックは適切に行われていますか?

A. 安全性のチェックに際しては、試験方法が科学的に適切かどうか、データ不足がないかなど、専門家がさまざまな角度からチェックしています。データに不備などがあれば試験のやり直しを指示し、再チェックしています。

声:「我々国民は、今まで、散々、ねつ造・改ざん・非公表などに慣れていますから・・・。」

次回へ・・・。