「真実の口」709 食の安全に関する再考32

前回の続き・・・。

前回までに、日本政府のGM作物・GM食品への対応と日本国民の意識の在り方を寄稿した・・・。

今回は、GM作物・GM食品について、もう少し掘り下げてみたいと思う・・・。

そもそも遺伝子・遺伝子組み換えとは・・・???

Wikipediaより、重要部分のみをピックアップ・・・。

“メンデルの法則”

誰でも聞き覚えがあると思うのだが、1865年、グレゴール・ヨハン・メンデル(オーストリア)によって、遺伝形質は遺伝粒子(後の遺伝子)によって受け継がれるという粒子遺伝を提唱したことに始まる・・・。

その後・・・。

1869年、フリードリッヒ・ミーシャー(スイス))がDNAを発見。

1909年、 フィーバス・レヴィーン(アメリカ)がRNAを発見。

1952年、アルフレッド・デイ・ハーシー(アメリカ)とマーサー・チェイス(アメリカ)によって、DNA が遺伝物質であることを確認。

1953年、ジェームズ・デウィー・ワトソン(アメリカ)とフランシス・ハリー・コンプトン・クリック(イギリス)によって、DNA の二重らせん構造が明らかになる。

1971年、ポール・バーグ(アメリカ)によって、史上初の組み替えDNA実験を行われ、発ガンウイルスの1種SV40のDNAを、ある種のバクテリアファージに組み替えることに成功。

1973年、スタンリー・コーエン(アメリカ)とハーバード・ボイヤー(アメリカ)が、黄色ブドウ状球菌 の遺伝子を大腸菌に組み込むという最初の遺伝子組み替えに成功。

1975年、アメリカ合衆国カリフォルニア州アシロマにて、28ケ国から150人ほどの専門家が参加し、遺伝子組換えに関するガイドラインが議論された会議が開かれる(通称:アシロマ会議)。

同年、モンサント社(アメリカ)が遺伝子組み換え技術の研究開発に着手する。

この会社名を聞いたことがある方は、既に、GM作物・GM食品に関して、かなり詳しいと思うのだが、ここでは、単なる紹介に留めておく・・・。

因みに、上で紹介した人物の多くがノーベル賞を受賞している・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

GM作物と一言で言っても、現在では、第一世代、第二世代と分類されている。

第一世代とは、作物に除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵性増大などの形質が導入されたもので、生産者や流通業者にとっての利点となるだけでなく、安価で安全な食品の安定供給につながるという点で消費者にとっても大きなメリットとなると言われている。

第二世代とは、耐寒性、耐塩性、耐乾燥性など環境条件に耐性がある組換え作物や、健康維持・増進などの目的で作られた組換え作物(栄養改善やワクチン効果のある作物)のことを言う。

除草剤耐性・・・???

世界的に有名な除草剤の代表選手として、“ラウンドアップ”という名の除草剤がある・・・φ(.. ) メモメモ

“ラウンドアップ”とは、前述したモンサント社が、1970年に開発した除草剤である。

成分は、グリホサート・アンモニウム塩。

除草剤には、選択性の除草剤と非選択性の除草剤がある・・・。

非選択性除草剤は、アミノ酸合成に関与し、自らアミノ酸合成をしない動物には安全性が高いが、植物には効果を発揮する・・・( ̄□ ̄;)!!

“ラウンドアップ”は、非選択性除草剤で、植物の種類に関係なく効果を発揮する・・・(@・Д・@)??

つまり、雑草だけでなく農作物自体も枯らしてしまうのだ・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~

モンサント社は、人や動物に対する毒性は低く、土壌中では微生物により水と炭酸ガスなどに分解し残留しない安全性の高い除草剤であると謳い、全世界へ販売をしていた・・・。

販売開始から、かなりの時間が経過した1996年にニューヨーク州、あるいは2007年にフランス最高裁にて、これらは虚偽広告にあたるという判決がでている・・・。

しかし、TVCMの画面上、あるいは商品に書かれてあった謳い文句を消してしまえば、何ら問題はないらしく・・・( ̄へ ̄|||) ウーム

モンサント社は、世界屈指の農薬会社としての地位を維持し続けている・・・ヾ(*`◇´*)オイッ!!

因みに、日本では、商標権と生産・販売権が、2002年に日本モンサントから日産化学工業へ譲渡され、販売されている・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ

http://www.roundupjp.com/

もちろん、JA推奨の下、日本国内で大勢の農家が使っている・・・il||li _| ̄|○ il||li

https://www.zennoh.or.jp/operation/sikumi_nouyaku.html

次回へ・・・。