前回の続き・・・。
前回、固定種とF1種について解説した。
再度、F1種の特徴をみてもらえば判ると思うが、何故、F1種が生まれてきたのか・・・???
生産者は、栽培される地域や時期に応じた気候・土壌条件に最も適した品種を求めたため・・・。
流通業者は、流通コストを抑え、消費者のニーズに合わせた作物を店頭に並べたいため・・・。
消費者は、味・形等々に於いて、嗜好にあったものを購入できるため・・・。
自然の摂理とは、少しかけ離れた、人間の身勝手な論理によって生まれてきたようだが・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…
F1種は、時代の流れに沿い、生産者・流通業者・消費者の我が儘な要望に応えるために、さまざまな特性を付与した多様な品種が生まれてきたのである。
私自身、抗酸化の仕事を始めて、農業について研究して初めて、固定種やF1種という別があることを知った・・・。
しかし、その頃には、既に、農家が使う品種はF1種に占められていたというのが現状だった・・・(*-゛-) う゛~ん
現在、我々は、生産者・流通業者・消費者の個々の立場として、F1種のメリットを、享受している・・・〆(・。・〟)フムフム
我々人類は、古くから品種改良を重ねながら、色んな作物を作り出し、それを食してきた・・・(●´)З`)))モグモグ
それらの品種改良と違い、F1種はどうなのだろうか???
因みに、インターネットで“F1種の危険性”と検索すると、Yahoo!で約2,240,000件もHitする・・・(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-
ただ、F1種の危険性の情報を見てみると、「???・・・」なものが多い・・・(@・Д・@)??
F1種とGM作物を混同しているもの・・・?
F1種のミトコンドリア異常が人間の遺伝に異常を来すという物・・・?
残念ながら、的を射ていない・・・(/-_・)/D・・・・・→・・・・・↓
群を抜いて多いのが、野口種苗研究所代表:野口勲氏著の「タネが危ない」という著書を支持する意見が多い・・・。
私も読ませていただいた・・・。
F1種の作り方等、知らないことが多く、大変、興味の多い本だった・・・。
固定種を残すということの大切さも十二分に判った・・・。
ただ、残念ながら、消費者が意識を変えない限りは、無理だと思う・・・ヾノ’∀`)ムリムリ
田舎育ちの私は、キュウリが曲がっていようが、トマトが変形していようが、それが本来の野菜だということを知っているから、何の躊躇もせずに手にすることが出来る。
ただ、一般的にそれらが、スーパーに並ぶと、誰も手を出さなくなる・・・(゚Д゚ )ノポイッ
農薬まみれ、肥料まみれの栽培法に、農家でさえ疑問を抱かないのだから、消費者も疑問を抱かない・・・ヾ(´д・`;)ムリダッテ…
ましてや、形状や味となると、食べやすくて、見栄えの良いものを買っていくのが常である・・・( ^^)/コレコレ
「日本の作物は、中国に比べると安心」などと、悠長なことを口にするのが事なかれ主義のこの国の大衆である・・・。
まして、それが種の話にまでなると、余計、無理な話だ・・・(○≧Å≦)bムリ!
私の場合、野口氏の意見を100%に賛同する訳ではないので、ご注意を・・・。
特に、野口氏の主張するミトコンドリア変異とミツバチの減少に関する記述には、“はあ?”という感じである・・・。
次回へ・・・。