前回の続き・・・。
二回ほど、脱線してしまったが、除草剤遺伝の話しの続きを・・・。
米国コーネル大学ジョン・E・ロゼイ助教授は語る。
「オオカバマダラは、種の保存のための最重要種であると考えられている。これは警鐘である。
オオカバマダラは今のところ絶滅危惧種ではないが、彼らの生息地が分裂されるか破壊されるかした場合、彼らの回遊(移動)現象によって、危険にさらされることになる。
実験室に於いて、Btコーンの花粉を振りかけた唐綿=(トウワタ、milkweed)の葉とBtを食べたオオカバマダラ(Danaus plexippus)の幼虫は、食欲減退、成長鈍化、死亡率の上昇が見られた。
Btコーンの花粉を振りかけていない唐綿の葉を食べたオオカバマダラが生き続けている間、Btコーンの花粉を振りかけた唐綿の葉とBtを食べたオオカバマダラの幼虫は半数が死んだ。
研究者は、変質した花粉の毒素は、蝶の幼虫の内部に入ると、特定の部位へ固定されると、研究者は言っている。
腸内に取り込まれた毒素を、体外へ排出し続けようとし、腸内を保護し続けようと働く。その結果、幼虫は、病気に至り、死んでしまう。
Btコーンは、商業的バイオテクノロジーとして、初めて成功を収めた一例である。昨年、アメリカの農民によって、Btコーンが、ヨーロッパに於いて700万エーカーが栽培された。Btコーン以前は、害虫は茎に穴を開けて自分を守ろうとするため、害虫忌避が難しかった。それが数世代にもわたり、年間12億ドルの損失にも上った。対照的に、Bt-コーンは、年間を通すと、農薬を手頃なコストに抑えて、害虫忌避が出来る。少なくとも18種類のBtコーンがアメリカで承認されている。昨年、遺伝し組み換え技術のトウモロコシ・ジャガイモ・綿の商業使用が米国農務省によって承認された。
蝶の幼虫が花粉に接触する要因はいくつも考えられる。幼虫は補食関係の生物から自らを保護するために、唐綿を好んで食べる。幼虫は、Cardenolidesを含む植物を食べることにより、毒性のある苦い化学物質を体内に取り込み、補食生物に食べられないようにしているのである。コーン畑の端っこのような面倒な所に良く生えるのである。
蝶は、メキシコで越冬し、春には、北へ移動を開始します。その年の第一世代は、テキサス、他の湾岸に面した州やフロリダ州へ渡り、交配して、唐綿の卵を産みつけます。5 月下旬か 6 月上旬、第二世代の成虫は成長して、更に北の中西部コーンベルト地帯へと向かいます。蝶の幼虫は、唐綿の花粉が飛散している時、唐綿を食べています。つまり、彼らは、Bt花粉を適切な時期に、適切な場所へ拡散しているだろう」
敢えて、全文を訳したのだが、意味をご理解いただいただろうか・・・?
ゥ─σ(・´ω・`*)─ン・・・“σ( ̄^` ̄;) エットォ・・・w(・0・☆)wアッ!
そう・・・゜∀゜!!
教授が言いたかったことは、GM作物の毒性が次世代に伝えられるということはもちろんだが、その花粉は、生物たちによって、あっという間に広まってしまうと言う危険性を伝えたかったのである・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~
つまり、一地域でGM作物を栽培した場合は、その隣の地域どころか、遙か離れた場所でさえ、気付かぬうちに毒性の遺伝性を持つ可能性のあるGM作物を栽培していることになるのである・・・( ▲ ;)ゲェェ・・・
事実、彼(か)のモンサント社は、アチコチで訴訟を起こしている。
モンサント社は、自社のGM作物の種子に対しての特許が許諾されている。
農家には、農作物から採れた種子の再利用を禁止し、自社が開発し特許を取得した遺伝子組み換え種子のみを使う事を条件に、GM作物の栽培を行う契約を結ばせている。
当然、モンサント社と契約していない農家には、その種子は手に入らないはずである・・・(;´∀`)・・・うわぁ・・・
しかし、モンサント社は、契約していない農家の作物から、自社の種子のDNAが検出されたと言って、多額の損害賠償を請求し続けているのである。
このことからも、GM作物の花粉が隣の畑へ飛んだり、生物を介して、遠くへ運ばれていることが判るのではないだろうか・・・?
一端、GM作物の栽培を始めると、逃げられないのである・・・。
前項で、種子の危機を寄稿したが、危機どころの話しでは済まされない状況がそこまできているのではないだろうか・・・???
とうとう、このテーマで50回にも上ってしまった・・・。
次回へ・・・。