前回の続き・・・。
もし、あなたがガンの宣告をされたら・・・?
もし、あなたのご家族がガンの宣告をされたら・・・?
もし、あなたの知人がガンの宣告をされたら・・・?
あなたはどのような思考をするだろうか・・・???
あるいはどのような行動を取るだろうか・・・???
“ガン=死の病”という方程式は、多くの人の深層心理にあるのではないだろうか?
アメリカの精神科医エリザベス・キューブラー=ロスが、1969年、『On Death and Dying』を発表し、現在では、「キューブラー・ロスモデル」として、死の受容のプロセスと呼ばれて知られている5つのプロセスがある・・・。
《以下、他の複数のHPを参照》
第一段階 否認
「自分が癌になるはずがない」
「何かの間違いだ」
「この医者は誤診しているに違いない」
★最初に出てくる“自分が死に直面しているなんて真実ではない”という否定の態度は、衝撃的なニュースを聞かされたときに人間がとる、心の緩衝装置らしい・・・。
第二段階 怒り
「どうして私ばかりがこんな目に!」
「ずっとマジメに生きてきたのに!」
★自分は癌なのだという理解が始まると同時に、自分だけが死ななければならないことに対する怒りや、生き続ける健康な人々ヘの羨望、恨み、憤慨などさまざまな感情へと変化する。怒りはあらゆる方向-医師・家族・友人・果ては神にまで-自分以外のあらゆるものへと向けられる。
第三段階 取引
「神に生涯を捧げますので、病気を治してください」
「もし病気を治してくれたら、全財産を寄附します」
「来年のこどもの〇〇までは生かして欲しい」
「もっと生きることが出来れば〇〇をします」
★神仏や超自然な力に対して『交換条件』のようなものを提示して、延命のための取引をし始める。
第四段階 抑うつ
「いったい私は何のために生きてきたのだろう?」
「全ては無駄なのか?ひとりになりたい・・・」
★病気が少しでも進行し、体力が衰えてくると、自分が癌であることや余命いくばくもないことを実感せざるを得なくなり、取引は無駄と考えうつ状態に陥る。
抑うつには、告知の衝撃のあまり落ち込んでしまう「反応抑うつ」と、末期患者が世界との訣別を覚悟するために必要な「準備抑うつ」の二つがあると博士は言っている。
この準備抑鬱の時期を経過することによって、患者はその後の死の受容と平和の段階に至ることができるらしい・・・。
第五段階 受容
「残りの人生を自分らしく生きよう」
「こどもたちに伝えられることを伝えよう」
★死を自分のことと受容し、死生観が確立する。
しかし、この受容の段階とは、死を受け入れた幸福の状態ではなく、もはや自分の運命について抑うつも怒りも覚えず、嘆きも悲しみも終わり、ある程度静かな感情もって、近づく自分の終焉を見つめている状態である。
そこでは、ほとんどの感情はなくなっている・・・。
ある意味、寂しい気もするが、これが五段階のプロセスと言うことらしい・・・
実際に、自分の身、あるいは家族がその状況にならないと、実感を得ることができないのではないだろうか・・・?
当ブログで何度も言っているが、私自身は、母親をガンで亡くしている・・・。
入院して、他界するまで一月あまりだったのだが、兄と二人で、色んなものを試して、足掻くだけ足掻いたことを、昨日のように覚えている。
あなたはどのような選択をするだろうか・・・?
次回へ・・・。