前回の続き・・・。
前回、“ネギ”に使用される農薬をご紹介させていただいたが、あまりの種類の多さに驚かれた方がほとんどだと思う。
今回、敢えて、“ネギ”が罹る主な病気とその原因について書かせていただく。
もちろん、私の知識などではなく、インターネットから引っ張り出してきた情報である・・・(´-ω-`;)ゞポリポリ
★ベト病*10種類
ベト病は、卵菌目に属するカビの一種が原因で起こる病気で、昼夜の温度格差が大きい3月?4月と10月?11月頃の夜間の湿度が高い(85%以上)で、気温が15?20度の頃に発生しやすくなる病気で、葉に褐色の病班ができて放っておくと茶色くなってカサついた感じで枯れてしまう病気らしい・・・。
★サビ病*12種類
サビ病は、病原菌が多種存在し、種類によって感染する植物が決まっていて、病斑も白色、黒色、褐色、橙色など特有の色と形が生じ、春と秋に雨が多いと多発しやすく、葉裏に黄白色の斑点を生じ、やがて斑点が拡大してさまざまな色や形のやや盛り上がった斑点になり、進行し病斑が多数生じると、葉表にも病斑ができたり、葉や茎などの形がゆがんだりして枯れることもある病気らしい・・・。
★疫病*1種類
疫病は、フィトフトラ・ニコチアナエというカビが原因で起こる病気で、春から秋にかけて多湿になると発生し、特に、雨が多い梅雨と秋雨の時期に発生しやすくなり、葉、果実、茎などに、水がしみたような灰緑色や暗褐色の病斑を生じ、進行すると白い霜状のカビが生じ、腐ったり枯れたりする病気らしい・・・。
★黄斑病*4種類
黄斑病は、ヘテロスポリウム・アリィというカビが原因で起こる病気で、気温が低く、15℃前後で降雨が続くと多発し、最初に、黄色の小斑点を生じ、病斑は次第に拡大し楕円~紡錘形となり、病斑が多数発生すると葉は黄化し,折れやすくなる病気らしい・・・。
★黒斑病*12種類
黒斑病は、アルタナリア・ポリというカビが原因で起こる病気で、高温・多雨で多発し、連作により発病が助長され、葉や花梗に発生し、最初に、楕円形~紡錘形でややへこんだ淡褐色~暗紫色の3mm程度の小斑点を生じ、病斑は次第に拡大し長さ3~5cmとなり、輪紋になり,その上に黒いすす状の分生胞子が多発すると葉が折れやすくなるらしい・・・。
★葉枯病*4種類
葉枯病は、プレオスポラ・ハーバルムというカビが原因で起こる病気で、温暖で高湿度の条件で発生が多くなり、葉、花梗に紡錘状の病斑を生じ、赤紫色を帯びた暗褐色のすす状のかびを形成する病気らしい・・・。
★白絹病*5種類
白絹病は、糸状菌のカビやスクレロチウム、ロルフシなど様々な病原菌によって引き起こされる病気で、5~10月の暑い時期に発生しやすく、特に30度を超える高温では菌が増殖し、多湿条件下では発病も早く、発病部位は地際部付近の株元で、侵されると葉は萎凋し、最後には葉柄が枯死する病気らしい・・・。
★小菌核病*3種類
小菌核病は、シボリニア・アリーというカビが原因で起こる病気で、ネギの下位の緑葉から発病することが多く、激発すると上位2~3葉を残し、ほとんどの葉が枯死する病気らしい・・・。
★軟腐病*4種類
軟腐病は、エルウィニアという細菌が原因で起こる病気で、育苗中のネギにはほとんど発生せず、5月~10月頃、主に収穫期に近づいた成株に発生が多くなり、地際部に発生した場合には、葉身の展開部に水浸状の病斑を生じ、やがて内部が腐敗し、外葉から次々と軟化、腐敗して枯死する病気らしい・・・。
★ボトリチス葉枯病*2種類
ボトリチス葉枯病は、ボトリチス・シネリア菌とボトリチス・スカモーサ菌という2種類の細菌が原因で起こる病気で、葉、花茎に発生し、明瞭な汚白色類円形のややくぼんだ斑点や汚白色長楕円形~紡錘形の周辺のやや不鮮明な斑点、ときには短い筋状や線状の斑点を示し、病斑は形成当時のままの大きさ(1~2㎜)で停止する病気らしい・・・。
★小菌核腐敗病*2種類
小菌核腐敗病は、ボトリチス・スカモーサというかびが原因で起こる病気で、気温が10~15℃の冷涼な時期に降雨が続くと発生が多くなり、葉鞘部表面に淡褐色の斑点を生じ、しだいに拡大して外葉から腐敗すし、病斑を中心に縦に亀裂が入り、内葉が突出することもある病気らしい・・・。
如何だろうか?
病気の名前の横には、その病気の対策として使用されている薬品の種類を赤字で書かせていただいている・・・。
たかが“ネギ”・・・。
されど“ネギ”・・・。
脇役的存在でありながら、料理にとっては、特に和食にとっては、薬味として欠かせない野菜である・・・。
その“ネギ”に、これだけ多種多様の農薬が使われているとは、多くの人が知らないのではないだろうか・・・?
ここで読み返して、いくつかの共通するワードを発見して欲しい・・・m(_ _ )m
次回へ・・・。