2 回ほど空いたが、前回の続き・・・。
前回、映画『スーパーサイズ・ミー』を紹介した。
では、スパーロック氏のその後の経過を見てみよう。
実験を始めて 2 日目、「毎日マックで楽しいな。」と喜んでいたスパーロック氏が自身初めてのスーパーサイズに挑戦・・・!
ところが、一時間かけても食べきれず、嘔吐・・・(;´Д`)ゲロゲロ
3 日目、胃の調子が悪くなり、陰茎に違和感を覚える・・・?
5 日後、体重は 5kg 増え、うつ状態になることが頻繁に・・・。
胸に圧迫感を感じ、マクドナルド食品が無いと倦怠感、頭痛を覚えるようになったという。
医師曰く、「中毒症状だ。」
9 日目 全てのメニューを制覇!ハンバーガーを食べるとすぐにまた食べたくなってくる。禁断症状が出てくる。
17 日目 鬱な気分で外出できず、家にこもる。ハンバーガーはデリバリーしてもらう。
18 日目 最悪、頭痛がする。目玉の後ろがズキズキしてくる。アレが勃たない!
20 日目、動悸を感じるように・・・。
内科医に相談すると、スパーロック氏は、「肝臓が脂肪肝になり始めている。深刻な心疾患を避けるためにすぐにでも実験を中止すること。映画『リービング・ラスベガス』で同じ位の期間でアルコール依存症になり、死に至った主人公がいる。馬鹿げた実験だ。いつ救急車で運ばれるか分からない状況にある。」と警告した。
しかし、この警告にも関わらず、スパーロック氏は実験の継続を決断。
スパーロック氏は、最終日まで実験を続け、計 9 回スーパーサイズを注文した。
実験後、スパーロック氏を診断した 3 人の医師全員が、スパーロックの健康状態の悪化の度合に驚きの声を上げた。
実験終了後、スパーロック氏の体はどのように変化したのだろうか?
・体重: 11kg 増加
・体脂肪率: 11% → 18%
・体格指数: 27 (正常値はアメリカでは19〜25)
・コレステロール値:65 ポイント上昇
・脂肪肝
・肝炎
・心臓病の危険性2 倍
・躁うつ
・性欲減退
・摂取した砂糖の量は 13 kg
実験の方法が極端なので、結果もかなり偏った結果になったようだが・・・。
こんな馬鹿げた食事をする人間はいないはずだ・・・。
・・・と、思っていたら、日本でも、『スーパーサイズ・ミー』に触発されて、 30 日間マクドナルド生活を検証した人間がいた。
マツモトケイジ氏である・・・o(*’▽’*)/☆゜’パチパチ
興味がある方は読んでみると良いが、彼の結果は・・・。
・マクドナルドの食事を 30 日間食べ続けても健康に影響はありませんでした。
・ 1 ヶ月程度偏食しても、普通に健康な人なら問題ありません(というか問題ないようにルール内でコントロール出来る)。
・・・とのこと。
彼が導き題した答えは、「スパーロック氏が体をこわしたのは単なる食べ過ぎが原因です。 1 日 5,000kcal (普通の倍)を毎日食べてりゃそりゃ太ります。あれは「映画の演出」としてドクターストップが「必要だった」からわざと食べ過ぎただけ。マクドナルドだからとか関係ありません。有機農法で作った白米と有機野菜だけの食事でも毎日 5,000kcal 食べてれば体壊すでしょ、常識的に考えて。」
しかし、我々は、食べ物を摂り入れることにより、体の各機能を動かしていることには変わりない。
食の選択次第で、健康にもなれるし、病気にもなれる・・・。
1 ケ月程度の話をしているのではない・・・!
我々の先祖が食べてきたものは DNA として、そのまま、我々に引き継がれてきているのである。
そこで、前々回の問いに戻る。
欧米人と東洋人の違いは・・・???
→骨格
→思考(西洋人は理論的、東洋人は論理的)
→ライフスタイル(西洋人は個人主義、東洋人は集団主義)
→食文化(西洋人はパン主体、乳製品に始まる動物性食品が多い、東洋人は米主体、比較的に植物性食品が多い)
東洋人と日本人の違いは・・・????
東洋人でも日本のルーツとも言われる中国人との食文化の違いにポイントを置いてみる。
キッコーマン国際文化研究センターより
・油・・・中国:多用/日本:比較的少ない
・調理法・・・中国:加熱調理が主体/日本:生食が多い、
・素材・・・中国:乾燥食品が発達・重視/日本:鮮素材・生の持ち味を好む
・調理工程・・・中国:複雑な調理工程/日本:素材の味を生かした単一調理
・調味料・・・中国:酵調味料・あわせ調味料・複合調味料/日本:比較的単純な調味・単一調味
これに違和感を持つ人はいないと思う・・・。
同じ東洋人で、何故、このような違いが生まれてきたのだろうか?
次回へ・・・。