前回の続き・・・。
第 7 波の再燃で“ BA.5 ”の感染拡大が続いていた北海道や長野県もピークアウトを迎えてきたようだ。
【北海道の新規感染者数推移】
【長野県の新規感染者数推移】
北海道放送で 12/2 (金)に放送された『今日ドキッ!』の中でも、北海道大学・北島正章准教授が、「下水の調査からは感染のピークをすでに越えたとの兆候がでている。」という認識を示している。
以下は、札幌市の新規感染者数と下水中のウイルス濃度を示したグラフである。
下水中のウイルス濃度は 10 月上旬から増加傾向にあったが、今週( 11/27~ )は前週( 11/20~ )と比べると 6 割減と大きく下がっている。
北島教授は、「第 7 波では下水濃度が減少に転じた直後に感染者数も減少したため、今後は感染者数の減ることが予想される。(ただし)濃度自体はまだ高く、依然として大勢の感染者が存在している。第 6 波のようにリバウンドが起こることもある。」として、引き続き警戒を呼びかけている。
一週間移動平均が、第 7 波の減少傾向から増加傾向へと転じた 10 月 11 日(月)以降の死者数を見てみる。
10 月・・・ 143 人
11 月・・・ 568 人
11 月 29 日には過去最高の 58 人を記録している。
北海道・・・ 23 人
札幌市・・・ 18 人
旭川市・・・ 12 人
函館市・・・ 4 人
小樽市・・・ 1 人
北海道の全保健所管内から死亡報告があるのは珍しいことである。
日本の五分の一の土地を有するあの広い北海道全土で感染が拡大したことが分かる。
第 7 波を 1 週間移動平均のボトムとなる 538.72 人の 6 月 29 日(水)から前述の 10 月 11 日(月)までとすると、死者数の合計は 536 人となっている。
第 7 波での総死者数を 11 月の一ヶ月だけで上回ったことになる。
これらが落ち着いたころには、オミクロン株の変異株が全国を震撼させることになるのだろうか?
今週は死者の報告数が多いので 3 回に分け、先週前半の感染動向を追ってみよう。
次回へ・・・。