前回の続き・・・。
前々回の日米の副反応のチェックの違いについての続きである。
アメリカの副反応のチェックシステムと比較すると日本のチエックシステムだと、 99%強 が「情報不足などで因果関係を評価できない」という結果に陥るのはうなずける。
当 Blog で取り上げたように、コロナワクチン接種により死亡したとされる人数は 867 人と“薬害エイズ事件”の死亡者数 568 人を遥かに上回っている。
しかし、何故、国は中止あるいは中断に舵を切らないのか?
また、マスメディアも何故騒がないのか?
新型コロナワクチン以前は、予防接種に伴う有害事象があった場合は、一時的にせよ接種を中止してきている。
例えば、 1975 年、 DPT ワクチン接種後に 2 例の死亡例があったときは、調査のために一度中止されている。
(※注 1 ) ジフテリア、百日咳、そして破傷風の発症を予防する三種混合ワクチンのこと。接種スケジュールは、生後 3 ケ月以降から接種を開始し、 3 週間から 8 週間の間隔をあけて 3 回接種し(第 1 期接種)、更に 3 回目の接種後、 1 年後から 1 年 6 ケ月後までの間に 4 回目の接種(第 1 期追加)を受けるように定められている。
この時は、百日咳の治療法が限られていたことにより調査終了 3 カ月後に再開されたが、その後 81 年にワクチンが改良されている。
また、 2011 年 2 ~ 3 月、小児用肺炎球菌ワクチンと Hib ワクチンを同時接種したあとに小児 5 人の死亡例の報告があり、その際には、両ワクチンは約 3 週間接種を中止している。
この時には、専門家による会議を経て、接種と死亡の明確な因果関係は認められず、同時接種による副作用の増加もないと判断され、 4 月 1 日より接種が再開された。
今回、新型コロナワクチンでこれほどの健康被害と死亡例が報告されているにもかかわらず、なぜ一度も接種が中止されないのか?
ワクチンは通常、健康な人々への予防のために打つものだから、死亡者や後遺症患者が出るリスクは限りなくゼロでなければいけないはずである。
接種開始後まもなくの頃、厚労省の HP では、「成分は数日以内に分解されて、作られるスパイクタンパクも接種後 2 週間でなくなる」とされていた。
しかし、これを否定する高知大学医学部皮膚科学講座・佐野栄紀特任教授らの研究チームの論文が、英文国際雑誌「 The Journal of Dermatology 」に掲載された。
☞ 新型コロナワクチン接種後より汗疹様水疱を繰り返す症例で、表皮内汗管とエクリン汗腺に mRNA ワクチン由来のスパイクタンパクが見いだされた
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本研究チームは、 mRNA ワクチン(ファイザー社製、 BNT162b ) 3 回目接種直後より全身倦怠感と熱発とともに皮膚症状が出現し、現在まで 2 年以上持続している症例を経験した。
この症例は、四肢に繰り返す小水疱を主訴に来院した患者である。
小水疱の病理所見で、表皮汗管が拡張し汗が貯留しており汗疹(あせも)と診断した。
驚くべきことに、免疫組織学的染色を施行すると、エクリン汗腺、表皮汗管および貯留した汗と思われる箇所に SARS-Cov-2 スパイクタンパクを認めた。
患者に COVID-19 ウィルス感染歴が無いため、おそらく mRNA ワクチン由来と考えられる。
以上の結果は、複数回の COVID-19 mRNA ワクチン接種後、 2 年以上も持続して再燃する「汗疹」に mRNA ワクチン由来のスパイクタンパクが関与している可能性を示した。
しかし、このスパイクタンパクが長期に残存する機序は不明である。
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レプリコンワクチンはどうなるのだ?
Miji Seika ファルマは 2 週刊程度で検出されなくなると言っているが、 2 年以上も増殖続けたら身体の中はどうなるのだ?
マサチューセッツ総合病院の Lael M. Yonker 氏らの研究グループが、青年および若年成人の新型コロナワクチン接種後の血液を分析し、心筋炎発症例の血中では、切断を受けていない全長のスパイクタンパク質が、ワクチン接種により産生された抗スパイク抗体に結合していない“遊離”の状態で、高濃度に存在していたことを発見し、 Circulation 誌オンライン版 2023 年 1 月 4 日に掲載されている。
また、最近話題になっているシェディングだが、私のところにもかなりの数で相談がある。
ある会社の経営者は、ワクチン接種者とワクチン非接種者の部屋を隔てて労働環境を作っているという話も聞いている。
ある人は、何回も打った人と接すると、必ず皮膚に赤いブツブツが現れて、数日間痰が止まらなくなる。
また、ある人は、シェディングによる体調不良を訴えると陰謀論者扱いされた。
・・・等々。
ただし、残念ながらシェディングに関する論文は見当たらない。
海外では、単純に感染者がウィルスを排出することという意味なので、現象があるのかどうかさえ不明である。
勿論、日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会の 3 団体は 10 月 17 日付で、新型コロナウィルスワクチンの定期接種を「強く推奨する」との声明を連名で出し、真向否定している。
最近では、 9 月 3 日に 79 歳で亡くなったファッション評論家のピーコさんと 10 月 17 日に 76 歳で亡くなった俳優の西田敏行さんの死因を巡る“憶測”がネット上で拡散されている。
ピーコさんは「敗血症」による多臓器不全、西田さんの「虚血性心疾患」という死因が発表されている。
このことによって、いずれも血栓ができることなどから、新型コロナワクチンの副作用と疑うユーザーが SNS で拡散し続けているようだ。
ワクチン推奨波・・・。
ワクチン否定派・・・。
ワクチンを打つメリット・デメリットを判断するのは貴方自身である。
何かあってもその現象がワクチンに起因するかどうかを国は安易に認めたりはしない。
賢い判断をすることを期する。