前回の続き・・・。
Uさんの農園では、太陽、ハリウッド、エレファント・ハート、サンセプト、サンルージュとういう品種を栽培しているらしい・・・。
『太陽』は、来歴は不明だが、山梨県で発見され、1969年に命名され、短楕円形の果実は100~150gと大きく、実はやや堅くしまっていて日保ちするのが特徴らしい・・・。
鮮紅色の果皮に乳白色の果肉を持ち、糖度は高く、酸味はそれほど強くない。
『ハリウッド』は、アメリカから導入されたミロバランス・スモモ系で、赤い葉に特徴があり、果実は円形で約60g程度で、表面が濃い紅色に着色しとても美しいと評判らしい・・。
また、観賞用としても人気がある。
『エレファント・ハート』は、象の心臓と言われるような形に特徴があり、濃厚な甘さが特徴らしい・・・。
『サンセプト』は、『太陽』の自然交雑実生から育成されたものであり、果形が短楕円、果実の大きさがかなり大きく、果皮は紅紫に全面着色し、このあたりでは、9月中旬に成熟する晩生種ということである・・・。
『サンルージュ』は、『太陽』と『ソルダム』を掛け合わせて作られ、2006年に登録された山形県生まれの品種で、果皮の着色が濃く、果肉が紅色で糖度が高いのが特徴らしい・・・。
糖度が18度以上ととても甘く、果汁もたっぷり。ほどよい酸味もあり、風味豊かな味を堪能できるという・・・。
Uさんに、李栽培について、レクチャーしていただいた。
それによると、李は、受粉がうまくいくと、たくさんの果実が着くという。
しかし、そのままだと、株の負担が増し、それぞれの果実が養分を奪い合うことで、大きな果実にはならないので、果実が親指ぐらいになる開花約1ヶ月後くらいから、摘果を開始するらしい・・・。
上向きに着いているもの、傷がるもの、軸が長いもの、虫に食害されたもの等を摘果し・・・。
更に、その後、2週間ぐらい経ってから、2度目の摘果を行なうという・・・。
病害には、黒斑病やふくろみ病などがあるらしい・・・。
黒斑病は、5月~7月にかけて、葉や果実に黒い斑点が出て腐敗させてしまい、ふくろみ病は、5月に葉や果実の一部が膨らみだし、白い粉を吹いたようになるという。
また、害虫としては、シンクイムシ類やアブラムシ類が発生するという・・・。
シンクイムシ類は、5月~6月にかけて、新芽を食害し、そのままにしておくと果実まで被害が出てしまう・・・ゲッ!Σ(・ω・;|||
この防止として、袋がけである程度抑制することができるらしい・・・。
アブラムシ類も同様に、5月~6月にかけて、新芽や葉などに発生・吸汁し、葉を奇形、落葉させてしまうらしい・・・(-公- ;)ウーン
対策としては、葉を取り除くか、水をスプレーして除去するという手段が講じられるらしい・・・。
粗方の李の栽培方法をお聞きした上で、環境回復農法の導入法をかみ砕いてお話ししさせていただいた・・・。
まず、果樹は野菜や米等より、時間が掛かるので、4~5年を目標にして、完全無農薬・無化学肥料への移行を目指すようにすること。
後は、えみなの濃度や撒布時期を確認した・・・。
また、たまたま、E〇菌の話が出たので、E〇菌を使用すると、農地は数年で壊滅状態になることを告げた・・・。
そして、堆肥の作り方として、商品にならなくなった実・あるいは枝や農地に生えた雑草をペールで発酵させ、更に、糠等で二次発酵させる方法を伝授した。
また、たまたま、タンクが置かれてあったので、その利用法をお伝えさせていただいた。
更に、私が実験用に作っている、土壌改良材を送ることを約束した・・・。
次回へ・・・。