前回(8/21)の続き・・・。
前回、養鰻場の改修工事の写真を他のHPより拝借して、UPさせていただいた・・・。
ご覧になって判るように、コンクリートを打設して、鰻を養殖するのである。
ところで、鰻の養殖にとって、必要な条件とは想像がつくだろうか・・・?
まず、水温・・・。
30℃前後に保つ必要がある・・・!
そして、pH・・・。
pH6前後の弱酸性に保つ必要がある・・・!
この条件を維持するに於いて、様々な問題が出てくるのである。
まず、30℃前後というのは、雑菌が繁殖しやすい温度である。
狭い場所で、多くを養殖する為、鰻同士が擦れ合う事により、傷がつきウイルスが発生すしたり・・・(」゚ロ゚)」
糞の排泄により、いろんな病気が蔓延したり・・・(;゚д゚)ェ..
その為、他の養殖業と同じく、殺菌剤、抗生物質、抗菌剤あるいは合成ビタミン剤等の薬剤を多用しなければいけなくなるということである。
また、維持費(エサ代や薬品代)を抑えるため、短期間で、魚体を大きくしようと、成長ホルモンの投与が図られたり・・・ヾ(0д0∥)ノ
そして、pH値が狂うと、途端に、鰻が餌を食べ無くなってしまうらしいのだが・・・。
コンクリートがアルカリ性ということは知っていても、pH12~13の強アルカリ性ということは知らない人の方が多いのではないだろうか?
余談だが、構造物に使われる鉄筋コンクリートは、コンクリートで覆われた鉄筋の表面に、“不動態皮膜”と呼ばれる緻密な酸化皮膜が形成され、その酸化皮膜によって酸化(サビ)から保護されているのである・・・(・ロ・)ホーッ
ただし、中性化が進み、鉄筋周辺のph値が約11以下になると、その皮膜が破壊され、鉄筋の腐食が始まり、鉄筋の周囲にはサビが生じ、元の体積の2.5倍に膨れ上がり、鉄筋周辺のコンクリートを圧迫してコンクリートにクラック(ヒビワレ)を生じさせてしまうのである・・・( ゚д゚)ハッ!
中性化する要因は、大気中に存在するCO2(炭酸ガス)が主な要因だが、外部から供給される酸性物質(例えば酸性雨)などによっても影響を受ける・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…
つまり、コンクリート槽にいる鰻にとっては、経年劣化によって、クラックより染み出るアルカリは大敵ということになるのである・・・ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~
そこで、もし、このコンクリートを抗酸化処理すると・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
雑菌、ウィルスの繁殖が・・・(。-∀-) ニヒ♪
鰻の成長は・・・(о´∀`о)ノ ニタリ♪
コンクリートの劣化は・・・\(o ̄▽ ̄o)/
答を言うまでもないだろう・・・(o^皿^)\ニパッ♪
次回へ・・・。