「真実の口」872 環境回復農法~技術指導~⑫

前回の続き・・・。

対馬の話で脱線してしまったので、再び、本題へ・・・。

私が訪れた椎茸農家は、原木栽培ではなく、菌床栽培を取りいれていた。

菌床栽培

このような袋の中で栽培するのだが・・・。


菌床栽培①

この袋は、オガクズ等の木質基材に米糠などの栄養源を混ぜた人工の培地になっている・・・。

最初、①のような真っ白な状態で届くのだが、これが椎茸の菌が表面に付着している状態らしい・・・。

これが、1週間置くと・・・。


菌床栽培②

更に、1週間置くと・・・。


菌床栽培③

更に更に、1週間置くと・・・。


菌床栽培④

このような状態になって、ようやく袋を取り除くらしい・・・。

しかし、一般の農家はここまで引っ張らないので、このこだわりが後述するが、他との差別化が図られる椎茸になっていくのだ・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

そして、袋から取り出した菌床を水につける・・・。

何故かって・・・?

椎茸の菌は、ショックを受けることにより活発になり、成長が促進されるのだ。

一般的な、ショックの与え方は、原木栽培の場合だと、“倒木”と“散水”になるのだが、菌床栽培の場合は、“散水”ということになる・・・。

ここでは、こういう貯水タンクに沈めることで、ショックを与える。


ショック投与用貯水タンク

ここに暫く漬け込むことで、ショックを与えるということらしい・・・。

そして、その後、貯水タンクから引き上げられた椎茸は・・・。


菌床栽培⑤


菌床栽培⑥


菌床栽培⑦

この過程で、間引きしながら、大きさや量を調整していくと言うことである。

そして、収穫されると・・・。


菌床栽培⑨

このような状態になるのだが・・・。

この状態で、菌を一ヶ月休めるらしい・・・。


菌床栽培⑩*1度目の休養の菌床

そして、⑤の貯水タンクに入れて、同じ工程が繰り返される。

育成→休養→育成→休養→育成

このように、一つの菌床で3回育てるらしい・・・。

菌床栽培⑪*2度目の休養中の菌床

おおまかな工程はご理解いただけただろうか?

次回へ・・・。