前回の続き・・・。
前回、大麻の話を引き合いに出して、オーストラリアでは如何に煙草が有用(?)なものかをお伝えした。
オーストラリア政府が、2017年から2020年にかけて、毎年 12.5% ずつの煙草増税で得られる税収は、年間 50億AUD$(約 4,200億円)の黒字を生み出すと言われている。
しかし、その反面、タバコ被害による死亡者数は年間15,000人 に上っており、喫煙を原因とする病気にかかる医療コストは、年間 315億AUD$(約2兆6,460億円) ものコスト負担になっているらしい・・・。
オーストラリア政府の本気度は煙草のパッケージにも伺い知ることが出来る。
2012年12月、世界で初めて、国内で販売されるたばこの箱の包装から、 ロゴやイメージカラーなどの一切のものを排除する規制の全面導入を行ったのだ。
宣伝のためのデザインが排除され、特定の書体での銘柄名の表示が決められているだけでなく、 喫煙の健康被害を連想させる、身の毛のよだつような画像があしらわれている・・・。
世界のマールボロがこんな感じに・・・。
更に、裏の警告文はより明確に意思が伝えられている・・・。
“SMOKING IS ADDICTIVE”
(喫煙は中毒になる)
“SMOKING DOUBLES YOUR RISK OF STROKE.”
(喫煙は脳卒中の危険性が倍増する)
“SMOKING CAUSES HEART DISEAASE.”
(喫煙は心臓病を引き起こす)
“SMOKING CAUSES LUNG CANCER.”
(喫煙は肺がんを引起こす)
“SMOKING CAUSES BLINDNESS.”
(喫煙は失明を引き起こす)
“SMOKING CAUSES MOUSE AND THROAT CANCER.
(喫煙は口腔がん・頭がんを引起こす)
“SMOKING HARMS UNBORN BABIES.”
(喫煙は胎児を傷つける)
“SMOKING CAUSES PERIPHERAL VASCULAR DISEAS”
(喫煙は末梢血管疾患を引起こす)
“SMOKING CLOGS YOUR ARTERIES.”
(喫煙は動脈硬化を引起こす)
“DON’T LET CHILDREN BREATHE YOUR SMOKE.”
(あなたの煙を子供等に吸わせてはいけない)
極めつけは・・・。
“SMOKING KILLS.”
(喫煙は殺す)
誰を・・・?
あなたを・・・??
周りの人を・・・???
如何だろうか?
このパッケージを手に取ってもまだ吸う勇気がある方・・・。
あなたは、ある意味偉い・・・o(*’▽’*)/☆゜’パチパチ
一方、日本では・・・。
1972年以前・・・警告文無し
1972年~1989年・・・「健康のため吸いすぎに注意しましょう」(側面)
1990年~2005年・・・「あなたの健康を損なうおそれがありますので吸いすぎに注意しましょう」(側面)
2005年以降は、8種類ある警告文のうち、別表第一・第二から各1種類ずつ、計2種類を、たばこ製品の包装の主要な2面へそれぞれ30%以上の面積を使って表示することが義務づけられている。
《別表第一》
●喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなります。疫学的な推計によると、喫煙者は肺がんにより死亡する危険性が非喫煙者に比べて約2倍から4倍高くなります。
●喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。
●喫煙は、あなたにとって脳卒中の危険性を高めます。疫学的な推計によると、喫煙者は脳卒中により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります。
●喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます。
《別表第二》
●妊娠中の喫煙は、胎児の発育障害や早産の原因の一つとなります。疫学的な推計によると、たばこを吸う妊婦は、吸わない妊婦に比べ、低出生体重の危険性が約2倍、早産の危険性が約3倍高くなります。
●たばこの煙は、あなたの周りの人、特に乳幼児、子供、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします。喫煙の際には、周りの人の迷惑にならないように注意しましょう。
●人により程度は異なりますが、ニコチンにより喫煙への依存が生じます。
●未成年者の喫煙は、健康に対する悪影響やたばこへの依存をより強めます。周りの人から勧められても決して吸ってはいけません。
う~ん・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
所詮、煙草の害は自己責任・・・(ノ`□´)ノ⌒┻━┻
こちら側としては、生かさず殺さず納税者の義務を果たしていただければ・・・みたいな・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
次回へ・・・。