前回の続き・・・。
化学物質過敏症・シックハウスに対する政府の対策は、常に後手々々なのだが・・・。
一方、民間では自然素材信仰がもてはやされている・・・(´゚ω゚):;*.’:;ブッ
我が家に入る工務店のチラシにも、自然素材を謳っているものが多々ある・・・。
今回は、Webで自然素材を謳ったHPから文言を拾ってみた・・・□_((ヾ(・ω・*)カタカタ
『無垢材や漆喰をつかった自然素材の家によって、シックハウス症候群を防止!』
『当社は自然素材を使った住宅でシックハウス対策は万全です!』
『化学物質(有害物質)が含まれない自然素材でつくられた住宅は、シックハウス症候群やアレルギー、アトピーなどの悪影響がなく、赤ちゃんからお年寄りまでが安心して暮らせます。』
『無垢素材、自然素材を使用し、人と環境に優しい住まいづくりを得意としております。シックハウス・アトピー対策も万全です。』
『屋根裏など見えない部分をはじめ、使用するすべての建材にはホルムアルデヒドの発散量の最も少ないF☆☆☆☆と呼ばれる建材や無垢の天然素材を使用しているため、シックハウスなどの健康障害の心配がありません。』
『今や、お子様の4人に一人はなんらかのアトピーや喘息などを持っています。
対策として、弊社では無垢材、珪藻土といったシックハウス対策済みの建築材を使用しております。』
『健康住宅。シックハウス対策、できる限りのオーガニックな素材を多く使い、自然素材にこだわった家づくり。』
いや~、Webで拾えば、私が噴出しそうな文言が続々見つかる・・・。
最も驚いたのは・・・。
『自然素材でつくる輸入住宅・・・世界各国に伝承されるさまざまな建築素材を積極的に使い造られた「自然素材の家」は、お客様に欠くことのできない健康と安全を徹底的に追求・・・(後略)。』
これらの文言は、コピーペーストしたので決して検索しないで欲しい・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
多分、その建材の真実を知らないだけで、お客様に対するコンセプトは決して間違ってはいないのだろうと思う・・・。
絶対に当該会社を誹謗中傷するものではないので、ご勘弁を・・・m(_ _)m
まず、突っこみどころ満載の自然素地の輸入住宅・・・。
木材には森林資源に重大な被害をもたらす病害虫が寄生している恐れがある。
その為、国際間を移動する場合、植物を加害する病害虫が新たな国や地域に侵入・蔓延することを防止し、その国(地域)の農業や緑の資源を守ることを目的として国際植物防疫条約(International Plant Protection Convention:IPPC)に基づいて、木材の植物検疫が実施される。
これをクリアするには、国際基準に則った消毒を行わなければならない・・・。
もちろん、日本も木材を輸入するにあたり、細かい規定が設けられている。
特に、2000年代に入り、木材の輸入が急拡大している中国に関しては、「輸入原木検疫規定」(2001年第号公告)や「中国輸入原木除害処理方法および技術規定」(国質検函〔2001〕202号)等の厳しいチェックが入る。
中国語原文なので、分からないと思う・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
もちろん、私にもチンプンカンプン・・・(; ´_ゝ`) フッ
しかし、便利な世の中である・・・。
ちゃんと、訳したサイトが見つかった・・・。
処理方法をピックアップしてみた・・・。
【熏蒸処理】
船倉、コンテナー、倉庫又はシートハウスのなかで熏蒸処理を行う。
1.臭化メチル(※注)常圧熏蒸
・環境温度 5℃~15℃の場合:臭化メチルの初期濃度*120g/m3、密閉時間*16時間以上
・環境温度 16℃以上の場合:臭化メチルの初期濃度*80g/m3、密閉時間*16時間以上
2.フッ化スルフリル常圧熏蒸
・環境温度 5℃~10℃の場合:フッ化スルフリルの初期濃度*104g/m3、密閉時間*24時間以上
・環境温度11℃以上の場合:フッ化スルフリルの初期濃度*80g/m3、密閉時間*20時間以上
【熱処理】
熱処理には蒸気、熱水、乾燥、マイクロ波など方式を採用することができる。 処理中の原木の中心温度は少なくとも 71.1℃で 75 分間以上を続けること。
【浸水処理】
浸水条件がある場合には、原木を水中に 90 日間以上入れること。
【輸出国植物検疫部門により許可されたその他の有効な除害処理方法】
(※注)臭化メチル(CH3Br)は、モントリオール議定書の取り決めにおいてオゾン層を破壊する汚染物質とされ2005年に全廃されることが決定している。
多くの国では、コスト、時間の面から燻蒸処理が採用されているようだ・・・。
★フッ化スルフリル(SO2F2)・・・Wikipediaより
日本の毒物及び劇物取締法では毒物に分類されている。ラットに経口投与した場合の半数致死量(LD50)は100 mg/kg、ラットに吸入させた場合の半数致死濃度(LC50、4時間)は雄で1,865ppm、雌では1,510ppm。 摂取すると代謝性アシドーシス、低カルシウム血症、不整脈、肺浮腫や、中枢神経・腎臓・歯などに症状を生じる。
どうだろう・・・?
安全だろうか・・・??
まあ、製材や防腐木材など、加工処理された木材は基本的に検疫対象外にはなっている・・・。
ただし、樹皮の一部を残した木材や丸太などは植物防疫法の対象となるのでご注意を・・・。
加工処理にはどんなものが行われるのか・・・?
防腐剤・・・?
防虫剤・・・??
防蟻剤・・・???
後は、ご自身の判断で・・・(笑)
次回へ・・・。