前回の続き・・・。
洗浄工程を見終えた我々は、いよいよ、メッキ仕上げの工程を見せていただくために移動することに・・・。
一旦、1階へ降りて、エレベーターに乗り、3階へ・・・。
このエレベーターが実に怖かった・・・。
まあ、よくある人用のエレベーターではなく、資材等を運ぶエレベーターである。
呼んでもなかなか来ないし・・・。
来たと思ったら、1階のフロアから微妙に浮いたところで停止・・・。
声:「シ〇ド〇ー製じゃないよなぁ・・・。メーカーも書いていないや・・・。」
でかい音をあげながら3階に無事到着。
丁度、メッキ作業中だった・・・。
私:「吹付でやるんですか?」
M:「吹付の方が良いようなので・・・。」
私:「ドブ漬けは出来ないんですか?」
M:「ドブ漬けも出来るんですが、それだと、全ての眼鏡に影響が出てくるんで、吹付の方が作業効率が良いようなんです。」
私:「そうなんですねぇ。Nさん。これって、かなりもったいないですよね?」
N:「ええ。かなりロスしますけど、仕方ないですね。」
これで調色するらしい・・・。
仕上げられたものは、ここで乾燥・・・。
声:「本来なら、この乾燥機にも処理したいところなのだが・・・。」
これが、ドブ漬けを全自動でメッキする機械らしい・・・。
これが、メッキを終えた眼鏡達・・・。
女性スタッフが細かい作業をしていたので、何をしているのかNさんに聞いてみた。
私:「何をしているんですか?」
N:「デザイン部分のメッキを脱色しているみたいです。」
私:「じゃあ、シンナー系のもので色を落としているんですか?」
N:「多分そうでしょうねぇ。」
私:「緻密な作業ですね。私には出来そうもないです(笑)。」
N:「日本では、デザイン部分以外を覆って、デザイン部分にメッキするんですけど、ここは違うみたいですね。」
私:「土地土地で違うんですねぇ。」
分かりづらいが、ここが脱色した部分。
そして、一本一本を検品。
その横で、社長もチェックしだす・・・。
声:「これって、めっちゃやりづらいよなぁ・・・。」
そして、まとめてパッキング。
事務所に移動して、細かい詰めをする。
M:「抗酸化溶液を入れる入れないとかを社長が胡麻かすことは無いと思うんです。」
私:「はい。この社長はそういうことをしなさそうです。」
M:「彼が責任者なんですが、彼も大丈夫だと思うんです。」
私:「はい。」
M:「ただ、現場で作業する人間が間違わないかということが気にかかるんです。」
私:「そうですね。」
M:「作業のローテーションもあると思うんですよねぇ・・・。」
私:「確かに、一人は理解して、やっていても、引き継いだ人間が理解していなかったら無理ですからねぇ・・・。」
Mさんが女性スタッフに向かって・・・。
M:「抗酸化処理する眼鏡だけ、目印を付けることは出来ないかなあ?」
ス:「確認してみますね。」
女性スタッフが、社長と責任者に向かって尋ねる。
ス:「%&%%〇&&%」
社長(以下:社):「&%#$%&%%〇&&%$〇##&%#$%&」
ス:「出来ないことは無いらしいです。」
M:「出来ないことは無いじゃなくて、必ず、するように伝えて。」
ス:「〇##&%#$%&」
社 & 責任者::「是(Shi)」
ス:「大丈夫です。」
M:「これでこの問題はクリアですね。佐々田さん、何か気になることはありますか?」
私:「いや。仕事とは全然関係ないですけど良いですか?」
M:「はい。何ですか?」
私:「社長、ずっと笑わないんだけど、真面目なの?機嫌悪いの(笑)?」
M:「いや。そんなことは無いと思いますよ。」
ホテルで会った時から、ずっと、渋面だっただのが、私にはTKOの木下さんにそっくりで、愛想良くしたら可愛い感じなのにと思っていたのだ。
M:「$%&%%〇&」
社:「不是(Bu Shi)」
そこで、私が・・・。
私:「社長、笑って!」
・・・とカメラを向けると、満面の笑顔で答えてくれた。
私:「良かった。笑えるじゃん(笑)。」
その後、主に、女性スタッフと責任者の間で最終の詰めをして、私はほとんど用無し状態になった・・・。
次回へ・・・。