「真実の口」1,182 抗酸化眼鏡販売開始・・・⑮

前回の続き・・・。

大阪府立大学名誉教授・医学博士 清水教永先生は、他にも面白いアンチ・エイジング・メガネの実験・検証をして頂いている。

実験に使われた眼鏡

【DVA(Dynamic Visual Acuity)・横方向動体視力注1

●動いている対象物を認識する能力
●球技などのスポーツでの情報の獲得には重要な機能
●HI-10(Kowa社製)注2を使用
●距離: 80 cm
●指標表示速度 40 rpm 注3からの自動減速提示法注4による測定
●練習試行 5 回、本測定 5 回
●平均値を個人データとする

注 1 動体視力とは、視線をはずさずに,目の前を動く物体の動きを追い続けられる能力のこと。

注 2 HI-10(Kowa社製)
HI-10(Kowa社製)

注 3  rpm とは、回毎分(revolutions per minute)の略で、主として回転する機器(回転機)において、一周期を一回帰と見なし、1分間に何度同じ回帰を繰り返したかを表す単位。

注 4 自動減速提示法とは、回転数を自動的に減速し、対象物の確認をさせる方法のことで、この場合は、40、38、36、34、32の5段階の速度で実験された。

DVA(Dynamic Visual Acuity)・横方向動体視力

種類 平均値
加工なし 35.24
フレームのみ抗酸化処理 35.20
フレーム+レンズを抗酸化処理 35.63
全部を抗酸化処理 36.18

グラフのように、ばらつきはあるが明らかに、各人、抗酸化処理したメガネをかけることにより、動体視力があがることが見て取れる。

何より驚きなのは、“加工なし・フレームのみ抗酸化処理”群と“フレーム+レンズを抗酸化処理・全部を抗酸化処理”群の違いである。

レンズを加工することにより、動体視力は更に増すというのだからお驚きのデータである。

スポーツ選手がこのメガネを使えばどうなることやら・・・?

あるいは、コンタクトレンズの抗酸化処理が実現できれば、更に、驚愕の結果になるのでは・・・??

まあ、妄想だが・・・(笑)

【SVA(Static Visual Acuity)・静止視力】

SVA(静止視力検査)

左眼
SVA(Static Visual Acuity)・静止視力・左眼

種類 平均値
加工なし 1.24
フレームのみ抗酸化処理 1.41
フレーム+レンズを抗酸化処理 1.58
全部を抗酸化処理 1.68

右眼
SVA(Static Visual Acuity)・静止視力・右眼

種類 平均値
加工なし 1.04
フレームのみ抗酸化処理 1.18
フレーム+レンズを抗酸化処理 1.41
全部を抗酸化処理 1.31

グラフのように、ばらつきはあるが明らかに、各人、抗酸化処理したメガネをかけることにより、静止視力があがることが見て取れる。

実験に立ち会っていないので、詳細は不明なのだが、多分、効き眼が右眼の人が多かったのではないだろうか・・・?

ん?

効き眼?

手に利き手があるように、目にも利き眼があり、物を見るときには、つい利き眼を酷使してしまうのだ。

それにより、利き眼ではないほうの眼は見ることをサボり、利き眼の視力はどんどん低下すると言われている。

利き眼を有効的に使う一方で、効き眼でない方の眼を意識的に使うようにすれば、低下してしまった眼の視力回復が見込めるらしいので、抗酸化処理したメガネを使用することにより、効果的な視力回復も望まれるとしたら、うれしい限りではないだろうか?

【DP(Depth Perception)・深視力注5

●対象物の空間的位置を認識する能力(静的深視力、量的深視力)
●AS-7JS1(Kowa社製)注6を使用
●距離:250 cm
●電動三桿式注7による定測定(左右固定、真ん中のみ前後移動)
●練習試行 5 回、本測定 5 回
●遠方誤差(+)、近方誤差(-)
●絶対値の平均値を個人データとする

注 5 深視力とは、遠近感や立体感を正しく把握する能力のこと。

注 6  AS-7JS1(Kowa社製)
AS-7JS1(Kowa社製)

注 7 電動三桿式とは、電動で動く中央の棒を左右の固定した 2 本の棒と同じ距離になるところで止めて、その誤差を測定する方式のこと。

DP(Depth Perception)・深視力

種類 平均値
加工なし 12.03
フレームのみ抗酸化処理 12.16
フレーム+レンズを抗酸化処理 11.88
全部を抗酸化処理 12.25

これに関しては、コメントが難しいのだが、グラフを見て、個々に判断してもらった方が良いだろう・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

次回へ・・・。