「真実の口」1,214 血液型と病気・・・⑬

前回の続き・・・。

前回、 日本において  4 割を占めるパブログループ D の中の D1b 系統に焦点を当ててみた。

今回は、パブログループ O 系統を覗いて見たいと思う。

再度、表を展開しよう!

地域 O1 O2 O2b1 O2b O3
日本(2007) 3.4 0.8 25.1 8.4 16.7
韓国(2006) 2.7 2.7 4.0 33.3 40.0
中国(漢族)(2006) 0 6.8 0 0 65.9
東南アジア 13.8 17.6 0.6 0.4 44.7

 

一目瞭然、日本では O2b1(※注 1 ) 系統が周辺諸国に比べて群を抜いて多い。

韓国では、 O3 に続いて、 O2b(※注 2 ) が多い。

中国(漢族)では、圧倒的に O3(※注 3 ) が多い。

東南アジアでは、 O3(※注 3 ) に続いて、 O2 が多い。

(※注 1 ) 2015 年 11 月に ISOGG 系統樹が改訂されるまではハプログループ O2b1 と呼ばれていたが、現在は、 O-M176 という ハプログループ O のサブクレード(細分岐)の一つに分類され、分子人類学では、系統名称ハプログループO1b2 が用いられる。

(※注 2 ) O2b1 系統と O2b* 系統は、O2系統から派生してできたものだが、両者はどちらかが先に出現したわけではなく、同系統に存在するという関係らしい。

(※注 3 ) 2015 年 11 月に ISOGG 系統樹が改訂される前はハプログループ O3 と呼ばれていたが、現在は、 O-M122 という ハプログループ O のサブクレード(細分岐)の一つに分類され、分子人類学では、系統名称ハプログループ O2 が用いられる。

さてさて、上記の表から何が見えてくるのだろうか?

韓国、東南アジアは、中国(漢族)の支配が強かったということが伺い知れる・・・。

韓国に関しては、歴史を紐解かなくても分かると思う・・・。

東南アジアに関しては、インド文明圏と中国文明圏に挟まれた地域で、その両者からさまざまな影響を受けつつ文化を発展させてきたので、なんとなく想像できる・・・。

更に、もう一つ、韓国で多い O2b* 系統なのだが・・・。

現在の O1b2 の下位系統を辿ってみると・・・。

O1b2a1a (F1204)

– O1b2a1a1 (CTS713)(旧47z) ・・・日本人(大和民族、琉球民族)で高頻度にみられる。朝鮮民族、満州族で低頻度。

– – O1b2a1a1a (CTS1875) ・・・ 日本列島

– – – O1b2a1a1a1 (CTS10682) ・・・ 日本列島

– – O1b2a1a1b (Z24598) ・・・ 日本列島

– – O1b2a1a1c (CTS203) ・・・ 日本列島

– O1b2a1a2 (F2868) ・・・ 日本列島

– – O1b2a1a2a (L682) ・・・ 朝鮮半島に高頻度に見られる。日本人、満州族、ウデゲ族、ナナイ族などにもみられる。

– – – O1b2a1a2a1 (CTS723) ・・・ 朝鮮半島

– – – – O1b2a1a2a1a (CTS7620) ・・・ 日本列島

分かりづらいかもしれないが、“ – ”の子系統が“ – – ”、“ – ” の孫系統が“ – – – ”で表現されている。

O1b2a1a (F1204)の子系統が、 O1b2a1a1 (CTS713)(旧47z)O1b2a1a2 (F2868)にあたる。

我々は、歴史教育において、日本文化は、中国から朝鮮半島を渡ってきた伝来してきて云々と教わってきたのだが・・・。

これらのパブログループ O 系統を見てみると・・・。

声:「逆なんじゃね?日本から朝鮮半島じゃね??」

この件に関しては、この項は、あくあまで“血液と病気”についての寄稿なんで

改めて、見解を述べさせてもらうが・・・( ̄ー ̄)ニヤリ

やはり、パブログループ O 系統を見ても、日本は独自の系統を育んできたのが伺い知れる。

日本人の 98% にあたるパブログループ O 、 C 、 D の3系統全てにおいて、“日本列島”独自の系統を持っているのだから、凄いことでは無いか・・・!

これは、何故なんだろう・・・?

日本は一度も外敵に侵略されたことがないということは、百も承知のことだが・・・??

私は、何回も、日本は四方を海に囲まれていると書いている。

日本列島は、かつてはユーラシア大陸と陸続きで、始新世( 5,600 万年前 – 3,400 万年前)頃からその原型が形成され、中新世( 2,300 万年前 – 530 万年前)に日本海が形成されてユーラシア大陸と分離したとされている。

Wikipedia より

『 4, 000 万年前まで日本海が存在せず、日本列島は大陸の一部であった。約 7 万年前に、北方からはマンモス、ヘラジカ、トナカイ、ヒグマ、ナキウサギ、キタキツネなど、南方からはナウマンゾウ、オオツノシカ、カモシカ、ニホンジカ、ツキノワグマ、ニホンザルなどが移り住んでいた。動物たちと同じく、それらを追って大陸の旧石器時代人も大陸から移り住んできたと推定される。その後、日本列島が大陸より切り離されることにより、それら動物や人類も独自の進化を遂げることになる。』

更に、このことにより・・・。

『日本列島とその近海は、多数の固有種が存在する世界有数の生物多様性を持つ地域として知られている。特に日本近海は、海洋生物における世界最大の生物多様性を持つ海であり、全海洋生物種数の 14.6% が分布している。』

我々はこの日本と言う環境で遺伝子を遺し、引き継いできたわけでる。

では・・・。

人間の体は、どうやって生命を維持しているのか・・・?

人間の生命維持に必要なものは・・・??

欧米人と東洋人の違いは・・・???

東洋人と日本人の違いは・・・????

次回へ・・・。