前回の続き・・・。
明春が起きてきて、ようやく、ホテルを出発・・・。
田中さんが、何やら、明春に話しかけている。
田:「明春さんがネットで調べたらしいんですが、山道に雪が結構積もっているようですが、取り敢えず、兪さんの家に向かうそうです。」
私:「了解。」
田:「ただ、ガソリンが無いですよ。」
私:「えっ?」
田:「昨晩、兪さんの家に戻る途中に、ガソリンが無いですよって何度も言ったんですけど、ご機嫌で大丈夫、大丈夫って感じだったんで、覚えてないだろうなと思ったら、案の定覚えてませんでした。」
私:「そうなんだ・・・?」
田:「はい。」
私:「後ろから見て、何か、ランプ点いているなと思ってたけど、エンプティランプだったんだ?」
田:「はい。エンプティランプが点いて、小一時間走っていますからね~。」
私:「う~ん。結構、ヤバイ、パタ-ン?」
田:「はい。ナビで調べたら 24km 先にはあるみたいなんですけど・・・。」
私:「微妙な感じ・・・?」
田:「かなり・・・(苦笑)。」
私:「え~っ!こんな雪が舞っている状況で、車押すの嫌だよ~(苦笑)。」
田:「・・・ですよね~。」
車を走らせていくと、雪は深まるばかり・・・。
私:「田中さんさぁ・・・。俺、雪男なんよね・・・。」
田:「えっ?」
私:「行くとこ行くとこ雪降らすんよね。」
田:「えっ?」
私:「日本で、数十年ぶりの雪とか、季節外れの雪っていうと、大概、その前後に、俺が行っているんよね・・・。」
田:「え~っ!!!」
私:「アメリカでも4月に雪降らせたし、沖縄の少し上にある奄美大島って知ってる?」
田:「はい。なんとなく・・・。」
私:「亜熱帯なんだけどさ、そこにも観測史上初っていう雪降らしたんよね・・・。」
田:「え~っ!!!」
私:「何か・・・、悪いね・・・。」
明春に通訳する田中さん・・・。
明:「この雪は兄貴が降らせたんですか?」
私:「さあ?それは分からんけど・・・。」
ナビの残り距離をニラメッコしながら、ナンとかカンとか、ガソリンスタンドに着いた・・・(^▽^)=3 ホッ
声:「スイカの産地とは言え、雪景色には似つかわしくないなあ・・・。」
しかし、店の中には誰もいない・・・。
私:「雪で営業してないんじゃない?」
田:「電気は点いているんで、大丈夫だとは思いますが・・・。」
私:「ガソリン価格は同じくらいなんか~。」
田:「そうなんですか?」
私:「うん。多分・・・。」
・・・という、会話をしているところへ、除雪車がスタンドに入ってきた。
皆:「?」
除雪車の運転手さん(以下:店):「제설 있었 으니까.」
田:「スタンドの方らしいです。」
私:「あ~。良かった・・・。」
給油を終えて、田中さんに聞いてもらった。
田:「この辺りは、今の時期は雪降らないんですか?」
店:「ここあたりは 4 月でも、雪積りますよ。」
私:「明春のリサーチ不足やね・・・!」
明:「すいません。」
私:「しかも、ノーマルタイヤなんですけど大丈夫ですかね?」
店:「ノーマルタイヤ!!!」
私:「はい。」
店:「ここ辺りじゃ、 5 月まではスタッドレスタイヤだよ。」
私:「そうなんですか・・・(苦笑)」
この後、店員さんに、兪さんの家へ行く道を尋ねる。
田:「〇〇に行きたいんですが、どの道を通っていけばいいですか?」
店:「▼▼峠は無理だから、■■を通って迂回した方がいいね。」
皆:「ありがとうございます。」
スタンドを出て、再出発。
しばらくして、昨夜、通った見覚えのある峠に差し掛かる・・・。
峠には轍(わだち)が無い・・・。
私:「無理なんじゃない(笑)。」
強引に坂道を登ろうとする明春・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
しかし、 50m も進まないうちに、ハンドルが雪に取られ出す。
私:「無理だってば・・・(笑)。」
更に、アクセルを踏み込もうとする明春・・・┐( -_-)┌ ヤレヤレ
無情にも、ウンともスンとも言わなくなる車・・・ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
立往生・・・(笑)
仕方なく、車を出る・・・。
諦め気味に、積もった雪で戯れて、雪合戦をするオッサン 3 人・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
暫し、雪遊びをした後に、車に戻り作戦会議。
私:「兪さん所行くの諦めるか?兪さんに迎えに来てもらうしかないんじゃない?」
明:「兪さんに電話してみます。」
その横を、猛スピードで掛け抜けていくセダン車・・・⊂=⊂=⊂(┛゚Θ゚)┛ビューーーーンッ!!
私:「ほら~、やっぱりスタッドレスじゃないと無理だってば・・・。」
田:「そうですよね~。」
その時である。
我々の車から、 10m 先位で、さっきのセダン車がハンドルを取られ出したのである。
私:「あれ?ノーマルタイヤ?」
田:「そうみたいですねぇ(笑)。」
その後、その車は、前に行ったり、後ろに行ったりと、数回、チャレンジしたが諦めて引き返していった。
私:「俺たちも、早く引き返さないと、立ち往生するよ。」
田:「そうですね。」
兪さんに電話をかける明春。
明:「食事は次回にまたってことで、今回は先に行くってことになりました。よろしく伝えてくださいってことです。」
私:「了解。じゃあ、金さんとこ無理だよね?」
田:「明春さんが電話したらしいですけど、金さん所の方が雪が深いみたいなんで、今回は諦めてください。」
私:「仕方ないね・・・。」
次回へ・・・。