前回の続き・・・。
《蕎麦編》
麺類と言えば、何を思い浮かべるだろうか?
私の育った五島列島では、長崎県と言うこともあり、長崎ちゃんぽん、皿うどんは当然の如くよく食べられている。
ちゃんぽんも皿うどんも地域によって個性がある。
五島のちゃんぽんは、超具沢山で、意外とあっさりしている。
皿うどんも溢れんばかりの餡がかかっている。
そして、三大うどんに数えられる五島うどん・・・。
ここまでは結構知られているが、五島蕎麦もかなり美味い。
五島産の蕎麦粉:8に五島産小麦粉:2を合わせ、手捏ね、手打ち、手切りにこだわった店も多い。
もちろん、出汁に使う鯖も五島産鯖である。
街中で売られている蕎麦もこの手のタイプが多く、一度、軽く茹でられているのが特徴だ。
これを各家庭で茹でるのだが、柔らかくなっているため、ブチブチと切れてしまう。
柔らかくなっているので、麺にまでたっぷりと出汁が吸い込まれ、これがまた堪らないのである・・・( ̄¬ ̄*)じゅるぅうううう
島内には蕎麦打ち体験が出来る施設もあるので、来訪の際には、体験してみるのも一興だと思う!
こんな環境で育った私が、次に過ごした町は福岡である。
当 Blog でも何度も言っているが、福岡と言えば博多ラーメンを想像する方が多いだろうが、福岡県民に根付いているのはうどんの文化である。
仁治 2 年( 1241 年)、中国から帰国した円爾(聖一国師)が製粉の技術を持ち帰り、「饂飩・蕎麦・饅頭」などの粉物食文化を広めたとする説もあり、円爾が福岡市内に建立した承天寺境内には「饂飩蕎麦発祥之地」と記された石碑もあるくらいだ。
明治 15 年( 1882 年)創業の老舗「かろのうろん」。
ここは、私が学生時代バイトをしていた居酒屋で、その日の売り上げ目標を達成すると店の大将に連れて行ってもらっていた。
明治 30 年( 1897 年)創業の「乙ちゃんうどん」は、ごぼう天うどん発祥の店として有名だった(現在は営業していない)。
昭和元年( 1926 年 )創業の「木屋」。
昭和 26 年( 1951 年 )創業の「みやけうどん」。
昭和 29 年( 1954 年 )創業の「因幡うどん」。
福岡市内から離れているので行ったことは無いが直方市を中心に展開する「英ちゃんうどん」。
その他にも、福岡には多くの「うどんチェーン店」が展開されている。
ウエストうどん・・・ 81 店舗
資さんうどん・・・ 39 店舗
丸亀製麺・・・ 25 店舗
牧のうどん・・・ 21 店舗
小麦冶・・・ 12 店舗
うちだ屋・・・ 10 店舗(株式会社 うちだ屋経営)
黒田屋・・・ 7 店舗
肉肉うどん・・・ 7 店舗
釜揚げ人力うどん・・・ 6 店舗
麺勝・・・ 5 店舗(株式会社 うちだ屋経営)
英ちゃんうどん・・・ 3 店舗
※平成 30 年 11 月 19 日現在の福岡県内のみのデータである
店舗数は全国 7 位( 2016 年)の 996 軒である・・・。
五島~福岡と言う環境下で若き日を過ごした私は、断然、蕎麦よりもうどん派だった。
そして、何の因果か関西に就職することに・・・。
大阪と言えば、“粉物文化”である・・・┐( -_-)┌ ヤレヤレ
お好み焼き、たこ焼き、そして・・・、うどん・・・!!
しかし、残念ながら、大阪のうどんを美味しいと思ったことは余り無い・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
まあ、食べられないことは無いのだが、進んで食べようというレベルではない・・・(((\( ̄ー ̄)/))) バリアー
声:「スマヌ・・・、大阪府民・・・m(_ _)m」
そんな中で、私のハートを掴んだのは、田舎そばという蕎麦屋である。
二日酔いの時にはおろし蕎麦・・・。
酒が残ってない日は、山菜蕎麦を食していた・・・。
まあ、圧倒的におろし蕎麦の割合が高かったが・・・(笑)
ここの山菜蕎麦が気に入ったおかげで、蕎麦屋に寄る機会があると、山菜蕎麦を注文していた・・・。
それから数年・・・。
中国でビジネスを展開している人と知り合いになり、蕎麦屋に入った時のことである。
私が、いつものように山菜蕎麦を注文しようとすると・・・。
その人(仮に O さんとしよう)が囁くように言うのである・・・。
O:「佐々田さん、山菜蕎麦は止めた方が良いですよ。」
私:「えっ?どうしてですか?」
O:「まあまあ、取り敢えず、他のにしましょうよ。」
私:「まあ・・・?良いですけど?」
私はとろろそばを注文することにした。
店員さんが注文を取り、席から離れると、Oさんが理由を話し出した。
O:「私は中国に行く機会が多いじゃないですか?」
私:「はい。」
O:「ある工場に視察に行ったんですけど、その時に見てはいけないものを見たんですよ。」
私:「えっ?何をですか?」
O:「工場と工場の通路脇に鉄のプールが置かれていたんですよ。深さが 1m 位で、縦 1m 、横 2m 位の大きさの・・・。」
私:「はい・・・。何が入っていたんですか?」
O:「山菜です。どす黒い液体の中に大量の山菜が入れられていたんですよ。」
私:「Σ(゚Д゚;エーッ!」
O:「工場の人間に聞いたら、日本向けの山菜を作っているらしいんですよ。」
私:「工エエェェ(´ロ`ノ)ノェェエエ工」
O:「しかも、その工場って、食品会社の工場じゃないんですよ。」
私:「ヽ((◎д◎ ))ゝ ひょえぇ~」
O:「考えてみたら、山菜を買おうと思ったら結構な値段がするじゃないですか?それが、街中のうどん屋やら蕎麦屋でたべると、そこまでの値段しないじゃないですか?」
私:「そう言えばそうですね~。」
O:「多分、中国産が使われているんじゃないかと思うんですよね・・・。」
私:「ヾ(0д0∥)ノ(絶句)。」
それ以来、私は山菜蕎麦を口にすることは無くなった・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
中国産食材の危険性が叫ばれるようになったのは、それからかなり時間が経過してからである。
現役検疫官(当時)が夕刊フジに語った内容は笑劇である・・・('ェ')y┛~~ヤッパリネ
【毒食大陸中国】検疫官が衝撃発言「中国産は絶対食べない」 検査回避ルートも存在
上記の話に似た笑えない話をネットで拾ったので紹介する・・・。
勿論、真偽のほどは定かではない・・・。
『スーパーの店頭で山菜取り合わせの袋詰めを見つけた S 子は、ラベルに販売元住所が福島県とあるのを確かめた。
「そうそう、福島県は山菜の産地だったわ」
ようやく帰ってきた息子用に蕎麦を湯がき、汁を温め、残りの山菜をビニール袋から採りだしたとたん、 S 子は悲鳴を上げて箸と袋を投げ出した。
黒々とした空豆大の固まりは、まごうかたなきゴキブリの胴体である。
あるはずの手足はもげているから、さっき食べてしまったに違いない。
ウッとこみ上げてきて、胃の中のものを戻してしまった。
翌朝家族を会社や学校に送り出すや、袋に記された番号に電話をして、憤りをぶつけた。
「ああ奥さん、証拠のゴキブリと袋と、ちゃーんとまだあるんだろうね。うん、ある?しっかりとっといてね。今すぐ行ぐっから。」
「たどもねえ、奥さん。無理もないのよ。あの山菜はねえ、中国からドラム缶詰でくるの。中国地方じゃなくて、大陸の方の中国よ。ベルトコンベアにドラム缶の中のものを空けて、まず、その上を何度も強力な磁石を走らせるの。なぜだかわかるかね」
「釘やらブリキの端っ切れやら、錆びた工具やら、いろんな鉄くずが山ほど吸い寄せられて出てくるのよ。次に強力な扇風機を当てるのね。なぜだか分かるかね。」
またまた首を左右に振るしかないS子の顔を得意げに見やりながら、おじさんは再び間をおくと、ちっこい目の奥をきらきら輝かせながら言うのだった。
「したらば、奥さん、出てくるわ、出てくるわ!髪の毛とか、藁とか……そんで ね……」
「次がパートのおばちゃんたちの出番。おばちゃんたちの目と手先で、選り分けていくのね。ここでまた出てくるのよ、ビラビラしたのとか、ヌルヌルしたのとか、いろいろ。ゴキブリなんていいほうだよ、奥さん。ヌルヌルしたのなんか、イヤでしょ!」
「だからして、ゴキブリが入ってるっなんて無理もないのよ。許してね。そんで例のゴキブリとビニール袋、とっといたね」
「ハイ」
なぜか素直に S 子が差し出した証拠の品をサッと抱え込むと、濁声おやじは、
「んだば、奥さん、ホントに済まなかったね。これ、ほんのお詫びの品だけど。んだばね。」
ニターっと微笑むと、包装紙にくるまれたものをポンと下駄箱の上に置いて、扉の向こうに消えてしまったのである。
「ちょ、ちょっと待ってよ……」
我に返って追っかけてみたものの、外車は音を立てて走り去った後だった。
「まさか、これ……」
イヤな予感がして下駄箱の上の包装紙を取ると、案の定、山菜取り合わせビニール袋詰めの新品。
こないだ東京近県にドライブした際、国道沿いのみせに山菜蕎麦の看板がデカデカと掲げてあるものだから、つい気になって店の裏の方に回ってみると、あるわあるわ。
話に聞いていたドラム缶の錆び付いたのが、ビニールシートをかぶせられて野ざらしになっていた。
店は満席。
知らぬが仏、客は美味そうに山菜蕎麦を食っている。
思えば、「販売元:福島県」というのは、決して虚偽ではないのだ。
買う方が勝手に、「生産地も福島県だろう」と思いこんでしまうだけのこと・・』
ネタであって欲しいという内容だが・・・(;´∀`)・・・うわぁ・・・
信じるか信じないかは貴方次第である・・・!
更に、私が蕎麦を食べる機会が減った理由・・・。
スーパーに行って、乾麺の蕎麦を見て欲しい・・・!
多くの蕎麦は、蕎麦粉より小麦粉の方が上位に来ている。
つまり、蕎麦というよりうどん?
日本農林規格( JAS )法に基づく「乾めん類の品質表示基準」で以下のように決められている。
生めん・・・「蕎麦粉 30% 以上」の製品について「蕎麦」との表示が認められている。
干麺・・・「蕎麦粉 30% 以上」の製品は、配合割合は不要、「蕎麦粉 30% 未満」の製品は配合割合を記載すること。
乾麺に置いて、平たく言えば、配合割合さえ書けば、小麦粉 95% :蕎麦粉 5% でも、記載さえすれば、蕎麦と名乗れるということである。
もはや、蕎麦とは言えない・・・(笑)。
更に、外食店は JAS 法等の法律が適用されないのだから言わずもがなである。
最近では、二八蕎麦(※注 1 )をもじって、逆二八蕎麦(※注 2 )と自虐の宣伝をしている店もある・・・ヘ(-′д`-)ゝヤレヤレ
(※注 1 ) 読みは「にはちそば」。蕎麦粉 8 :小麦粉 2 で打った蕎麦。
(※注 2 ) 実際に蕎麦粉 2 :小麦粉 8 かどうかとは関係なく、自虐的な使い方が多い。
逆なのか?
ギャグなのか?
全く笑えない・・・。
信じるか信じないかは貴方次第である・・・!
次回へ・・・。