前回の続き・・・。
月日の流れるのは、早いもので、もう師走である・・・。
目ざとい人は気付いているかもしれないが、本来は、冷凍食品は前・中・後編の 3 編構成のつもりだった・・・。
しかし、例の如く、調子に乗ってデータを調べていたら、ついついコロッケ(ジャガイモ)で 1 編を使ってしまったので、第 1 話 ~ 第 4 話へと変更されている・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
《冷凍食品・第 4 話》
★チキンナゲット
現在、ファストフード店でも人気の商品である。
本場、アメリカで生まれたものだが、意外に歴史は浅いようだ。
それも、日本のアノ粉が商品開発のヒントになっていたとは、調べるまで知る由も無かった・・・(゚О゚)ホー
〈Wikipedia参照〉
ルクセンブルク出身のアメリカ人で、当時のマクドナルド製品開発エグゼクティブシェフ Rene Arend 氏が、日本の天ぷらを参考に「特製 TEMPURA粉」を開発し、ナゲットに用いたらしい・・・。
これが 1979 年のことらしく、ただ、大量生産の体制が整わず、 1983 年になってようやくアメリカ国内でチキンマックナゲットが発売されたようだ。
日本では、翌 1984 年 2 月、に全国で発売が開始された。
同年の日経ヒット商品番付にもランクインするほど人気を得た。
このように書くと、マクドナルドのチキンナゲットのことを指摘しているように誤解されがちだが、ここまでは、あくまで歴史の紹介として捉えて欲しい・・・m(_ _)m
チキンナゲットの原材料は、当然だが、鶏肉である・・・(笑)
それも、脂身が少なく淡白なムネ肉が使用されるようだ。
まあ、モモ肉より安い・・・(笑)
製造工程は以下のようだ。
参考:日本マクドナルドのチキンマックナゲットを製造してきた、カーギル・ミート・タイランド社及びカナダマクドナルドの製造工程
除骨(鶏肉の骨を取り除く)
↓
検品作業①(X線検査で骨・金属・異物等のチエックをする)
↓
最終検品(重量をチエックし、再度、金属探知機で異物をチエックする)
↓
パッキング(箱に詰める)
こうしてチキンナゲットが作られるようだ。
いやあ、実に素晴らしい・・・!
流石・・・o(*’▽’*)/☆゜’パチパチ
まあ、こんな事件があったからなぁ・・・(笑)
「上海福喜食品有限公司」に関する報道につきまして(平成 26 年 7 月 22 日)
➡仕入れ先である中国食肉加工会社、上海福喜食品が使用期限切れの鶏肉やカビの生えた牛肉を使用していたことが発覚したため・・・。
残念ながら、翌年には・・・。
マクドナルド三沢店で発生した異物混入に関する調査結果について(平成 27 年 1 月 14 日)
➡青森県三沢市(三沢店)と東京都江東区(東陽町駅前店)の 2 店舗でビニール片の異物の混入が発見されたため・・・。
Macニュースリリースでは、三沢店にしか触れていないのだが・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
いやいや、マクドナルドを貶めるために取り上げたのではないのだが・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
原材料はどうなっているのだろうか?
残念ながら、日本マクドナルドのチキンナゲットは、HPを見るとタイ産の鶏肉を使って、タイで作られていることは分かるのだが、日本の法律上、外食産業には原料・原産地表示義務がないため、どのようなものが使われているのかわからない。
しかし、上記のカナダマクドナルド社は表示義務があるようで、原材料を調べることが出来た。
McDonalds Food Facts Ingredients
Chicken McNuggets®: Boneless skinless chicken breast meat, water, vegetable oil (canola, corn, soybean and hydrogenated soybean oil), wheat flour, yellow corn flour, modified corn starch, rice starch, salt, baking powder, seasoning [wheat starch, yeast extract, salt, natural flavour (vegetable source)], spices, canola oil, sodium aluminum phosphate, dextrose, wheat starch, corn starch, A MILK ALLERGEN may have come in contact with the breading used for the JUNIOR CHICKEN, CRISPY CHICKEN SNACK WRAP®, CRISPY CHICKEN SIGNATURE McWRAP® and the FILET-O-FISH®, this temporarily impacts all fried chicken products, including the McCHICKEN patty, CHICKEN McNUGGETS, and the crispy chicken patty used in the CRISPY COUNTRY CHICKEN and the ENTRÉE SALADS, as they are cooked in the same fryer. CONTAINS: WHEAT
➡チキンマックナゲット®:骨なし鶏胸肉、水、植物油(菜種、コーン、大豆及び水素添加大豆油)、小麦粉、トウモロコシ粉、変性コーンスターチ、米デンプン、塩、ベーキングパウダー、調味料[小麦でんぷん、イースト抽出物、塩、天然香料(植物由来)]、スパイス、キャノーラ油、ナトリウムリン酸アルミニウム、ブドウ糖、小麦粉でんぷん、コーンスターチ、(他商品と同じフライヤー使用するため一部に乳製分、小麦を含みます)
単に、鶏肉をミンチして揚げたものではなさそうだ・・・( ´△`) アチャ-
以前、よく言われていたピンク・スライム(※注 1 )は使われていないようだが・・・?
(※注 1 ) 添加物を使用した加工肉の俗称。食肉を取った後の牛骨に付着している肉片を機械的(掻き取り、削ぎ取り、押し出し)方法によって回収した屑肉を加熱してから遠心分離機にかけることで脂肪を除去し、得られたペーストをアンモニアガスで殺菌したもの。増量剤として、もしくは脂肪含量を減らす目的で牛挽肉や牛肉加工品に添加される。
決してこんな奴ではない・・・(笑)
こんな感じ・・・。
ただ、上海福喜食品事件みたいなこともあったしなぁ・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛ダッシュ!
折角なので、子供の好きな弁当の冷凍食品ランキング入りしていた国内で販売されているチキンナゲットを見てみよう・・・!
◆ 3 位・・・プライフーズ 国産チキンナゲット 1kg
原材料名:鶏胸肉(国産)、衣[コーングリッツ、小麦粉、でん粉、食塩、脱脂粉乳、ぶどう糖、香辛料]、でん粉、粒状大豆たん白、植物油脂、チキンコンソメ、醤油、香辛料、食塩、揚げ油(なたね油、とうもろこし油)、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩( Na )、着色料(パプリカ色素、カラメル)
◆ 5 位・・・テーブルマーク のりっこチキン
原材料名:鶏肉、つなぎ(パン粉、粉末状植物性たん白)、しょうゆ、植物油脂、砂糖、かつおエキス調味料、粒状植物性たん白、小麦粉、のり、こんぶだし、米こうじ調味料、チキンエキス、たん白自己消化物、食塩、酵母エキス、衣(小麦粉、しょうゆ、粉末状植物性たん白、発酵調味料、たん白自己消化物、でん粉、こんぶだし、食塩、米こうじ調味料、砂糖、酵母エキス)、揚げ油(なたね油)、加工デンプン、重曹、膨張剤、乳化剤、香料、カロチノイド色素、(原材料の一部に乳成分を含む)
◆ 9 位・・・トリゼンフーズ 国産チキンナゲット 400g
原材料名:鶏肉(国産)、しょうゆ、粉末状大豆たん白、衣[小麦粉、コーンフラワー、でん粉、全卵、食塩、糖類(砂糖、粉末水あめ)、香辛料、植物油脂、脱脂粉乳]、加工デンプン、甘味料(ソルビトール)、調味料(アミノ酸等)、リン酸塩( Na , K )、増粘多糖類、着色料(カロチノイド)、ベーキングパウダー、乳化剤、揚げ油(大豆油)
私の知っていた知識が的中したのだろうか・・・?
粒状大豆たん白、粉末状大豆たん白、粒状植物性たん白
これらがどのようにして作られるか?
大豆の殆どは輸入に依存しているが、その 80% は油を搾るために利用される。
油を搾った残りは、脱脂大豆とか大豆カスと呼ばれ、食品関係では主に醤油の原料になるのだが、まだ、カスが残る。
残カスにも、まだ、タンパク質が残っていて、これを原料にして作るのが上記の植物性たん白なのだ。
さらに、水や油を吸収する性質があり、増量剤の役割も果たすのだ。
加工すると食感も肉のようになるらしいのだが、そこで登場するのが、調味料(アミノ酸等)、チキンエキスなのだ・・・。
これで、チキンエキスとうま味調味料で味を付けることにより、より、鶏肉に近づけるのだ。
そして極めつけが、着色料(カロチノイド)で、鶏肉そっくりの色が出来上がるという訳だ・・・ψ(*`ー´)ψ ゥヶヶ
上記の赤色は増量剤、青色は味付け、黄色は色付けと推測される・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
工夫に工夫を重ねた技術と捉えれば良いのだろうが・・・(笑)
勿論、信じるか信じないかは貴方次第である・・・ ε=ε=ε=(;^・_・^)
次回へ・・・。