「真実の口」1,354 24時間戦えますか?(笑)・・・②

前回の続き・・・。

前回、『実は〇〇〇〇〇で、全く、〇〇無し。』というサイトを見つけて、ドリンク剤に興味を持ったという動機づけを寄稿した。

このドリンクは何かというと、“ウコンの力“である。

ウコンの力

“ウコンの力”と言えば、コンビニを始め、ドラッグストアのドリンクコーナーには必ずと言って良いほど置いてあるドリンクの一種である。

二日酔い防止の効果を謳い、 TVCM も、ど派手に行っているハウスウェルネスフーズ( 2013 年 9 月まではハウス食品)が販売しているドリンク剤である。

ウコンの力 CM

忘年会・新年会や、何かと酒席が多くなるシーズンには、酒席の前にお世話になった方は多いのではないだろうか?

ハウスウェルネスフーズのオフィシャル HP によると・・・。

知って欲しい『ウコンの力の Point  』が抑えられてある。

Point 1 100年以上スパイスを研究してきたハウスが選んだのは、秋ウコン!

Point 2 健康成分「クルクミン」と「ビサクロン」で皆様の毎日を応援!

Point 3 苦みを抑えた、スッキリ飲みやすいフルーツ風味!

Point 4 「秋ウコンエキス配合」を強調。親しみやすく手に取りやすいパッケージデザイン!

Point 5 持ち運びに、手軽で便利な顆粒タイプもご用意

まあ、列記すると大した Point では無いような気がするのは私だけだろうか・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

ただ、確かに・・・。

ハウスと言えば→カレー

カレーと言えば→スパイス

カレーのスパイスと言えば→ターメリック

ターメリックと言えば→ウコン

100 年と言う歴史の中で、秋ウコンに目を付けたのは、流石にハウス食品である。

因みに、「ウコン」には秋ウコン、春ウコン、ガジュツ(紫ウコン)がある。

秋ウコンや春ウコンは、古くから肝機能によいと言われており・・・。

ガジュツは、古くから漢方薬として、胃腸管系の病気に使用されていたりする。

残念ながら、ガジュツ(紫ウコン)には、クルクミンは含まれていないらしい・・・。

クルクミンは、秋ウコンに最も多く、春ウコンの 3 ~ 10 倍以上含まれているというのだから・・・。

目の付け所がハウスである・・・(笑)

目の付けどころが、シャープでしょ。

あっ・・・シャープだった・・・(笑)

余談だが、「目の付けどころが、シャープでしょ。」は、 1990 ~ 2009 年まで使われていたコピーライターの仲畑貴志氏が作った企業スローガンである。

この後、2010年からは、同じくコピーライターの前田知巳氏が作った「目指してる、未来がちがう。」に変わっている。

しかし、何処を目指していたのか、違った未来がシャープを待ち受けていた。

2012年上半期の連結決算では、企業存続の疑念が表明され、通期で4,500億円の赤字の見込みと報道された(最終的に 2013 年 3 月期の純損失は-5,453億4,700万円に及んだ)。

また、自己資本比率が9.9%となり、有利子負債も約1.2兆円という状態に陥り、そのため、希望退職を2千人応募したところ、3千人の応募があったという。

私の大学時代の後輩は、この時、人事部に籍を置き、リストラの整理を担当していた。

そして、 2016 年、 台湾の鴻海精密工業及び関連企業が 3 分の 2 弱の株式を取得し子会社化された。

脱線しすぎた・・・(笑)

ウコンは、現在では、抗菌作用、鎮痛作用、胆汁分泌促進作用、血圧降下作用、子宮収縮作用、コレステロール分解作用、抗腫瘍作用、胃腸管系作用など多岐にわたって研究されているという。

どのような物質においてもそうなのだが、その効果効能の有無は、体内において何らかの代謝を受け、活性が高まったり弱まったりすることにより判断される。

クルクミンは、肝臓で代謝を受けて、胆汁から腸管に排泄されるらしい・・・。

さらにある研究によると、一旦腸内に排泄されたクルクミンが肝臓に再運搬され、腸管と肝臓を行ったり来たりするというのだ。

つまり、腸肝内を勝手に循環しているらしい・・・。

そして、この腸肝循環が、クルクミンの効能発現や効能時間の延長に際して、非常に重要な役割を果たしているという研究が為されているのだ。

クルクミン・・・、スゲェ!!!!

ここで、“ウコンの力”の成分を見てみよう!

【原材料名】

果糖ぶどう糖液糖、りんご濃縮果汁、はちみつ、レモン果糖ぶどう糖液糖、秋ウコンエキス、デキストリン、食塩、酸味料、ビタミンC、増粘多糖類、ウコン色素、イノシトール、香料、ナイアシン、甘味料(スクラロース、アセスルファムK、ソーマチン)、環状オリゴ糖、ビタミンE、ビタミンB6、酸化防止剤(カテキン)

【栄養成分( 1本/ 100ml あたり)】

・エネルギー・・・ 20kcal
・脂質・・・ 0g
・食塩相当量・・・ 0.09g
・ビタミンB2・・・ 3.0mg
・ナイアシン・・・ 14mg
・たんぱく質・・・ 0g
・炭水化物・・・ 5.0g
・ビタミンB1・・・ 3.0mg
・ビタミンB6・・・ 3.0mg
・クルクミン・・・ 30mg
・リン・・・ 3.1mg(分析値)
・カリウム・・・ 46mg(分析値)
・鉄・・・ 0.10mg(分析値)

クルクミンが 30mg も入っている・・・!

因みに、「30mg」は、「カレー 5 杯分」に相当する量になる・・・!!

では、これが多いのか(?)、少ないのか(?)

クルクミンに関しては、国際機関JECFA(※注 1 )がADI(一日許容摂取量)(※注 2 )を体重 1kg当たり 3mg と設定している。

(※注 1) JECFA(Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives)は、国際連合食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)下にある科学専門家委員会で、食品添加物や汚染物質、自然毒、動物用医薬品などの安全性評価を行いメンバー国に対して科学的な助言している機関。

(※注 2 ) ADI(一日許容摂取量)は、人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康に影響を及ぼさないと判断される量。

クルクミンは、体重 50kg の人であれば、 150mg が ADI となる。

体重 50kg の人であれば、“ウコンの力”には、 ADI の 5 分の 1 にあたる量が含まれていることになる。

結構な量じゃない?

ただし、ここからが残念なご報告である・・・。

クルクミンは吸収率が悪いのである!

以前、カレーを取り上げた時に、「クルクミンは、非常に水に溶け難い脂溶性のため、オリーブオイルを使用することでで、体内への吸収が飛躍的に向上する。」と寄稿しているのだが・・・。

つまり、ドリンク剤として飲んでも、そのまま尿や便になってしまうのがオチなのだ・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

ウコンの力がアルコール分解に長けているのであれば、それこそ、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品、あるいは栄養機能食品として販売されているはずである。

更には、もっと緩和された条件付き特定保健用食品(条件付きトクホ)というものがある。

条件付き特定保健用食品(条件付きトクホ)とは、通常の特定保健用食品の審査で要求される有効性の科学的根拠のレベルには届かないものの、一定の有効性が確認される食品に「限定的な科学的根拠である」という表示をすることを条件に許可が認められているものである。

ほら・・・。

ウコンの力 裏書

ちゃんと“清涼飲料水”って書いてあるし・・・(笑)

今まで、お世話になった方たちにはご愁傷様である・・・ダッシュ!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

次回へ・・・。