前回の続き・・・。
アルコール、カフェイン、糖分について触れてきた・・・。
そして、ついに大御所登場である・・・!
ダダダダダダダ━━ヽ(゜∀゜)ノ━━ダダダダダダダ
タウリン
CMでよく耳にする、「タウリン 〇㎎ 配合」という“アレ”である。
《医薬品》
★ユンケル皇帝液・・・無配合
★リポビタンD スーパー・・・ 2,000mg
★ゼナ・・・ 500mg
《医薬部外品》
★エスカップC1000・・・ 1,000mg
★リポビタンD・・・ 1,000mg
★リゲインs・・・ 3,000mg
★チオビタドリンク・・・ 1,000mg
★チョコラBBハイパー・・・ 1,200mg
★アリナミンVダイナミック・・・ 1,500mg
《清涼飲料水》
★タフマン・・・ 無配合
★アルギンZゴールド・・・ 無配合
《炭酸飲料》
★オロナミンC・・・ 無配合
★リアルゴールド・・・ 無配合
上記のドリンクを種類別に記載したが、その分類法は・・・。
医薬品・・・薬機法に基づいた病気の「治療」を目的とした薬のことで、厚生労働省より配合されている有効成分の効果が認められたもの。
医薬部外品・・・薬機法に基づいた許可薬剤が配合してあるが、人体に対する作用の緩やかなもの。
清涼飲料水・炭酸水・・・食品衛生法に基づき、乳酸菌飲料、乳及び乳製品を除く酒精分 1% 未満を含有する飲料をいうもの。
わかりやすく言えば、医薬品・医薬部外品は効果効能を謳うことができるが、清涼飲料水は効果を謳うことができないということである。
そのため、効果効能を謳いたい医薬部外品群は、「タウリン〇mg配合」を高らかに掲げ“滋養強壮”・“栄養補給”などと宣伝しているのである。
一方、効果を謳えることができない清涼飲料水群は、タウリンを配合することなく、「元気ハツラツ!」や「やる気サポート!」等の見ている側が勝手に想像できる範囲での CM になるわけだ。
私が調べた感じでは、このタウリンが入っているかどうかが、栄養ドリンクとエナジードリンクの境になるような気がする・・・?
では、そのタウリンとは如何なものか・・・??
〈農水省HPより引用〉
タウリンは、生体内で遊離した状態で存在する含硫アミノ酸様化合物の一つで、イカやタコ、貝類、甲殻類及び魚類(心臓・脾臓・血合肉)に多く含まれています。水溶性なので、汁ごととれる鍋物やスープ等に利用すると有効に摂取することができます。
【タウリンの働き】
・血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす。
・血圧を正しく保ち、高い血圧を下げる。
・肝臓の解毒能力を強化。アルコール障害にも効果的。
・インスリン分泌を促進し糖尿病の予防・治療に有効。
・視力の衰えを防ぎ、新生児の脳や網膜の発育を助ける。
声:「タウリン・・・。なんだかスゲェ~!」
こんな成分を 1,000mg も配合している栄養ドリンクって効果がありそうではないか・・・!
リゲインsに至っては、 3,000mg も配合されて大盤振る舞いじゃないか・・・!!
・・・と、ここまで私が褒めれば何か裏があるとお気づきの方も多いだろう(笑)。
1,000mg = 1g
( ̄▽ ̄;)アハハ…
数字を大きく表現して、誇張しているところにメーカーの裏の意図を感じてしまうのは私だけだろうか・・・ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
果たして、メーカーはタウリンの効果についてどのように語っているのだろうか?
★大正製薬(リポビタンD・ゼナ)
「タウリンは、大変重要な働きをするアミノ酸ですが、これはホメオスタシス作用という身体の恒常性維持に大切な作用があるからです。(中略) タウリンの発見は約200年前でしたが、その薬効が研究されるようになったのは、数十年前のこと。しかしタウリンという成分が発見される以前からその効果は経験的に人々に用いられていました。(中略)。タウリンは昔から人々にとって身近な存在であったといえます。」
➡タウリンはこういう風に言われている的な文言でごまかして、どこにもタウリンに疲労回復の効果があったという論証がなされてない。
★エスエス製薬(エスカップC1000)
「魚介類に多く含まれているアミノ酸で、別名アミノエチルスルホン酸。体内のいろいろな所に存在し、特に、心臓、筋肉、脳、肺、骨髄、肝臓などに多く含まれています。疲労時や栄養補給を目的に、滋養強壮、栄養補給ドリンク剤などによく使われるほか~後略)。」
➡製品の成分表示への個別効果には、「タウリン・・・肝機能に働きかけ疲労回復をたすけます。」とあるが、自社でその検証をされた痕跡はない・・・。
★第一三共ヘルスケア(リゲイン)
「胆汁の分泌・排泄に関わり、ヒトの体内では合成能力が低いといわれるアミノ酸」
➡この表記も製品の解説にあっただけで、タウリン自体の検証やタウリンについての効果効能を解説したものは見当たらなかった。
★大鵬製薬(チオビタドリンク)
➡タウリンの個別解説さえない。
★エーザイ(チョコラBB)
「疲れた時に必要なエネルギーの産生に関わります。」
➡データはない。
★武田コンシューマーヘルスケア(アリナミンV)
「?」
➡個別の解説なし。
ほとんどの会社が電話での問い合わせのみだったが、いくつかの会社はメール対応していたので、タウリンの効果検証について問い合わせをしている・・・。
返事があれば公開したい。
電話対応だと、跡が残らないので、電話対応だけなのだろうか・・・?
このご時世に・・・(笑)
まあ、どのメーカーも自己検証をしているようには思えなかった・・・(笑)。
次回へ・・・。