前回の続き・・・。
前回、つい悪い癖が出て、脱線してしまった・・・m(_ _)m
前回までに、 FAO/WHO 合同食品添加物専門家委員会( JECFA )や EU が、パラオキシ安息香酸類の中で、 ADI ( 1 日許容摂取量)を定め、安全度が高いと言っているパラオキシ安息香酸エチル及びパラオキシ安息香酸メチル以外のパラオキシ安息香酸類を我が国では許容されているということは示してきた・・・。
ただ、ここで問題なのは、パラオキシ安息香酸類は一括りで“パラベン”と表記されるのだ。
つまり、より安全性が高いといわれるパラオキシ安息香酸エチルが使用されているのか注意が必要なパラオキシ安息香酸イソブチルが使用されているのかが不明なのだ・・・?
そんな中、栄養ドリンクの中にも“パラベン”を使用しているものがあるらしい・・・。
調べてみると結構見つかった・・・( ゚ Д ゚!)・・・・マヂカッァァァ
商品(各社の代表的なもの)と配合成分を確認してみよう・・・!!
★佐藤製薬「ユンケル黄帝液」・・・【第2類医薬品】
『添加物・・・安息香酸 Na 、 DL -リンゴ酸、白糖、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、パラベン、カラメル、 pH 調整剤、香料、アルコール( 0.9mL 以下)』
★エーザイ「チョコラBB」・・・【第3類医薬品】
『添加物・・・安息香酸 Na 、エタノール( 0.1mL 以下)、クエン酸、クエン酸
Na 、バニリン、パラベン、プロピレングリコール、香料、アセスルファムK、
エリスリトール、スクラロース、没食子酸プロピル、DL-リンゴ酸』
★大正製薬「ゼナ F0 -ファースト」・・・【指定医薬部外品】
『添加物:白糖、 pH 調整剤、ポビドン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、安息香酸Na、パラベン、香料、アルコール(アルコール 0.17mL 以下)』
★武田薬品「アリナミン V 」・・・【指定医薬部外品】
『添加物・・・ DL -リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、白糖、パラベン、安息香酸Na、香料、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、バニリン』
★ファイテン( phiten )『タウリン 3000 』・・・【指定医薬部外品】
『添加物・・・ハチミツ、酒石酸、 DL -リンゴ酸、白糖、塩化 Na 、エタノール、 D -ソルビトール、パラベン、安息香酸 Na 、プロピレングリコール、香料(アルコール含有 0.2mL 以下)
★伊丹製薬「リポバイトゼロ」・・・【指定医薬部外品】
『添加物・・・クエン酸、 DL -リンゴ酸、 D -ソルビトール、アセスルファム K 、スクラロース、パラベン、安息香酸 Na 、エタノール、プロピレングリコール、香料(アルコール含有 0.2mL 以下)
★田辺三菱製薬「アスパラドリンク MAX 」・・・【指定医薬部外品】
『添加物・・・安息香酸 Na 、パラベン、プロピレングリコール、クエン酸、果糖ブドウ糖液糖、還元麦芽糖水アメ、白糖、香料』
★大和合同製薬「新スカールDローヤル」・・・【指定医薬部外品】
『添加物・・・クエン酸、 DL −リンゴ酸、スクラロース、アセスルファムK、香料、安息香酸 Na 、ブチルパラベン、プロビレングリコール』
★マルカツ飲料「金ラベル(マルカツゴールド)」・・・【指定医薬部外品】
『添加物・・・クエン酸、 DL -リンゴ酸、 D -ソルビトール、アセスルファム K 、スクラロース、パラベン、安息香酸 Na 、エタノール、プロピレングリコール、香料(アルコール含有 0.2mL以下)』
★PHARMA CHOICE(Amazonプライベイト・ブランド)「栄養ドリンク プリマオール BBローヤル」・・・【指定医薬部外品】
『添加物・・・クエン酸、クエン酸 Na 、 DL -リンゴ酸、エリスリトール、アセスルファムK 、スクラロース、パラベン、香料』
★興和新薬「キューピーコーワi ドリンク」・・・【指定医薬部外品】
『クエン酸、クエン酸 Na 、 DL -リンゴ酸、パラベン、安息香酸 Na 、白糖、 D -ソルビトール、スクラロース、アセスルファムK、香料、エタノール、グリセリン(アルコール含有 0.12mL 以下)』
★興和新薬「カンゾーコーワ」・・・【清涼飲料水】
『原材料名・・・エリスリトール、オルニチン、豚肝臓加水分解物、ウコン抽出物/アラニン、安定剤(増粘多糖類)、クエン酸、香料、保存料(安息香酸 Na 、ブチルパラベン)、リンゴ酸、乳化剤、甘味料(スクラロース、アセスルファムK )、ナイアシン、V.B6 、 V.B2 、ロイシン、 V.B1 、バリン、イソロイシン』
★クロレラ工業「グロスミン源液ドリンク」・・・【清涼飲料水】
『原材料名・・・ブドウ糖、クロレラエキス、加工黒糖、食塩、香料、酒精、保存料(安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸)、着色料(カラメル)、酸味料』
当初、私が見たサイトでは、 3 種類に含まれているだけだった・・・。
サトウ製薬「ユンケル」
武田薬品「アリナミン」
エーザイ「チョコラBB」
この 3 種類あるいは 3 社のみのドリンク剤に使用されているかのような書きようだった・・・。
この 3 社は世の風潮に逆らっているのか・・・?
そう思いつつ、調べてみる、出てくる出てくる・・・\(^▽^)/ワーイ!!
多分、私が調べたのも氷山の一角なのだと思うのだが・・・ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…
日本、大丈夫なのか・・・( ̄へ ̄|||) ウーム
パラベンが入っていない商品にも、没食子酸プロピルというものをよく目にした。
没食子酸プロピルは、パラベン同様に食品の酸化防止剤として使用される食品添加物らしい・・・。
日本ではバターなどの油脂類に用いられることが多いそうだが・・・。
再三、登場した 一般社団法人 日本医薬品添加剤協会( IPEC Japan )でのデータでは・・・。
ADI( 1 日許容摂取量)は 0 ~ 1.4mg/kg。
急性毒性(経口)としてマウスの LD50 は 2,000 ~ 3,000mg/Kg 。
また、変異原性が認められており、染色体異常試験で陽性、 DNA 修復試験でも陽性である。
それ以外にも、成長阻害、腎臓障害といった症状が出ることが確認されている。
ヒトにおける知見では、没食子酸塩を扱うパン職人などに接触性皮膚炎が報告されている。
没食子酸ドデシル 0.2% によるパッチテストで 1 名の感作患者が弱陽性を示し、再発性接触性皮膚炎患者も存在し、食品中の没食子酸が関与していると考えられている。
没食子酸プロピルはキャットフード等にも使われているようなので、機会があれば見てみるといいだろう・・・。
まあ、添加物の危険性を言い出したらキリが無いのだが・・・。
酸化防止なら、ココにあるだろう・・・(笑)。
元気になろうとして、知らず知らずのうちに危険なモノを口に入れているとは誰も気付かない・・・。
シリーズを通して、栄養ドリンクでは、 24 時間働けそうにないのは理解できた・・・ε=ε=ε=(;^・_・^)