「真実の口」2,264サバイバー ㉒

前回の続き・・・。

同意書には事細かに説明が気があった。

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【 PET-CT 検査同意書】

▶ 以下の項目に該当する方は検査をお受けすることができないため、予めお知らせく下さい。

・検査前の空腹時血糖値を 200mg/dl 以下にコントロール出来ない。
・独歩で移動出来ず、お手洗い等に介助が必要である。
(検査当日、付き添える介助者がいれば可能)
・オムツや採尿パックを使用している。
(ご自分で交換・廃液が出来る方は可能)
・注射後 1 時間程度、安静に過ごすことが出来ない。
・撮影中(約 20 分間)正史が出来ない。
(痛み等で正史が出来ない場合はことロールが必要です)
・重度の閉所恐怖症である。
(内服でコントロール出来る場合は可能)
・妊娠中または妊娠の可能性がある。

▶ 以下の項目に該当する方はあらかじめお知らせ下さい。

・糖尿病がある。
・ペースメーカーを保持している。
・インスリンを注射している。
・水分制限をしている。

● PET 検査について
・PET 検査は、 FDG という薬剤(ブドウ糖に似た物質で、放射線を出す)を注射した後に撮影を行い、が増加することによりがん等の疾患を判断する検査です。

● 放射線被ばく及び薬剤の安全性について
・FDG-PET 製剤による放射線被ばくは約 3.5mSv で、これに CT 撮影による被ばく数 mSv が加算されます。
・医学的に問題となる可能性は極めて低いと考えられています。
・また、注射する薬剤による重篤な副作用に報告はありません。
・介助や認知症など見守りを要する患者様には、被ばくについてご理解頂き付き添いをお願いします。

● 検査の限界について
・糖代謝の低いがん、また肝細胞がんや胃がんなどのように FDG が集まりにくいがんは、診断できないことがあります。
・ FDG は糖代謝の盛んな脳や心臓に強く集積します。
・また、尿として排出されるので、腎臓や尿管、膀胱にも強く集積します。
・このためこれらの臓器の診断は難しくなります。
・がんの種類によっては見つけにくいものもあり、 1cm 以下のがんは発見されない場合もあります。
・また、血糖値が高い場合や検査前の激しい運動をした場合などにも診断が困難になる場合があります。
・炎症疾患(肺炎など)、甲状腺や大腸ポリープなどの良性疾患にも集積します。
・ PET 検査には限界があることをご理解ください。

● 費用について
・ PET-CT 検査は一定の要件を満たした場合にのみ健康保険が適用され、保険診療( 3 割負担)の場合は約 30,000 円の費用が掛かります。

● その他
・機械のトラブルで検査開始時間が遅れる場合や、交通事情により薬剤が届かない場合には、検査が行えない場合がありますのでご了承ください。
・また、今回の検査結果を今後の医学の発展のために利用させて頂くことがあります。
・個人情報の保護に十分配慮し個人が特定されることのないようにいたしますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

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2024 年 11 月 13 日・・・。

8 時 45 分が診療受付なので、余裕をもって、 7 時 30 分に家を出る。

勿論、600ml の水筒を携えてである。

こんな日に限って、結構空いていたりする。

センターに着いたのは 8 時 10 分頃だった。

玄関に入ると、スタッフ数名が一列に並んで挨拶をしていた。

スタッフ達:「おはようございます。」

私:「おはようございます。」

気持ちが良いものだ。

スタッフの列を横目に、受付機に診察券を通し、地下一階アイソトープ診療科へ向かう。

B1F28

地下 1 階の待合スペースの椅子には誰もいず、窓口受付にもスタッフはいなかった。

受付は 8 時 30 分からとなっている。

声:「さすがに早すぎたな(笑)。」

8 時 20 分頃、受付スタッフが窓口に顔を出したので声を掛けてみる。

私:「おはようございます。」

受:「おはようございます。」

私:「今日、 PET の検査なんですが、(受付ファイルを見せながら)これはどうしたら良いですか?」

受:「受付開始は 8 時 30 分からなので、改めてお声がけしますので、掛けてお待ちになっていて下さい。」

私:「はい。ありがとうございます。」

誰も周りにない空間で、手持無沙汰な時間を過ごす。

8 時 30 分になり、スタッフが声を掛けてくる。

ス:「お待たせしました。こちらへどうぞ~。」

私:「はい。」

氏名・生年月日の確認は省く。

ス:「同意書をお預かりします。」

私:「はい。」

ス:「 4 時間前から絶食されていますか?」

私:「はい。」

ス:「今日はこの順番で診察を行います。」

PET検査の流れ

私:「はい。」

ス:「最初に薬剤投与します。」

私:「はい。」

ス:「次に待機室で 1 時間安静にしていただきます。」

私:「はい。」

ス:「読書や音楽は来ません。」

私:「はい。」

ス:「水かお茶はお持ちになられましたか?」

私:「はい。」

ス:「出来るだけ排尿して下さい。その方がハッキリ映るので・・・。」

私:「 1 時間の間に何度トイレに行って頂いても結構です。」

ス:「排尿後は 2 回水洗して下さい。」

私:「はい。」

ス:「 1 時間経ったら、アナウンスで呼ばれますので、もう一度トイレに行って排尿して下さい。」

私:「はい。」

ス:「後で、説明しますが、検査室に向かって下さい。」

私:「はい。」

ス:「検査時間は 30 分程度です。」

私:「はい。」

ス:「検査が終わったら、もう一度、回復室へ戻って安静にして下さい。」

私:「 30 分後くらいにアナウンスが入ります。」

ス:「取り直しの場合は、再度、検査室に向かってください。取り直しがなければ退室して下さいというアナウンスが流れます。」

私:「はい。」

ス:「取り直しになった場合は、 15 分ほどで撮影が終わるので、その後、再度、回復室で安静にしていただいた後に検査終了となります。」

私:「はい。」

ス:「それでは、室内の順路を説明します。」

私:「はい。」

次回へ・・・。