「真実の口」2,249 サバイバー ⑦

前回の続き・・・。

医:「次は、努力性肺活量の測定をします。」

私:「はい・・・?」

医:「最大に息を吸い込んでから一気に勢いよく吐き出したとき、最初の 1 秒間で何 % の息を吐き出せるかを調べます。」

私:「はい・・・。」

医:「さっきと同じように私の指示通りに呼吸をして下さい。」

私:「はい。」

医:「最初は普段通りの呼吸を数回繰り返して下さい。」

私:「はい。」

医:「次に、胸いっぱいに息を吸い込みます。」

私:「はい。」

医:「最後に、勢いよく一気に息を吐きだします。」

私:「はい。」

医:「そして、そのまま吐けなくなるまで息を吐き続けて下さい。」

私:「はい。」

医:「良いですか?」

私:「はい。」

医「それではマウスピースを咥えて下さい。」

私:「はい。」

医:「それでは、始めます。楽に呼吸を繰り返して下さい。」

私:「はい。スゥ・・・。ハァ・・・。スゥ・・・。ハァ・・・。」

医:「はい。胸いっぱいに息を吸い込んで下さい。」

私:「スゥ~~~ッ。」

医:「はい。もっと吸い込んで下さ~い。」

私:「スゥ~~~ッ。」

医:「それでは、一気に吐いて下さい。」

私:「フゥ~ッ。」

医:「はい。吐いて~。」

私:「フゥ~ッ。(´;ω;`)ウゥゥ」

医:「まだまだ、吐けますよ~。頑張って~。」

私:「フゥ~ッ。(´;ω;`)ウッ~~…」

医:「吐ききって~。」

私:「フゥ~ッ。( ˃⌓˂ )」

声:「鬼・・・(_ _)=3 ドテッ!」

医:「はい、良いですよ~。楽に呼吸をして下さい。」

私:「・・・。」

医:「(機器に表示された画像を見ながら・・・。)う~ん・・・。ここがちょっとアレかな~。」

声:「アレ???」

医:「もう一回、やってみましょう!」

私:「えっ?は・・・、はい。」

医「それでは、もう一度、マウスピースを咥えて下さい。」

私:「はい・・・( ノД`)シクシク…。」

医:「それでは、始めます。楽に呼吸を繰り返して下さい。」

私:「はい。スゥ・・・。ハァ・・・。スゥ・・・。ハァ・・・。」

医:「はい。胸いっぱいに息を吸い込んで下さい。」

私:「スゥ~~~ッ。」

医:「はい。もっと吸い込んで下さ~い。」

私:「スゥ~~~ッ。」

医:「それでは、一気に吐いて下さい。」

私:「フゥ~ッ。」

医:「はい。吐いて~。」

私:「フゥ~ッ。(´;ω;`)ウッ…。」

医:「まだまだ、吐けますよ~。頑張って~。」

私:「フゥ~ッ。(´;ω;`)ウッ~~…」

医:「吐ききって~。」

私:「フゥ~ッ。(𖦹ࡇ𖦹)💫」

医:「はい、良いですよ~。楽に呼吸をして下さい。」

私:「・・・。」

声:「やっぱり、人間の仮面を被った鬼や・・・👹

医:「はい。今度は良いですよ~。」

私:「はい・・・。」

医:「最大に息を吸い込んでから、一気に勢いよく吐き出したとき、最初の 1  秒 間で 70% 以上息を吐き出せれば正常です。」

こんな感じらしい☟

努力肺活量

正常努力肺活量

医:「はい。これで終了です。待合室でお待ちください。」

私:「はい。」

待合室に戻る。

私:「いや~。鬼みたいな検査やったわ(笑)。」

家:「えっ?」

私:「単なる肺の検査やけど、限界まで吸ったり、限界まで吐いたりって普段せんやん?」

家:「うん。」

私:「それの限界の先の先まで呼吸させられたわ(笑)。」

家:「へ~っ(笑)。」

私:「取り敢えず、正常だったわ。」

家:「うん。」

こんな会話をしていると、例の声が診察室から聞こえてきた。

医:「はい。胸いっぱいに息を吸い込んで下さい。」

医:「はい。もっと吸い込んで下さ~い。」

医:「それでは、一気に吐いて下さい。」

医:「はい。吐いて~。」

医:「まだまだ、吐けますよ~。頑張って~。」

医:「吐ききって~。」

これは、検査を受けたものでないとあの苦しさは分からない。

私の後に入室したのは、 70 代くらいの女性だったはず・・・。

しばらくすると・・・。

また、同じ声が聞こえてくる・・・。

医:「胸いっぱいに息を吸い込んで下さい。・・・・」

endress・・・。

調べてみたら、この肺機能検査はやり直しが多いらしく、最大 8 回まで検査を行うらしい・・・。

声:「地獄だ・・・。」

次回へ・・・。