前回の続き・・・。
東京や大阪など 18 都道府県が対象となっていた“まん延防止重点措置”が約 2 ヶ月半ぶりに解除となり、初めての週末を迎えた。
繁華街の夜の人出は、前の週と比べ、全国的にほとんどの地点で増加したようだ。
感染者数も横ばいから、若干、上向き傾向にあるようだ。
3 月上旬、民間検査機関に集められた検体に占める BA.2 の割合を基に、国立感染症研究所が今後の置き換わりを推定している。
最終的に全てのウィルスが BA.2 になることを前提にした場合、 BA.2 が 4 月の第 1 週には 78% 、 5 月第 1 週には 98% を占めるという予測をしていた。
東京都では、健康安全研究センターによるオミクロン株の PCR 検査の結果、 14 日までの 1 週間で BA.2 の「疑い例」が 38.5% となり、前週の 17.8% より約 20 ポイント上昇していることを発表している。
また、西浦博京都大教授等は、東京都が独自に行う PCR 検査結果を基に分析した結果、 4 月 1 日時点で BA.2 が占める割合は 66% と予想していたので、この予測を上回っている可能性もありそうだ。
西浦氏は BA.2 は従来の BA.1 よりも感染力が 26% 強く、感染者から別の人にうつるまでの期間「世代時間」は 15% 短いとしている。
新型コロナウィルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織からは、 BA.2 の割合が 5 月には全体の 98% に広がり、ほぼ置き換わるとの予測が示されていたのだが、人出の状況から考えると、もう少し早い段階で、第 7 波がやってくるかもしれない。
また、海外では、“デルタ株”と“オミクロン株”の特徴を併せ持つ新たな変異株“デルタクロン株”の感染が確認されている。
“デルタクロン株”が初めて確認されたのは、地中海に浮かぶ国キプロスで、現地時間 1 月 8 日のことである。
“デルタクロン株”は、その後、フランス イギリス、オランダ、デンマークなどヨーロッパで確認されているのだが・・・。
WHO は、3 月 16 日、「感染はあまり広がっていない。」ということを言っている・・・(笑)。
しかし、15 日には、ブラジルで 2 例確認され、タイでは、 24 日に 73 例も確認されている。
まだまだ、感染力や重症化率は不明だが、 BA.2 からバトンタッチするかのように、第 8 波にならなければ良いのだが・・・。
先週前半の感染動向を追ってみる。
死亡報告例が増加してきたので、リンクでの報告にする。
次回へ・・・。