前回の続き・・・。
第 6 波で、日本国内で猛威を振るったオミクロン株 BA.1 だが、海外では、既に BA.2 への置き換わりが進んでいる。
新たに確認された感染者のうち BA.2 の占める割合は・・・。
▽イギリスでは、保健当局が 2022 年 3 月 27 日までの 1 週間で 93.9%
▽アメリカでは、 CDC(疾病対策センター)が 2022 年 4 月 2 日までの 1 週間で 72.2%
・・・と、かなり置き変わりが進んでいる。
日本国内では、国立感染症研究所が民間の検査会社のデータをもとに全国での BA.2 の割合を推定したところ、 2022 年 3 月半ばの時点で 30% 程度だったが、 5 月の第 1 週には 93% 、 6 月の第 1 週には 100% を占めるとみられている。
BA.1 と BA.2 を比較すると・・・。
【特徴 1 】 BA.1 より感染力が強まっている?
デンマークのデータを使った分析では「ある人が感染してからほかの人に感染させるまでの時間」=「世代時間」は BA.1 より 15% 短く「 1 人が何人に感染を広げるか」を示す「実効再生産数」は 26% 高いとされている。
【特徴 2 】重症化率は低い?
イギリスでの分析結果として BA.1 に感染した人と BA.2 に感染した人の間で入院に至るリスクに差は無かったとしている。
【特徴 3 】 BA.1 感染 → BA.2 感染も?
BA.1 に感染した人でも BA.2 に感染する可能性があるようだ。
BA.2 の対策をどうするのかも決まらないうちに、イギリスでは“オミクロン EX ”と呼ばれる変異種が報告された。
感染力は BA.2 を上回る可能性があるとされている。
WHO のレポートでは、 BA.2 に比べて、市中での感染増殖率が 10% ほど高いとの報告されている。
イギリスの健康安全保障局によると、 XE は 1 月中旬にイギリスで初めて検出され、その後 600 件以上の症例が確認されているそうだ。
そして日本でも、 11 日(月)、アメリカから到着した 30 代女性から、空港検疫で、XE が検出されたと発表された。
厚労省によると、女性は 3 月 26 日に成田空港へ到着し、入国時は無症状だったが、検疫でコロナ感染が判明し、国立感染症研究所の詳しい解析で XE が検出されたという。
女性は国の指定する施設に隔離されたが、 9 日間の療養期間を終え退所している。
ワクチンは米ファイザー製を 2 回接種していたらしい。
政府は、新型コロナウィルス感染症拡大以降、全世界に感染症危険情報レベル 3 またはレベル 2 にカテゴリーを分け、レベル 3 の国と地域を入国拒否の対象としてきたが、 4 月 1 日付で 106 ヶ国をレベル 2 に引き下げ、感染状況やワクチン接種状況などを総合的に判断した上で、 4 月 8 日からレベル 2 になった国の入国拒否を解除することを決定している。
解除対象となった国のリストは外務省の HP を参考にして欲しい。
日本では、 2022 年 3 月 1 日から大幅に入国制限を緩和されているのだが、更に、 4 月 10 日から、一日当たりの入国者数の上限を現在の 7,000 人から 10,000 人に引き上げられている。
因みに、 2020 年 3 月以降、帰国後の自主待機は、当初、 14 日間という長い期間だったが、変異株の流行にあわせるように、 10 日に短縮され、更に 7 日に短縮され、 3 月 1 日からは 7 日の自主待機も、 3 日目に自主的に新型コロナウィルス検査を受け、陰性証明書を入国者健康確認センターに提示できれば、 3 日目以降の待機も免除になるようになっている。
しかも、 3 度目のワクチン接種が完了していれば、自主待機免除になるのだ・・・|艸゚Д゚|マジ?
ワクチン接種は感染予防ではなく、重症化防止と謳い、あやふやなまま方針変更してきたのは誰だったけか・・・?
まあ、こんな国なのです・・・(笑)。
先週後半の感染動向を追ってみる。
次回へ・・・。