「真実の口」1,657 新型コロナウィルス・・・165

前回の続き・・・。

政府は、新型コロナウィルス特別措置法に基づき首都圏 1 都3 県に発令中の緊急事態宣言について、延長後の期限通り、 21 日までで解除する方針を決めたようだ。

再延長した理由だった病床の指標が改善傾向にある点を挙げ、週明け以降の感染状況を見極めたうえで、 18 日にもコロナ対策本部を開いて決定するそうだ。

1 都 3 県の医療提供体制の状況は以下のようになっている。

1 都 3 県の医療提供体制の状況

ただ、東京をはじめとして、各県は下げ止まりというより感染者数が増加しているのが現状だ。

東京都の感染者数を同じ曜日で比較してみると以下のようになっている。

3/1 (月) 121 人➡ 3/8 (月) 116 人
3/2 (火) 232 人➡ 3/9 (火) 290 人
3/3 (水) 316 人➡ 3/10 (水) 340 人
3/4 (木) 279 人➡ 3/11 (木) 335 人
3/5 (金) 301 人➡ 3/12 (金) 304 人
3/6 (土) 293 人➡ 3/13 (土) 330 人
3/7 (日) 237 人➡ 3/14 (日) 239 人

月曜日以外は前週よりも感染者が増えているのがわかる。

先行して緊急事態宣言が解除された大阪も見てみよう。

3/1 (月) 56 人➡ 3/8 (月) 38 人
3/2 (火) 81 人➡ 3/9 (火) 103 人
3/3 (水) 98 人➡ 3/10 (水) 84 人
3/4 (木) 81 人➡ 3/11 (木) 88 人
3/5 (金) 74 人➡ 3/12 (金) 111 人
3/6 (土) 82 人➡ 3/13 (土) 120 人
3/7 (日) 76 人➡ 3/14 (日) 92 人

大阪も増加傾向にあるようだ。

各国で、イギリス変異株、南アフリカ変異株、ブラジル変異株の感染が拡大し、新たにフィリピン変異株も発見された。

ドイツは、昨年 11 月 2 日からロックダウン(都市封鎖)が実施され、 3 月 28 日まで延長々々が続き、 5 ケ月にわたる封鎖状態だ。

イギリスは、 1 月 5 日からロックダウン(都市封鎖)が実施され、現在も続いている。

コロナ対応として集団免疫の獲得を掲げていたスウェーデンは、昨年末、国王が政府を批判する敗北宣言をしたが、変異株に対して、とうとうロックダウンの可能性も示しだした。

イタリアでは、今月 12 日、 4 月初旬のキリスト教のイースター(復活祭)の週末の間、全国的なロックダウン(都市封鎖)を実施すると発表した。

他の国とは逆行措置を取る我が国だが・・・。

現実的には、緊急事態宣言自体が、何らかの効果を上げているという実感を持っている人は少ないのではないだろうか?

週末の東京は悪天候にもかかわらず、繁華街などほとんどの場所で多くの人出がみられたそうだ。

2 度目の緊急事態宣言が発表された直後の 1 月 9 日と 13 日(土)の同じ時間帯と比較したところ、 JR 渋谷駅で 17.0% 増、表参道駅で 34.9% 増、六本木駅で 58.5% 増、新宿・歌舞伎町で 38.3% 増となったようだ。

因みに、天候を理由に中止となることが珍しいラグビーだが、 13 日開催予定だった「ジャパンラグビー トップリーグ 2021 」東芝ブレイブルーパス vs サントリーサンゴリアス(秩父宮ラグビー場)戦、及び NEC グリーンロケッツ vs 日野レッドドルフィンズ(柏の葉公園総合競技場)戦が中止になるくらいの悪天候だったようだ・・・(笑)。

近畿では、宣言前と比べると、大阪・梅田駅 36.4% 増、京都・河原町駅 129.6% 増、兵庫・三宮駅 54.7% 増となったようだ。

残念ながら、春の陽気と共に、人の動きは活発になっているようだ・・・(笑)。

先週の感染動向を追ってみる。

3 月 8 日(月曜日)

3 月 9 日(火曜日)

3 月 10 日(火曜日)

次回へ・・・。