「真実の口」1,753 新型コロナウィルス・・・253

前回の続き・・・。

興味深い記事があったので紹介する。

まずは、日刊ゲンダイ Digital 。

「コロナ感染経験者」と「ワクチン接種者」が抗体量を検査で調べてみた

まずは、被験者のスペック。

【英樹さん(仮名)】
・年齢: 53 歳
・性別:男性
・職業:都内出版社勤務
・備考:喫煙者

【那奈さん(仮名)】
・年齢: 52 歳
・性別:女性
・備考:英樹さんの配偶者)

英樹さんの経過:
・ 6 月 29 日、 が新型コロナウィルス陽性判明。無症状。
・ 7 月 2 ~ 8 日、ホテル療養。

那奈さんの経過:
・英樹さん感染後、数日後、家庭内感染。
・ 39 度近い発熱。嗅覚がなくなり、咳も止まらなくなる
・ホテルで 10 日間療養。

・ 9 月 18 日、渋谷区内のクリニックで、アボット社製の「 IgG 抗体定量検査」を受診。
・医師の問診と採血で 10 分ほど、税込みで 1 人 11,000 円。

・ 9 月 21 日、英樹さんは「 346.0 AU/㎖ 」、那奈さんは「 2,366.2 AU/㎖ 」という結果。

「 4,160 AU/㎖ (※ 注)」が基準値

(※注 ) AU/ml  ( Arbitrary Units per ml :任意の単位)

・ 4,160 AU/㎖ 以上・・・ 100 人中 95 人( 95% )の確率でウィルスから身を守る十分な抗体があると考えられる。
・ 3,200 AU/㎖ ・・・・・ 90%              〃
・ 2,150 AU/㎖・・・・・・ 80%              〃

医師によると・・・。

「感染者はワクチン接種者より抗体量が少ない。それでも那奈さんは症状が重かったせいか 2 カ月経ってこの量なら多い方です。」

英樹さん:「 346 AU/㎖ って少なすぎませんかね?」
医師:「私も今年の 5 月にワクチン接種を終えて、今は 700 AU/㎖ ぐらいですよ。」

医師の説明では・・・。

「抗体量はパトカーの台数みたいなもので、犯罪者(ウィルス)が侵入しても、パトカーがゼロなら防ぎようがないが、 346 台でも 700 台でも巡回していれば、現場に急行して取り押さえようとしてくれる。台数が多いからといって 100% 防犯できるわけでもないし、少なくても捕まえられる。そう考えればいい。」

・短時間で結果が分かる簡易検査も実施。
・検査にかかる時間は 10 分ほど、その場で結果が分かり、 3,000 ~ 5,000 円が相場。

・結果は、ウィルスの“阻害率”が、英樹さんが「 18.34% 」、那奈さんが「 26.65% 」。

「 20% 」が基準値

・ 20% 以上・・・中和抗体が産生され、数値が高い方が、阻害率が高まる可能性がある。
・ワクチン 2 回接種で 100% 近い数字が出る人もいる。

英樹さん談:「妻の方が、数値が高いという結果はクリニックと同じで、簡易検査も目安にはなるでしょう。私なら多少お金を払ってでも、医療機関で受けます。医師による説明という安心感はお金には代え難いものがある。」

【日刊ゲンダイ記者】
・年齢:不明
・性別:男性
・罹患:非陽性者
・ファイザー社製のワクチンを 8 月 14 日に 1 回目、 9 月 4 日に 2 回目を接種済み。

・ 9 月 18 日、抗体が最も多くなるとされる接種 2 回目の 2 週間後に抗体量検査を受診。
・新橋駅近くのクリニック。
・ロシュ社製の検査試薬を用いた定量検査。
・料金は税込み 11,000 円。
・検査の説明、医師とのオンライン問診、採血を含め 20 分程度。
・結果は 2 時間後にオンライン上で閲覧。

・検査の結果、「 1,541 U/㎖ 」。

☞千葉大学医学部付属病院が調べた接種後の中央値が「 2,060 U/㎖ (※ 注)であることから、やや少ないことが分かったが、現在のところは十分に感染防御能力を得ていることになる。

(※注 ) U/ml ( Units per ml :国際単位)。

国立病院機構宇都宮病院が、 2 回目接種から 3 カ月後の抗体価を調査した結果・・・。

・ 2 回目接種から 2 週間後の中央値は「 2,140 U/㎖ 」
・ 3 ケ月後には、抗体価は 1/3 ~ 1/5 まで低下
・宇都宮病院職員 378 人の平均では、年齢が高いほど抗体量は少なく、また女性より男性の方が少ない傾向
・ 3 ケ月後の 20 代の中央値が 約 1,000 U/㎖ なのに対し、 60 ~ 70 代は約 500 U/㎖

☞「喫煙」、「飲酒」、「高血圧」、「糖尿病」が与える影響を調べたところ、「喫煙」のみがリスク因子だった。

次は、 FNN プライムオンライン

ワクチン接種3カ月後には「抗体量」4分の1に…“効果”もなくなるのか?専門家に聞いてみた【福岡発】

まずは、被験者のスペック。

【樺田広明さん】
・年齢: 76 歳
・性別:男性
・居住地:福岡市
・基礎疾患:あり
・ 2021 年 4 月、優先枠で、ほかの高齢者よりも一足早く 1 回目のワクチンを接種。
・ 2021 年 4 月、 2 回目のワクチンを接種。

樺田さん:「(接種を終えて)安心していたら、抗体が切れるとか言うので、これはいかんなと。この年齢で、コロナで死んでしまうのは残念・・・。」

不安を隠せぬ樺田さん・・・。

この背景には・・・。

福岡市城南区の高齢者施設で、 9 月に入り、 2 回のワクチン接種を終えていた高齢者や利用者 10 人以上が感染し、クラスター発生。

福岡市城南区のデイサービスで、 9 月 5 日までに利用者 12 人と職員 3 人、合わせて 15 人(感染者のうち 11 人は、 7 月までに 2 回のワクチン接種済み)が感染し、クラスターが発生。

福岡県内では同様に、ワクチンの優先接種の対象だった高齢者施設でのクラスターが、 9 月だけで 7 件発生。

2021 年 5 月に接種を終えた樺田さんと接種完了後 4 ~ 6 週が経過した 5 人と一緒に、抗体の量を検査。

2,150 以上・・・ 80% の確率でウィルスから体を守るのに十分な抗体がある
6,350 以上・・・ 99%            〃

一応、 数値が 50 以上あれば抗体があるとみなされるそうだ。

残念ながら、検査試薬のメーカーや単位が不明・・・┐(’~`;)┌

検査の結果・・・。

・ファイザー製のワクチンを接種した 4 人の抗体量は、一番多い人で約 12,000 、最も少ない人で約 4,000 。
・モデルナ製のワクチンを接種した 1 人の抗体量は、39,000 。

気になる樺田さんの検査結果は・・・。

330.9

樺田広明さん:「もうびっくりした、残っているのは分かるけど・・・。(感染の再拡大は)年末までには来るんじゃないか。今度来たときに用心をしておかないといけない。」

樺田さんの妻・初子さん:「びっくり。( 3 回目は)できれば早い方がいい。」

2021 年 8 月、愛知県の藤田医科大が発表した調査結果では、ワクチン接種を受けた 200 人余りの抗体の量を調べたところ、抗体量は 1 回目から 2 回目へと接種後に増加するものの、 1 回目接種の 3 ケ月後には約 4 分の 1 まで低下することが分かった。

日本ワクチン学会理事・森内浩幸医師:「(抗体量は)だいたい 1 ケ月で半分減っていきます。これだけ減っていると慌てるけど、当たり前のこと。重症化を防ぐ効果は、今でも十分期待できる。」

日本ワクチン学会理事・森内浩幸医師:「抗体が下がるということは、ブレイクスルー感染が起こりやすくなるということであっても、重症化していくのを止めることができないということではない。」

政府は 3 回目の接種について、 2 回目の完了から 8 ケ月以降を目安に実施するとしている。

おいおい・・・( ̄^ ̄)凸

当初は、ワクチンさえ打てば、感染を抑えられるから積極的に打ってくださいって言ってたんじゃねえのか・・・ヽ(`д´;)/

それをいつの間にか、重症化が防げるから打ってくださいに摩り替えやがって・・・(ノД`)ハァ

舌を何枚持ってんだ・・・……シタタタッ ヘ(*¨)ノ

次回へ・・・。