「真実の口」1,870 新型コロナウィルス・・・358

前回の続き・・・。

前回は、“心筋炎”、“心膜炎”を取り上げたが、今回は、“血小板減少症を伴う血栓症( TTS )”を報告する。

≪血小板減少症を伴う血栓症( TTS )≫

【ファイザー社製】

1. 報告状況

○ 前回の集計対象期間( 2 月 20 日)以降、コミナティ筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告されたて報告された事例が 8 件増加(うち、 3 回目接種後の事例の増加は 6 件)あり、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 3 月 20 日までに報告された TTS 疑い事例は計 53 件(うち、 3 回目接種後の事例は 9 件)となった。

2. 専門家の評価

○ 令和 4 年 3 月 20 日までに報告された 53 事例を対象に、専門家の評価を実施。

TTSのブライトン分類(ファイザー社製)

○ 「ブライトン分類」での評価は、 53 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 18 例となっている。

・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 18 件/ 105,857,252 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 0.2 件

○ブライトン分類レベル 1 ~ 3 の年齢別・性別の報告件数

年齢(歳) 報告件数
男性 女性 性別不明
0~4 0 0 0 0
5~9 0 0 0 0
10~14 0 0 0 0
15~19 0 0 0 0
20~24 0 0 0 0
25~29 0 0 0 0
30~34 0 0 0 0
35~39 1 0 1 0
40~44 1 1 0 0
45~49 1 1 0 0
50~54 0 0 0 0
55~59 3 3 0 0
60~64 1 1 0 0
65~69 1 0 1 0
70~74 5(+1) 3(+1) 2 0
75~79 1 1 0 0
80歳以上 3 1 2 0
不明 1 1 0 0
合計 18(+1) 12(+1) 6 0
(参考)
65歳以上
10(+1) 5(+1) 5 0

〔考察〕 今回から、年齢別を取り上げてみたが、若年層よりも高齢者層に多く発生しているのが分かる。また、男女の違いは見られなかった。

【モデルナ社製】

1. 報告状況

○ 前回の集計対象期間( 2 月 20 日)以降、スパイクバックス筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例が 3 件増加(うち、 3 回目接種後の事例の増加は 3 件)、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 3 月 20 日までに報告された TTS 疑い事例は計 10 件(うち、 3 回目接種後の事例は 3 件)となった。

2. 専門家の評価

○ 令和 4 年 3 月 20 日までに報告された 10 事例を対象に、専門家の評価を実施。

TTSのブライトン分類(モデルナ社製)

○ 「ブライトン分類」での評価は、 10 事例、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 4 例となっている。

・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 4 件/ 39,552,935 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 0.1 件

○ブライトン分類レベル 1 ~ 3 の年齢別・性別の報告件数

年齢(歳) 報告件数
男性 女性 性別不明
0~4 0 0 0 0
5~9 0 0 0 0
10~14 0 0 0 0
15~19 1 0 1 0
20~24 0 0 0 0
25~29 0 0 0 0
30~34 0 0 0 0
35~39 0 0 0 0
40~44 0 0 0 0
45~49 1 1 0 0
50~54 1 1 0 0
55~59 1 1 0 0
60~64 0 0 0 0
65~69 0 0 1 0
70~74 0 0 0 0
75~79 0 0 0 0
80歳以上 0 0 0 0
不明 0 0 0 0
合計 4 3 1 0
(参考)
65歳以上
0 0 0 0

〔考察〕 今回から、年齢別を取り上げてみたが、比較的、中年層に多く発生しているのが分かる。また、男性の方が多く発生している。

【アストラゼネカ社製】

1. 報告状況

○ 前回の集計対象期間( 2 月 20 日)以降、バキスゼブリア筋注の副反応疑い報告において、製造販売業者から血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)( TTS )疑いとして報告された事例に増加はなく、令和 3 年 8 月 3 日から令和 4 年 3 月 20 日までに報告された TTS 疑い事例は計 2 件(うち、 3 回目接種後の事例は 0 件)となった。

2. 専門家の評価

○ 令和 4 年 3 月 20 日までに報告された 2 事例を対象に、専門家の評価を実施。

TTSのブライトン分類(アストラゼネカ社製)

○「ブライトン分類」での評価は、 2 事例中、重篤とされている“ 3 ”以上に該当するのは 2 例となっている。

・ レベル 1 ~ 3 の報告件数/推定接種回数・・・ 2 件/ 116,640 回接種
・ 100 万回あたりの報告件数・・・ 17.1 件

○ブライトン分類レベル 1 ~ 3 の年齢別・性別の報告件数

年齢(歳) 報告件数
男性 女性 性別不明
0~4 0 0 0 0
5~9 0 0 0 0
10~14 0 0 0 0
15~19 0 0 0 0
20~24 0 0 0 0
25~29 0 0 0 0
30~34 0 0 0 0
35~39 0 0 0 0
40~44 0 0 0 0
45~49 1 1 0 0
50~54 0 0 0 0
55~59 0 0 0 0
60~64 0 0 0 0
65~69 0 0 0 0
70~74 1 1 0 0
75~79 0 0 0 0
80歳以上 0 0 0 0
不明 0 0 0 0
合計 2 2 0 0
(参考)
65歳以上
1 1 0 0

〔考察〕 今回から、年齢別を取り上げてみたが、接種数が少ない為、統計としてみるのは難しいようだ。また、現時点では、男性のみに発生している。

〔総考察〕 今回も血小板減少症を伴う血栓症( TTS )に関する論点のまとめ等は記載されていない、しかし、ファイザー社製では、数例だが事例が報告されている以上、注意する必要があるようだ。また、各ワクチンで、発症年齢が違うようなので、ワクチンを接種する方は、どのワクチンなのかを自身確認したほうがよさそうだ。

次回へ・・・。