前回の続き・・・。
前回、東京での‟トコジラミ”の相談件数が増加していることをお伝えした。
海外では、‟トコジラミは”、英語で Bed Bug (=ベッドの虫)というため、「 Bed Bug Map 」という複数のサイトがヒットまる。
北米・カナダ地域で特に多く利用されているらしい。
これらの‟トコジラミ”マップは、宿泊客が閲覧したり、自身が宿泊したときのレポートを登録したりできる仕組みになっているそうだ。
あくまで過去のレポートがまとめられているマップのため、現時点では改善されている地域・ホテルもあるのだが、ユーザーは一定の参考情報として利用しているようだ。
日本ではこのマップは見つからないので、北米・カナダに比べれば、被害が少ないのであろう。
東京都では、東京都福祉保健局から以下のような注意喚起の案内がされている。
大阪市でも注意喚起がされているので参考までに・・・。
対策法
外出先から家に持ち込まない!
➡宿泊施設などを利用する際、‟トコジラミ”がいる可能性を考えて、部屋の四つ角や天井などを見て、‟トコジラミ”の黒いふんのような物がついていないかを確認する。
➡荷物を入り口付近にまとめて置く。
➡可能であれば、荷物を大きな袋などに入れる。
もし、家に持ち込んでしまったら・・・?
駆除法
➡プロポクスルやメトキサジアゾンなどの有効な成分が入った殺虫剤を入手。
➡部屋の四つ角や天井、家具の裏側など、‟トコジラミ”が生息していたり、通ったりする可能性が高い場所にまいて駆除する
もし、刺咬されたら・・・?
対処法
➡市販のかゆみ止めを塗って様子を見る。
➡症状がひどくなったり、大量に刺された場合はかゆみで不眠になったりするので皮膚科を受診する。
宿泊業者も駆除法を模索しているようだが、我々も自身で出来得ることは可能な限り実践したほうが良いだろう。
最近では、‟トコジラミ”探知犬なるものも存在するらしい。
‟トコジラミ”は、人間が嗅ぎわけることができないかすかな匂いがするらしく、探知犬がその匂いに反応して知らせてくれるらしい。
‟トコジラミ”探知犬は、トコジラミの「におい」を嗅ぎ分けられるように専門のドッグトレーナーの訓練を受けており、トコジラミを探知すると首をタテに振って知らせ、優れた嗅覚で、少数のトコジラミでも約 95% の確率で探知可能だという。
人間の目視調査による発見率が 30%未 満といわれていることから、圧倒的に探知精度が高いといえる。
また、ホテル 1 室の調査につきかかる時間は 3 ~ 7 分とスピーディーで、 1 日あたり最大 5 時間で 80 室程度の調査が可能だというから凄いものだ。
菌、ウィルス、害虫、etc・・・。
コロナ後、人の移動により、様々な‟モノ”の一緒に移動するわけである。
我々は共存共栄を図れるのか?