前回の続き・・・。
前回、障害の等級について大まかに説明した。
以前、介護について取り上げた時にも、介護保険の認定要件について触れたのだが、かなり難易度が高かったのを覚えている。
障害の等級の認定については、事細かに日本年金機構によって決められている。
以下の通りだ。
【障害等級認定基準】
第1節 眼の障害・・・PDF(147KB)
第2節 聴覚の障害・・・PDF(92KB)
第3節 鼻腔機能の障害・・・PDF(14KB)
第4節 平衡機能の障害・・・PDF(39KB)
第5節 そしゃく・嚥下機能の障害・・・PDF(50KB)
第6節 音声又は言語機能の障害・・・PDF(85KB)
第7節 肢体の障害
※1 上肢の障害・・・PDF(287KB)
※2 下肢の障害・・・PDF(251KB)
※3 体幹・脊柱の機能の障害・・・PDF(97KB)
※4 肢体の機能の障害・・・PDF(96KB)
(参考)肢体の障害関係の測定方法・・・PDF(365KB)
第8節 精神の障害・・・PDF(374KB)
(参考)『国民年金・厚生年金保険 精神の障害に係る等級判定ガイドライン』
第9節 神経系統の障害・・・PDF(78KB)
第10節 呼吸器疾患による障害・・・PDF(289KB)
(参考)『喘息予防・管理ガイドライン2009(GL2009)』より抜粋・・・PDF(101KB)
第11節 心疾患による障害・・・PDF(349KB)
第12節 腎疾患による障害・・・PDF(157KB)
第13節 肝疾患による障害・・・PDF(187KB)
第14節 血液・造血器疾患による障害・・・PDF(288KB)
第15節 代謝疾患による障害・・・PDF(125KB)
第16節 悪性新生物による障害・・・PDF(105KB)
第17節 高血圧症による障害・・・PDF(83KB)
第18節 その他の疾患による障害・・・PDF(160KB)
第19節 重複障害・・・PDF(56KB)
【併合等認定基準】・・・PDF(344KB))
第1節 基本的事項
第2節 併合(加重)認定
第3節 総合認定
第4節 差引認定
【別表】・・・PDF(119KB)
別表1 併合判定参考表
別表2 併合(加重)認定表
別表3 現在の活動能力減退率及び前発障害の活動能力減退率
別表4 差引結果認定表
かなり細分化されているのが判ると思う・・・。
各疾病の認定基準判断がPDFで紹介されていたので、リンクを貼って、容量も同様に記してみた。
当然、容量が大きい方が事細かな判定基準になっているので、いくつかリンクを開けて見て頂ければ、紹介した私もその甲斐があるというものだ・・・。
面倒くさいという人も、是非、第17節 高血圧症による障害だけでも見ていただきたい。
文末に、“単に高血圧のみでは認定の対象とはならない”とあるが、厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の結果が今年4月に公表されたのだが、平成26年調査によると、高血圧性疾患の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は1,010万800人と、前回の調査に比べて約104万人増加している。
性別にみると、男性445万人、女性567万6,000人で、前回調査に比べて男性が63万人、女性が42万人の増加となっている。
国民の約10人に1人が高血圧という国民病のような話だが、平成26年度の国民医療費は40兆8,071億円で、このうち、高血圧性疾患の医療費は1兆8,513億円となっている。
平成26年度の国民医療費は、前年度の40兆610億円に比べ7,461億円、1.9%の増加、人口一人当たりの国民医療費は32万1,100円で、前年度の31万4,700円に比べ6,400円、2.0%増加ということになる。
増加し続ける国民医療費、そして年金財政の逼迫がどのような現象を産んでいるかと言うことを次回お伝えしたい。