前回の続き・・・。
北原さんの家を後にして、車を走らせる私・・・。
地震後初めて、北原さんの家を訪れた際、橋梁崩壊の為通行止めとなり、かなりの迂回を余儀なくされた橋があった・・・。
そして、今回もその橋を反対側から渡ろうと思ったのだが・・・。
案の定、未だに、全面通行止め・・・。
迂回に迂回を重ねて、ようやく高速道路へ・・・。
Mさんとは、事前連絡で、人吉市内で3時くらいに合流後、Mさんの家に行く予定になっていた。
橋梁崩壊による迂回のため、思ったより時間が掛かり、3時少し前にようやく人吉ICの手前の山江SAに到着。
我慢していた小用を足し、再度、車を走らせようとした所へ、電話のコール音が・・・。
(トゥルルル~)・・・p(・o・)・・・(トゥルルル~)
Mさんだろうと思いつつ、電話を受ける。
M:「もしもし、お世話になります。Mです。今、何所辺りですか?」
私:「今、山江SAなんで、あと少しで、人吉ICを降りられると思います。」
M:「わかりました。人吉ICを降りたら、右に行って、そのまま道なりに来ていただいたら線路がありますから、それを越えたら国道に219号線にぶつかるんですが、その左手前にセ〇ン〇レ〇ンがありますから、そこの駐車場でお待ちしています。」
声:「我ながらよくこの細かい事まで覚えているわい(笑)。」
人吉ICを降りて、右側に折れて、そのまま車を走らせる。
しかし、いっこうに線路らしき物に到着しない・・・?
そこへ、再び電話が・・・。
(トゥルルル~)・・・p(・o・)・・・(トゥルルル~)
丁度、信号待ちの所だったので電話に出る。
M:「今、どちらですか?」
私:「言われたようにICを降りて、右側に折れて、そのまま走っている所ですが・・・。」
M:「何か見えますか?」
私:「何て読むのか判らないんですが、光に生きるって書いて“こうせい”って読むんですかね?その病院が少し先に見えます。」
M:「ああ。じゃあ、後のほんの少しです。」
私:「判りました。セ〇ン〇レ〇ンは道路の左側ですよね?」
M:「はいそうです。」
しばらくすると線路が見え、そこを越えると、左側にセ〇ン〇レ〇ンがあった。
ここまでの距離5km弱・・・。
声:「普通、5kmの距離を電話で案内しないよな~。」
車を駐車場に滑らせると、車外に立って待っている人を発見・・・!!
声:「多分、あれがMさんだな?」
左側の窓を下げ・・・。
私:「Mさんですか?佐々田です。」
M:「どうもお疲れ様です。」
私:「このまま後ろを付いていきますんで・・・。」
M:「判りました。25分くらいかかりますから・・・」
私:「判りました。」
Mさんの後を付いていく私・・・。
しかし、やたらと線路を渡る・・・。
道路が、さっき渡ったと思われる線路(肥薩線)を交差するように作られているみたいなのだ・・・。
線路を渡ること4回・・・?
ようやく山へ向かって行きだした。
25分ほどで到着・・・。
付いた所に集落の標識が・・・。
声:「ん?M??」
Mさんと同じ名前の集落だった・・・。
車から降りてMさんに聞いてみた。
私:「ここあたりはMさんだらけですか?」
M:「そうですねえ(笑)。」
次回へ・・・。