前回の続き・・・。
『介護殺人 殺人事件の「告白」』シリーズ第六回目は、12月13日、「識者に聞く」というタイトルで掲載された。
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介護殺人は愛する家族とひたむきに向き合った末の悲劇でもある。
事件をなくすにはどうすればいいのか。
連載の最後に、介護現場や犯罪心理に詳しい識者二人に聞いた。
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さてさて、どういう風な見解だったのかを要約してお伝えする。
一人目は、「行政、再発防止検証を」という寄稿で、T健康福祉大学大学院教授・W.T氏である。
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介護殺人は、防ぐことができる犯罪。
なぜ起きたのか?
ケアマネジャー、ヘルパー、かかりつけ医たちは何か異変に気付かなかったか?
家族や親戚は何をしていたのか?
関係者に聞き取りをしたり、臨床心理士や精神科医を交えたりして行政が再発防止に向けた検証をすべきである。
介護現場からの情報を吸い上げて対処する仕組みが必要である。
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声:「う~ん。もっともらしい意見だが、誰でも思うことであり、わざわざ、コメントをもらうほどのことだろうか?」
二人目は、「公的機関の援助必要」という寄稿で T工業大学名誉教授・K.J氏である。
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介護殺人の加害者は、家族に対する責任感が強くて他の人に任せられないというタイプが多い。
こういう人はまじめで何でもやり過ぎてしまう。
気丈な人ほど他人の援助を求めず、抑鬱(うつ)状態なりやすい。
介護している人自身も周囲の人もよく注意しなければならない。
そして、少しでも危険だと思ったら、病院や相談窓口に駆け込んでほしい。
公的機関が責任をもって、在宅介護をする人を支える仕組みを考えるべきだ。
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声:「う~ん。一人目と何が違うんだ?」
結局、抜本的な解決策は見いだせない・・・。
認知症を含めた介護の必要になったあらゆる病気は治らないと言う前提だから致し方ないのだが・・・。
例えば、アルツハイマー・・・。
今回の寄稿でも再度紹介したのだが、以下のような事例もある。
実は、このT氏の体験談には、後日談がある。
認知症を患うと、忘れていくばかりで、新しいことを記憶していくことは出来ないというのが医学界の常識である・・・。
しかし、T氏のお母さんは、中国語を勉強し始め、初めての言語を学んでいるというのである。
「?好(ニイハオ)」、「謝謝(シェイシェイ)」等の簡単な挨拶はもとより、新しい単語を習得していっているというのだから驚きである。
この体験談も、上で紹介した体験談同様、自身で書いていただけますかと依頼していたのだが・・・。
人の心の変遷は判らないものである・・・。
彼が言うには、抗酸化溶液活用製品の販売を切欠に、介護ブログを始めたらしいのだが、年間一万人ペースの読者になるくらい購読者が増えているらしく、知人に宣伝を頼めば、その10倍以上になるという・・・。
それを理由に、「私が発信する情報に価値が認められるなら、(販売に関して)、例外を設けていただけること。」を前提に、体験談を書くと言い出したのだ。
はっきり言って、認知症からの回復など、数多く体験談はある・・・。
きっぱりお断りすると伴に、今後、会田や私の発する情報全てを他に漏らすことは一切禁止させていただいた。
「商品販売のためにHPにある写真やその他の画像等も使って良いでしょうか?」と言われ、二つ返事で、「良いですよ。」と答えた私に後ろ足で砂をかけるようなことをして・・・。
私との出会により、私のアドバイスがなければ、未だに、介護の辛い日々から抜け出せるどころか、日増しに介護の負担を感じる状況に置かれているはずなのだが・・・。
感謝も忘れ、欲に走るのだから、人は判らないものだ・・・。
愚痴っぽくなったが、次回へ・・・。