「真実の口」1,759 新型コロナウィルス・・・259

前回の続き・・・。

前回告知したように、 10 月 22 日(金)に、第 71 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和 3 年度第 20 回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)が開催された(以下、合同部会)。

今回は死亡事例を取り上げる。

≪死亡報告事例≫

【ファイザー社製】

1.報告状況

・前回の集計対象期間( 9 月 12 日)以降、コミナティ筋注の副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が新たに 66 件あり、令和 3 年 2 月 17 日から令和 3 年 10 月 3 日までに報告された死亡事例は計 1,218 件となった。
・なお、上記に加え、令和 3 年 10 月 4 日から令和 3 年 10 月 15日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が 50 件あり、総計 1,268 件(※注)となった。

(※注 1 ) 9 月 10 日までの調査において同一症例であることが明らかとなった 6 組( No.154 と No.394 、 No.158 と No.215 、 No.468 と No.511 、 No.650 と No.781 、 No.414 と No.887 、 No.876 と No.907 )については報告内容を統合し、 1 件として計上。また、 14 件( No.22 、 No.288  、 No.409 、 No.410 、 No.471 、 No.535 、 No.536 、No.548 、 No.559 、 No.571 、 No.722 、No.850 、 No.858 、 No.1,200 )の取り下げあり。以下に記す症例 No( 1 ~ 1,238 )と報告事例数( 1,218 件)は一致しない。

毎回断るが、当 Blog では、いたずらにワクチン接種後の死と接種を原因とする死を結びつけるつもりはない。

事実を事実として、認識した上で、自身のワクチン接種の判断材料にして欲しいと思うだけである。

前回までの死亡報告は、以下を参考にして欲しい。

「真実の口」1,692 新型コロナウィルス・・・195
「真実の口」1,695 新型コロナウィルス・・・198
「真実の口」1,707 新型コロナウィルス・・・210
「真実の口」1,714 新型コロナウィルス・・・216
「真実の口」1,720 新型コロナウィルス・・・221
「真実の口」1,723 新型コロナウィルス・・・224
「真実の口」1,735 新型コロナウィルス・・・236
「真実の口」1,741 新型コロナウィルス・・・242
「真実の口」1,750 新型コロナウィルス・・・250

(※注) スマートフォンの場合は、死因は右にスライドして確認できる。

No. 年齢 性別 接種日 発生日 接種回数 基礎疾患 死因
1214 48 9/10 9/24 1回目 不整脈疑い
1215 45 8/27 8/29 1回目 うつ状態になり自殺
1216 91 5/21 7/28 1回目 深部静脈血栓症の疑い
1217 66 7/10 7/12 1回目 心室性頻拍
1218 92 9/13 9/14 1回目 急性心肺不全
(大動脈弁狭窄症)
1219 55 9/16 9/25 2回目 右椎骨動脈瘤破裂
によるくも膜下出血
1220 84 6/24 9/9 1回目 慢性心不全
1221 63 7/3 7/7 2回目 胸腔内穿破を伴う
大動脈解離
1222 89 6/28 7/23 2回目 不明
1223 44 8/24 9/2 2回目 右視床出血
1224 92 7/13 7/16 2回目 不明
1225 64 7/30 8/8 不明 不明
1226 73 7/26 9/3 1回目 心室細動
1227 77 9/14 9/28 1回目 自殺(縊死)
1228 77 7/13 7/21 2回目 急性心筋梗塞
1229 62 7/28 8/8 1回目 急性大動脈解離
1230 47 8/31 9/28 2回目 急性散在性脳脊髄炎からの
劇症型心筋炎併発の疑い
1231 81 9/28 9/29 1回目 急性心不全
1232 54 8/14 8/18 2回目 慢性肝障害を伴う
アルコール依存症
1233 70 6/21 6/24 2回目 不明
1234 71 7/8 9/28 1回目 心不全増悪に伴う多臓器不全、
急性心筋炎
1235 50 9/4 9/21 1回目 くも膜下出血
1236 70 8/5 8/11 2回目 間質性肺炎からの
肺水腫の疑い
1237 不明 7/28 7/29 不明 不明
 ☞ No.1237 は報告者により取り下げ。
1238 70 7月後半 9/1 2回目 肺癌(原疾患の悪化)
1239 94 6/17 6/18 1回目 老衰の疑い
1240 83 9/29 10/1 2回目 S状結腸軸捻転を契機とした
誤嚥性肺炎に伴う
急性呼吸窮迫症候群
1241 90~
100代
不明 不明 不明 不明 不明
1242 68 8/1 不明 2回目 うっ血性心不全
1243 90~
100代
不明 不明 不明 不明 不明
1244 90~
100代
不明 不明 不明 不明 不明
1245 59 9/17 9/18 2回目 不明
1246 42 9/8 10/2 2回目 心不全
1247 72 8/25 8/25 1回目 急性心筋炎
1248 77 6/28 9/8 2回目 不明
1249 80 7/6 7/11 1回目 不明 不明
1250 90~
100代
不明 不明 不明 不明 不明 不明
1251 90~
100代
不明 不明 不明 不明 不明 不明
1252 90~
100代
不明 不明 不明 不明 不明 不明
1253 38 9/28 9/30 2回目 心室細動
1254 72 9/28 9/30 2回目 急性心筋梗塞
1255 88 9/9 9/13 1回目 呼吸不全
1256 84 7/7 7/26 1回目 血小板数の急増による脳梗塞
1257 67 不明 10/5 2回目 不明 急性心筋梗塞
1258 52 9/2 9/6 1回目 急性心筋梗塞
1259 53 9/17 9/21 2回目 不明 心疾患の疑い
1260 43 8/30 9/8 2回目 急性心筋炎
1261 69 9/9 9/23 2回目 心臓死
1262 75 7/9 不明 2回目 不明
1263 82 6/24 6/28 1回目 不明
1264 56 10/5 10/7 2回目 不明 不明(突然死)
1265 81 10/7 10/8 1回目 不明
1266 73 9/29 10/3 1回目 急性腸間膜虚血症
1267 36 10/4 10/7 2回目 不明
1268 48 10/1 10/5 2回目 脳幹部出血
1269 65 7月末 10/1 2回目 不明 脳卒中の可能性が高い
1270 77 6/24 8/6 2回目 間質性肺炎増悪
1271 不明 不明 3/17 9/26 2回目 不明 不明
 ☞ No.1271 は報告者により取り下げ。
1272 83 7/6 7/10 1回目 不明
1273 73 7月
初旬
9/22頃 2回目 間質性肺炎
1274 74 6/16 10/11 2回目 不明 不明
1275 67 9/11 9/15 2回目 虚血性心不全
1276 79 7/17 7/19 1回目 不明 消化管出血
1277 57 10/3 10/12 2回目 心室細動
1278 34 10/3 110/5夜
~10/6朝
2回目 不明
1279 84 7/16 7/18 1回目 慢性心不全の急性増悪
1280 59 9/26 9/29 1回目 心筋梗塞
1281 83 10/11 10/13 1回目 不明
1282 86 6/9 8/31 1回目 多臓器不全
1283 94 不明 10/12 2回目 不明 不明
1284 50 9/11 9/26 1回目 脳出血
1285 78 8/26 8/30 2回目 不明
1286 78 6/26 7/9 2回目 低酸素脳症
1287 70 7/29 9/1 2回目 出血性ショック
1288 51 9/30 10/5 1回目 重症感染症による
敗血症及び心筋症の疑い

【モデルナ社製】

1.報告状況

・前回の集計対象期間( 9 月 12 日)以降、モデルナ筋注の副反応疑い報告において、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告されたて報告された事例が新たに 4 件あり、令和 3 年 5 月 22 日から令和 3 年 10 月 3 日までに報告された死亡事例は計 37 件となった。
・なお、上記に加え、令和 3 年 10月 4 日から令和 3 年 10 月 15 日までに、医療機関又は製造販売業者から死亡として報告された事例が 7 件あり、計 44 件(※注 2 )となった。

(※注 2 ) 報告例 No.18 が、他の新型コロナワクチン(コミナティ筋注)の症例であることが明らかとなり 1 件は除外したため症例 No ( No.1~36 ) と報告事例数( 35 件)は一致しない。

 

No. 年齢 性別 接種日 発生日 接種回数 基礎疾患 死因
1 94 6/8 6/9 1回目 くも膜下出血、
左硬膜下血腫、
脳内血腫
2 55 6/26 6/27 1回目 急性大動脈解離
3 71 6/9 6/10 1回目 冠状動脈硬化症に続発した
虚血性心疾患
4 60 7/7 7/8 1回目 誤嚥性肺炎、敗血症
5 53 7/8 7/13 1回目 くも膜下出血
6 32 7/12 7/13 2回目 不明
7 50 7/22 不明
(7/22夜~7/25)
2回目 不明
8 57 7/30 7/31 1回目 急性心臓死
9 61 7/8 7/24 2回目 うっ血性心不全 、肺癌
10 86 7/5 7/8 1回目 不明 不明
11 27 8/2 8/2 1回目 急性循環不全、
急性心臓死の疑い
12 47 8/3 8/9 2回目 橋出血による
脳ヘルニア疑い
13 57 6/23 8/9 1回目 自己免疫性溶血性貧血
14 不明 7/2 7/24 1回目 不明 くも膜下出血
15 57 7/29 7/31 2回目 急性心不全
16 43 8/3 8/17 1回目 急性くも膜下出血
17 38 6/8 6/9 1回目 くも膜下出血、
左硬膜下血腫、
脳内血腫
18 69 8/6 8/7 2回目 不明
 ☞ No.18 はファイザー社製コミナティの事例( No.1108 )であることが判明したため削除。
19 55 6/29 7/1 1回目 虚血性心疾患
20 27 6/28 8/3 1回目 不明
21 51 8/5 8/22 1回目 不明 不詳
22 66 8/7 8/7 1回目 急性肺水腫
23 30 8/22 8/25 2回目 不明 不明
24 43 8/4 8/23 2回目 くも膜下出血
25 54 7/20 7/27 不明 くも膜下出血
26 42 7/31 8/27 1回目 急性心筋梗塞
27 54 8/19 8/25 2回目 肺血症
28 32 7/16 7/23 2回目 不明 冠動脈硬化症による
急性心筋梗塞
29 88 7/4 7/22 2回目 不明 肺炎
30 21 8/29 9/6 1回目 末梢循環不全、白血病
31 49 8/11 8/12 2回目 致死性不整脈などの心機能異常により心臓性急死
32 45 7/30 8/20 2回目 椎骨動脈解離瘤破裂
による脳幹損傷
33 51 8/13 8/19 2回目 急性心筋梗塞
34 55 8/31 9/9 1回目 右前頭葉皮質下出血、
多発脳梗塞
35 40 7/24 7/27 2回目 不明 虚血性心不全
36 15 9/16 9/20 1回目 脳出血
37 82 6/8 6/8 1回目 急性心筋梗塞
38 33 9/21 9/24 2回目 循環器系疾患の疑い
39 44 10/1 10/4 1回目 左室破裂による嚢血腫
40 47 9/26 9/27 2回目 不明 不明
41 67 6/1 7/14 1回目 甲状腺クリーゼ
42 52 8/3 8/13 2回目 肥大型心筋症疑い
43 45 8/29 9/12 不明 不明 心筋炎
44 24 8/14 8/17 2回目 不明 急性心筋炎
45 43 8/19 10/14 2回目 劇症型心筋炎

報告取り下げ、統合、修正も兼ねて、ファイザー社・モデルナ社を併せて報告する。

★男女比は・・・。

男性 38 ➡ 92 ➡ 164 ➡ 274 ➡ 379 ➡ 469 ( -2 ) ➡ 561 ➡ 602 ➡ 654 ➡ 704 ( +50 ) 人

女性 46 ➡ 103 ➡ 188 ➡ 271 ( -2 ) ➡ 361 ➡ 435 ➡ 516 人➡ 540 ➡ 566 ( -1 ) ➡ 593 ( +27 ) 人

・不明: 0 ➡ 0 ➡ 0 ➡ 2  ➡ 3 ➡ 4 ➡ 8 ➡ 8 ➡ 8 ➡ 15 ( +7 ) 人

〔考察〕 今回は、ファイザー社では、ダブルスコアになるくらい男性が多く、モデルナ社では、全員が男性という結果になった。

★年齢構成は・・・。

10 代・・・ 0 ➡ 0 ➡ 0 ➡ 0 ➡ 0 ➡ 0 ➡ 1 ➡ 1 ➡ 3 ➡ 3 ( ±0 ) 人

20 代・・・ 3 ➡ 3 ➡ 4 ➡ 4 ➡ 6 ➡ 7 ➡ 9 ➡ 11 ➡ 14 ➡ 15 ( +1 ) 人

30 代・・・ 1 ➡ 2 ➡ 3 ➡ 4 ➡ 4 ➡ 5 ➡ 9 ➡ 14 ➡ 15 ➡ 19 ( +4 ) 人

40 代・・・ 6 ➡ 7 ➡ 8 ➡ 9 ➡ 9 ➡ 9 ➡ 15 ➡ 21 ➡ 32 ( +11 ) 人

50 代・・・ 4 ➡ 6 ➡ 6➡ 7 ➡ 12 ➡ 21 ➡ 42 ➡ 50 ➡ 62 ➡ 74 ( +12 ) 人

60 代・・・ 12 ➡ 16 ➡ 22 ➡ 36 ➡ 55 ➡ 67 ( -1 )➡ 84 ➡ 89 ➡ 99 ➡ 108 ( +9 ) 人

70 代・・・ 14 ➡ 32 ➡ 67 ➡ 116 ➡ 163 ➡ 208 ➡ 243 ➡ 262 ➡ 278 ➡ 297 ( +19 ) 人

80 代・・・ 19 ➡ 70 ➡ 141 ➡ 220 ➡ 291 ➡ 350 ( -1 ) ➡ 417 ➡ 433 ➡ 449 ➡ 462 ( +13) 人

90 代・・・ 23 ➡ 53➡ 91 ➡ 138 ( -2 ) ➡ 186 ➡ 219 ➡ 238 ➡ 243 ➡ 259 ➡ 264 ( +5 ) 人

100 代・・・ 2 ➡ 6 ➡ 9 ➡ 9 ➡ 12 ➡ 14 ➡ 14 ➡ 14 ➡ 14 ➡14 ( ±0 ) 人

不明及び高齢者・・・ 0 ➡ 0 ➡ 1 ➡ 3 ➡ 4 ➡ 7 ( -1 ) ➡ 7 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 15 ( +8 ) 人

〔考察〕 高齢者への接種が進み、 40 ~ 50 代が増えていることに懸念が残る。

★基礎疾患の有無を見てみると・・・。

・基礎疾患あり: 57 ➡ 146 ➡ 260 ➡ 420 ( -2) ➡ 580 ➡ 707 ( -2) ➡ 851 ➡ 895 ➡ 950 ( -1 ) ➡ 1,008 ( +58 )人

・基礎疾患なし: 19 ➡ 32 ➡ 50 ➡ 65 ➡ 81 ➡ 81 ➡ 97 ➡ 114 ➡ 121 ➡ 127 ➡ 138 ( +11 )人

・不明: 8 ➡ 17 ➡ 51 ➡ 71 ➡ 90 ➡ 112 ➡ 128 ➡ 142 ➡ 159 ➡ 174 ( +15 )人

〔考察〕 前回同様、基礎疾患がある方の方が圧倒的に多かった。

★接種回数を見てみると・・・。

・ 1 回目: 80 ➡ 172 ➡ 288 ➡ 409 ( -2) ➡ 500 ➡ 574 ( -1 ) ➡ 643 ➡ 667 ➡ 698 ➡ 722 ( +24 )人

・ 2 回目: 3 ➡ 16 ➡ 48 ➡ 111 ➡ 200 ➡ 273 ( -1 )➡ 373 ➡ 410 ➡ 448 ( -1) ➡ 490 ( +43 )人

不明: 1 ➡ 7 ➡ 15 ➡ 27 ➡ 39 ➡ 57 ➡ 67 ➡ 71 ➡ 81 ➡ 90 ( +9 )人

〔考察〕 当然のことだが、接種回数も増え、 2 回目接種後の死亡が多い現象が続いている。

≪合同部会のまとめ(~ 10/3 )》

≪ファイザー社製≫

【年齢別】

・ 65 歳以上 ・・・172 ➡ 324 ➡ 515 ➡ 700 ➡ 913 ➡ 978 ➡ 1,037 ➡ 1,071 ( +34 ) 例

・ 65 歳未満 ・・・ 23 ➡ 30 ➡ 34 ➡ 44 ➡ 69 ➡ 91 ➡ 112 ➡ 138 ( +26 ) 例

・年齢記載なし・・・ 0 ➡ 1 ➡ 3 ➡ 5 ➡ 9 ➡ 7 ➡ 8 ➡ 9 ( +1 ) 例

【症状の概要に記載された死因等(括弧内は65歳未満)】

・虚血性心疾患・・・ 1 ➡ 16 ➡ 28 ➡ 41 ➡ 67 ➡ 76 ➡ 87 ➡ 95 ➡ 104 ➡ 112 ( 15 ) 例

・心不全・・・ 7 ➡ 17 ➡ 37 ➡ 58 ➡ 73 ➡ 79 ➡ 94 ➡ 95 ➡ 101 ➡ 109 ( 8 ) 例

・肺炎(誤嚥性含む)・・・ 3 ➡ 12 ➡ 21 ➡ 37 ➡ 53 ➡ 68 ➡ 77 ➡ 80 ➡ 89 ➡ 90 ( 1 ) 例

・出血性脳卒中・・・ 10 ➡ 31 ➡ 30 ➡ 37 ➡ 50 ➡ 62 ➡ 73 ➡ 77 ➡ 82 ➡ 89 ( 24 ) 例

・大動脈疾患・・・ 2 ➡ 3 ➡ 11 ➡ 19 ➡ 30 ➡ 40 ➡ 46 ➡ 50 ➡ 54 ➡ 54 ( 8 ) 例

・虚血性脳卒中・・・ 3 ➡ 8 ➡ 13 ➡ 18 ➡ 27 ➡ 30 ➡ 39 ➡ 44 ➡ 50 ➡ 51 ( 5 ) 例

・心肺停止・・・ 7 ➡ 19 ➡ 30 ➡ 34 ➡ 43 ➡ 61 ➡ 43 ➡ 43 ➡ 44 ➡ 44 ( 3 ) 例

・不整脈・・・0 ➡ 0 ➡ 7 ➡ 10 ➡ 15 ➡ 21 ➡ 23 ➡ 27 ➡ 28 ➡ 33 ( 11 ) 例

・敗血症・・・ 1 ➡ 4 ➡ 9 ➡ 13 ➡ 18 ➡ 22 ➡ 24 ➡ 28 ➡ 30 ➡ 33 ( 1 ) 例

・老衰・・・ 3 ➡ 5 ➡ 6 ➡ 17 ➡ 20 ➡ 21 ➡ 25 ➡ 26 ➡ 29 ➡ 28 ( 0 ) 例

・呼吸不全・・・ 0 ➡ 0 ➡ 5 ➡ 8 ➡ 11 ➡ 14 ➡ 15 ➡ 17 ➡ 20 ➡ 22 ( 2 ) 例

・窒息・・・ 3 ➡ 6 ➡ 8 ➡ 10 ➡ 11 ➡ 16 ➡ 18 ➡ 19 ➡ 20 ➡ 20 ( 2 ) 例

・静脈血栓症・・・ 0 ➡ 0 ➡ 6 ➡ 9 ➡ 9 ➡ 11 ➡ 13 ➡ 16 ➡ 17 ➡ 19 ( 4 ) 例

・がん・・・ 0 ➡ 1 ➡ 5 ➡ 6 ➡ 7 ➡ 9 ➡ 11 ➡ 13➡ 15 ➡ 16 ( 2 ) 例

・溺死・・・ 1 ➡ 1 ➡ 3 ➡ 6 ➡ 10 ➡ 12 ➡ 14 ➡ 14 ➡ 15 ➡ 15 ( 1 ) 例

・多臓器機能不全症候群・・・0 ➡ 2 ➡ 3 ➡ 5 ➡ 6 ➡ 9 ➡ 10 ➡ 12 ➡ 14 ➡ 15 ( 1 ) 例

・間質性肺疾患・・・ 0 ➡ 1 ➡ 1 ➡ 1 ➡ 8 ➡ 13 ➡ 11 ➡ 12 ➡ 15 ( 0 ) 例

・心タンポナーデ・・・ 2 ➡ 5 ➡ 6 ➡ 8 ➡ 8 ➡ 9 ➡ 9 ➡ 12 ➡13 ➡ 13 ( 4 ) 例

・血栓症・・・ – ➡ – ➡ – ➡ – ➡ – ➡ – ➡ – ➡ – ➡ 13 ➡ 13 ( 2 ) 例

・腎不全・・・ 1 ➡ 2 ➡ 2➡ 5 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 8 ➡ 9 ➡ 11 ➡ 11 ( 1 ) 例

・自殺・・・ 2 ➡ 2 ➡ 2 ➡ 3 ➡ 5 ➡ 6 ➡ 8 ➡ 8 ➡ 8 ➡ 10 ( 5 ) 例

・アナフィラキシー・・・ 1 ➡ 5 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 7 ➡ 7 ( 0 ) 例

・不明 ・・・ 4 ➡ 9 ➡ 41 ➡ 90 ➡ 142 ➡ 190 ➡ 228 ➡ 248 ➡ 265 ➡ 271 ( 29 ) 例

その他、状態悪化、心障害、心臓死、心突然死、心筋炎関連事象、動脈血栓症、血小板減少関連疾患、脱水、肺胞出血等

〔考察〕 今回初登場となった血栓症だが、ようやく心筋炎の発生を認めたと言うことなのだろうか?

≪モデルナ社製≫

【年齢別】

・ 65 歳以上 ・・・ 2 ➡ 3 ➡ 3 ➡ 5 ➡ 6 ( +1 ) 例

・ 65 歳未満 ・・・ 4 ➡ 8 ➡ 13 ➡ 27 ➡ 30 ( +3 ) 例

・年齢記載なし・・・ 0 ➡ 0 ➡ 1 ➡ 1 ➡ 1 ( ±0 ) 例

【症状の概要に記載された死因等(括弧内は65歳未満)】

・虚血性心疾患・・・ 1 ➡ 1 ➡ 8 ➡ 9 ( 7 ) 例

・出血性脳卒中・・・ 2 ➡ 5 ➡ 5 ➡ 8 ( 6 ) 例

・心不全・・・ 1 ➡ 2 ➡ 2 ➡ 3 ( 3 ) 例

・不整脈・・・ 0 ➡ 1 ➡ 2 ➡ 2 ( 2 ) 例

・敗血症・・・ 1 ➡ 1 ➡ 2 ➡ 2 ( 2 ) 例

・肺炎(誤嚥性含む)・・・ 1 ➡ 1 ➡ 2 ➡ 2 ( 1 ) 例

・虚血性脳卒中・・・ 0 ➡ 0 ➡ 1 ➡ 1 ( 1 ) 例

・脳ヘルニア・・・ 0 ➡ 1 ➡ 1 ➡ 1 ( 1 ) 例

・大動脈疾患・・・1 ➡ 1 ➡ 2 ➡ 1 ( 1 ) 例

・動脈瘤破裂・・・0 ➡ 0 ➡ 0 ➡  1 ( 1 ) 例

・骨髄疾患・・・0 ➡ 0 ➡ 1 ➡  1 ( 1 ) 例

・血小板減少症を伴う血栓症・・・0 ➡ 0 ➡ 0 ➡ 1 ( 1 ) 例

・脳血種・・・1 ➡ 1 ➡ 1 ➡ 1 ( 0 ) 例

・急性肺水腫 ・・・0 ➡ 0 ➡ 1 ➡ 1 ( 0 ) 例

・不明 ・・・3 ➡ 3 ➡ 5 ➡ 5 ( 4 ) 例

死亡例に関する考え方(副反応疑い報告の状況に関するまとめ ① )

【最新の死亡例の報告状況の整理・合同部会】
○ 副反応疑い報告制度において、ファイザー社ワクチン接種後の死亡例として報告されたものは、接種開始から 10月 3 日までに 1,218 件であった。また、ワクチン間において被接種者の属性等に大きく差があることに留意が必要であるが、武田/モデルナ社ワクチンは 37 件であった。また、アストラゼネカ社ワクチン接種後に死亡として報告された事例はなかった。
○ 報告された症状等は虚血性心疾患、出血性脳卒中等であった。これまでの審議会において、特に注目すべき疾患として虚血性心疾患等に関し、ファイザー社ワクチンについて人口動態統計を用いた非ワクチン接種群との比較検討を行ってきたが、これまでに、ワクチン接種群において死亡が多いことが明らかとなった疾患はなかった。また、特に注視すべき若年者の死亡として報告された事例の頻度についても人口動態統計を用いた非ワクチン接種群との比較検討を行ったが、ワクチン接種群において頻度が上回ることはなかった。
○ 専門家による評価では、ファイザー社ワクチンの 1,218 件のうち、 1,212 件は情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない( γ )、 6 件はワクチンと死亡との因果関係が認められない( β )とされた。また、武田/モデルナ社ワクチンの 37 件のうち、 36 件は情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない( γ )、 1 件はワクチンと死亡との因果関係が認められない( β )とされた。

【死亡例に関する論点のまとめ・合同部会】
○ 現時点においては、個々の死亡事例について新型コロナワクチンとの因果関係があると結論づけることのできた事例は認めず、新型コロナワクチンの接種と疾患による死亡との因果関係が統計的に新たに認められた疾患もない。
○ 引き続き集積する事例に関する情報を収集し、丁寧に評価を行っていくことにより、接種対象者の属性等に留意しつつ集団としてのデータを系統的に検討し、接種と因果関係のある疾患がないかを⾒極めていく。
○ 死亡例の報告に関しては、被接種者の属性や海外の報告状況も鑑みても、現時点においては引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとしてよいか。

アナフィラキシーに関する考え方(副反応疑い報告の状況に関するまとめ ② )

【最新のアナフィラキシーの報告状況の整理】
○ アナフィラキシー疑いとして報告された例については、透明性をもって公表するため、報告件数をそのまま公表する一方、正確な評価も重要であり、引き続き国際的な基準(ブライトン分類)に基づく評価を行っている。
○ 副反応疑い報告制度において、製造販売業者からファイザー社ワクチンのアナフィラキシー疑いとして報告されたものは、接種開始から 10 月 3 日までに 2,757 件であった。うち、ブライトン分類に基づく評価においては、 527 件がアナフィラキシー(ブライトン分類 1 ~ 3 )と評価された。
○ また、ワクチン間において被接種者の属性等に大きく差があることに留意が必要であるが、武田/モデルナ社ワクチンは 10 月 3 日までにおいて製造販売業者報告は 449 件であった。うち、ブライトン分類に基づく評価においては、アナフィラキシー(ブライトン分類 1 ~ 3 )と評価されたものは 44 件であった。
○ また、アストラゼネカ社ワクチンは 10 月 3 日までに医療機関報告は 1 件であり、いずれもブライトン分類 4 であった。
○ 年齢、性別別の解析結果では、若年の女性においてアナフィラキシーの報告頻度が多い傾向が⾒られている。
○ アナフィラキシー疑いとして報告され、転帰が確認されたほとんどの例で軽快したことが判明している。

【アナフィラキシーに関する論点のまとめ 】
○ 新型コロナワクチンのアナフィラキシーとして報告された事例に関して、現時点においては、引き続き、ワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない。

心筋炎関連事象に関する考え方(副反応疑い報告の状況に関するまとめ ③ )

【最新の心筋炎関連事象について】
○ 個別の事例としての分析に関しては、国内で報告があった心筋炎関連事象に係る副反応疑い報告事例について、現
時点においては引き続き、専門家評価により「因果関係が否定できない」とされた事例はない。
○ 集団としての分析に関しては、引き続き、以下の状況が認められる。
i. COVID-19 感染症により心筋炎を合併する確率は、ワクチン接種後に心筋炎を発症する確率と比較して高い。ワクチン接種後の心筋炎については、国内外において、若年男性で 2 回目接種後数日以内の発症報告が多い。
ii. また、ワクチン間の被接種者の属性が異なることに留意が必要であるが、国内における年齢、性別別の報告頻度に係る集団的な解析では、ファイザー社ワクチンにおいては20歳代男性の報告頻度が多く、武田/モデルナ社ワクチンにおいては 10 歳代及び 20 歳代男性の報告頻度が多く、現時点においては、 10 歳代及び 20 歳代男性については、ファイザー社ワクチンに比べて、モデルナ社ワクチン接種後の報告頻度が高い。
心筋炎関連事象の転帰は、発症しても軽症であることが多いとされている。国内で報告があった若年男性の事例では、重症例も報告されているが、引き続き、転帰が確認可能であった多くの事例で、軽快又は回復が確認されている。

【ワクチン接種後の心筋炎関連事象に関する論点のまとめ】
○ 10 歳代及び 20 歳代の男性については、ファイザー社ワクチンに比べて、モデルナ社ワクチン接種後の心筋炎関連事
象が疑われる報告頻度が明らかに高いことから、十分な情報提供の上、ファイザー社ワクチンの接種も選択できることとする。なお、本人がモデルナ社ワクチンの接種を希望する場合は、 COVID-19 感染症に合併する心筋炎関連事象の発生頻度よりは低いことから、接種可能のままとする。
○ 国内の接種状況を踏まえつつ、国内の心筋炎関連事象疑い報告の状況や海外における報告状況を注視していく。最新の情報の周知や、接種後には無理をせず、胸痛などの症状出現時に早期受診を勧めるなどの注意喚起を行っていく。また、重症例や予後不良例などについての情報収集を行い、仮に状況に変化が生じた場合には、必要に応じ、審議会で柔軟に検討していく。
○ 年齢・性別別の報告頻度に係る解析結果を踏まえ、引き続き、若年男性も含めて、ワクチンの接種体制に影響を与える程の重大な懸念は認められないと考えてよいか。

【私の見解】
ファイザー社製で 2 件の自殺報告があった。精神疾患のある方への接種はよくよく考えた方が良いだろう。今回は、モデル社製の死因も併せて掲載したが、ファイザー社とモデルナ社で違う死因があることが興味がもたれる。また、両社ともに、女性よりも男性の方が死亡報告が多いと言うのも何らかの因子が働いているのだろう。ファイザー社が 27 日(水)、現在、接種対象が 12 歳以上となっている日本に対して、5 ~ 11 歳の子供にワクチンを接種できるよう、承認申請に向けた協議を政府と進めていると明らかにした。私の子どもを含め、その友達は恐怖を感じているようだが、大人の判断のみで接種させられ事態にならないことを祈るばかりだ。また、秋田県由利本荘市で、 26 日(火) 、新型コロナワクチン接種会場となっている施設の女子トイレ個室で、同日朝、 60 歳代女性が亡くなっているのが見つかったと発表された。女性は前日 25 日午後に 1 回目の接種を受けたており、 15 分間の経過観察を終えたあと、トイレを利用している最中に死亡したとみられている。カギがかかったトイレの個室で女性が壁に寄りかかって亡くなっているのを施設を管理している業者が発見したということだが、死因は不明で接種との因果関係は分かっていないという。いやいや、基礎疾患の無い女性が、接種直後に亡くなっているのだから関係ありだろう・・・。接種を考えている方は、経過観察の 15 分だけでなく、しばらくは人と行動を共にした方がよさそうだ。

また、今回も報告事例が少なく報告されている点に関しては、不信感がぬぐえない。

次回へ・・・。