6月18日、4日目。
前回、2日目に行った李(イ)さんのリンゴ農園に行く。
李(イ)さんは、今年から、農業を始めて、リンゴ、米、等々手広く農業を展開したいと言っていた。
まず、リンゴ農園に行ってみる。
ここでも、どこから聞きつけるのか、人が集まってきた。
やはり、無農薬でのリンゴ栽培ということに興味があるのだろう?
リンゴの木を見ると、まだ、しっかりしていないようである。
ただ、残念なことに、自然に即した栽培をしていなかった。
一つ目は、藁を敷いていること。
二つ目は、リンゴの木の根に炭を撒いていること。
三つめに、盛土をしていること。
幾つかの注意点を実践するようにお願いして、リンゴ畑を後にする。
そして、今年から作り始めた田んぼに向かった。
どうやら、周囲の農家の人に馬鹿にされているらしい。
・・・と言うのは、李さんは完全無農薬・無肥料で作っているため、苗からの発育が遅く、こんなのじゃ米が出来ないと言われているとのことである。
これが、李さんの田んぼ。
そして、これが李さんを馬鹿にしている農家の田んぼ。
このブログを読んでいる人は、もう答えは分かっていると思うが、この違いは根をどのように張っているかだけの違いである。
李さんを馬鹿にしている農家の田んぼは、肥料をタンマリ与えているから、根を張り尽くす前に上に成長しているだけのこと。
李さんの田んぼは、自然から栄養分を取ろうと一生懸命ねを張り巡らしているだけのこと。
根を張るべき時に根を張れば、多少の自然災害は怖くない。
その他、李さんは白菜を作っていて驚いたというのである。
通常、大雨とかで広がってしまった白菜はそのまま駄目になってしまうのだが、えみなを与えたら、自然に白菜が閉じてきたというのである。
これがその白菜である。
数日前までは広がりに広がっていたらしい。
また、その他の育てている野菜類を見せてもらっている時に面白いモノを発見した。
例の韓国訪問Season2②で書いた壺が庭に並んでいたのである。
李さんに聞くと、ありとあらゆるものを貯蔵するとのことである。
「もし、これが抗酸化でできたらどうですか?」と通訳の李さんに尋ねてもらった。
すると、「一番喜ぶのは母と奥さんである」という答えが返ってきた。
そのくらい韓国の人にとっては、生活の中になくてはならないものなのだと実感せざるを得なかった。
最近、韓国の若い人は、自分でキムチを漬けなくなってきているらしい。
もし、この壺で遊びながらキムチが出来るのであれば、韓国本来の文化を維持するのにも貢献できうると改めて感じた。
また、李さんは、韓国式のレストランを作る予定にしており、そこのテーブルに並ぶのは全て環境回復農法にこだわりたいと力強く語っていた。
実に楽しみである。
最後に4日間同行していただいた農業コンサルタントの姜さん(左)、通訳の李さん(中)、金社長(右)に対して感謝の意が絶えない。
ちなみに今回の通訳の李さんは韓国とのビジネスを通じてお世話になっていたの金さんの奥様である。