「真実の口」131 韓国訪問 Season2⑤

6月17日、3日目。

安東を後にして、陰城へ移動する。

ここは、教員を辞めて、農業へと職を変えた崔さんの唐辛子畑がある。

まだ、昨年から初めて、2期目の畑ということである。

取りあえず、金社長と出会い、えみなを唐辛子畑に撒いたそうである。

崔さんの唐辛子畑1

「草等が抜いていないのは何故」と聞いてみたら、忙しすぎて抜く暇が無かったとのことである。

これは不幸中の幸いと言うことで、出来るだけ自然に近づけることを勧める。

ヒントは周りの山を見ることということをアドバイスした。

しかし、残念ながらこの畑では肥料を既にやっていたために、下のような状況になっている。

根が張り切れていないために倒れてしまったのである。

前回寄稿の陳さんの畑と比べて欲しい。

崔さんの唐辛子畑3 陳さん唐辛子畑

崔さんの畑の方の葉の色が濃いのが解ると思う。

また、雑草を残したままの畑と雑草を取った畑でも違いが分かる。

崔さんの唐辛子畑4 崔さんの唐辛子畑1

雑草が窒素を取り入れてくれたお陰で、雑草有りの方が幾分緑が濃くない。

これが硝酸塩の影響なのである。

この開拓した土地に芋等も作っていく予定らしい。

そこで、この後、今年どうしたらいいかといことと、来年からの対策を授けて、崔さんの畑を後にした。

午後から、今回、ずっと金社長と同行している農業コンサルタントをしている姜さんの陽地にある農園へ向かう。

姜さんは今の韓国の農業を憂えているところに環境回復農法と出会ったらしい。

自身の農園で試してみたところ、二日目で答えが出たらしく、「韓国の農業と食を救うのはこれしかない」と金社長と一緒に事業を進めていこうと計画しているらしい。

ここに並んでいるビニールハウス32棟全てが姜さんの農園らしい。

姜さんの農園1

姜さんは韓国人が一日に数回は食べるというサンチュをえみなで育てたらしい。

通常は、4日~5日で収穫するらしいのだが、2日程度で十分らしい。

ここで働いているオモニ達も元気である。

姜さんの農園2

これが栽培中のサンチュである。

姜さんの農園3

これが収穫された環境回復農法のサンチュである。

姜さんの農園4

こんな風にえみなを自動散布するらしい。

姜さんの農園5

収穫後はこんなになる。

姜さんの農園6

これが、また2~3日で葉をつけて、収穫→出荷という流れが続くらしい。

姜さんの感想として、土を耕す際からえみなを混ぜて耕したサンチュとえみな水の散布だけでは、明らかにサンチュが違うらしい。

土から耕した方が、サンチュの香りが幼い頃に食べた香りがすると言うことである。

私には解らないことなのだが、姜さん自身は凄く喜んでいた。

その他、アドバイスとして、タンクを抗酸化処理しましょうと言ったところ、金社長に言われて、既に処理しているとのこと。

姜さんの農園7

では、仕方がないので、次回来た際に抗酸化セラミックをお渡しすることを約束する。

また、これがサンチュの苗らしいのだが、この苗床も抗酸化処理したものに変えてみようと言ったら、既に思案中だったらしい。

姜さんも環境回復農法に出会ったことで、夢と希望が無限大に広まったと喜んでいた。