前回の続き・・・。
ペイントハウスを後にした我々は、BTNG社に向かった。
春川農協についての協議である。
まず、2月22日のブログで寄稿した“海洋深層水を利用したミネラル補充剤”について、問題が生じた。
海洋深層水に関しては、以前取り上げているので、参考にして欲しい。
農協側としては、人工の物ではなく自然の物を使いたいという意向らしい・・・。
ところが、海洋深層水を利用するには、海水を逆浸透膜で濾過して、純水にした後に、人工的にミネラルを添加するのである。
この人工的な添加ということがネックになっているらしい・・・。
この点については、前回のミーティング時に金社長に囁いていたのだが、後で問題になるとは・・・( ̄▽ ̄;)アハハ…
実は、もう一つ問題があるというのである。
それは、前回のミーティング時に、大量発注をすれば、相当な値引きをするという話だったのだが、金社長には、「あの社長は気をつけた方が良いよ」と言っていたのだが、私の思っていたとおりの人物だったらしい・・・(・∩・)ショボン・・・
韓国人の食の安全を考えるより、お金が大好きだったらしい・・・。
続いて、土壌改良材についても問題が生じたらしい・・・。
ずばり、コストの問題である!
土壌改良材については、2月17日のブログを参考にして欲しい。
その際に、“工業と農業では、モノがお金に替わるまでの時間・量・コストが極端に違うので、なかなか導入が難しく、製造コストがあうかどうかという点だけが気がかりである”と書いた・・・。
実は、昨年、日本の技術でどのくらいのコストがかかるのか、試作してみたのである。
サンプルとして作るので、量が増えれば安くなるのはもちろんのことだが、20kg試作して52,500円である。
1kgあたり、2,625円と言うことになる。
これでは、とてもではないが、農業用としては使えない・・・。
次の画像を見て欲しい。
どちらが、日本製でどちらが韓国製か解るだろうか?
右側が日本製である。
大きさがまちまちで、形も球形ではなく、でこぼこしているのが解ると思う。
実は、どちらもただの球体に見えるが、韓国のセラミックは発泡するようなセラミックに仕上げている
日本のセラミックが届いた際に、技術では、韓国の方が上なのかと少し寂しい思いをした。
更に、コストを聞いてびっくりした。
これから市場に出していく手前、明らかには出来ないが、韓国で製造して、輸入コストをかけて日本に仕入れても、おつりが有り余るほどのコストである。
しかし、その価格でも、現実的には普及が難しいと組合長が判断したということである。
そこで、次回は、球体・発泡式をとりやめて、切り出し式のペレット状で製造してみることにした。
これが、完成すれば、韓国の農業の変化は著しくなると思う。
実は、安東の白い像農園では、試験的にこのセラミックを使っていただいている。
最後に、試作を依頼していた水甕とキムチ用の壺ができあがってきていたので、出来上がりを確認する。
抗酸化の力は十分に感じることが出来るので、実際に、水を入れたり、キムチを作ってどう感じるかを試すように、金社長には伝えた。
ミーティングを終えた我々は、お決まりのように、抗酸化カフェのメンバーと宴会へと・・・。
そして、尹(ユン)先生の手作りのよもぎ餅を手土産に頂き、翌日、早朝に帰国した。