前回の続き・・・。
前回、ノースカロライナ大学のフレッド・グールド博士の研究をご紹介したが、博士はその問題点も指摘している。
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蛾の幼虫は、数ヶ月にわたり、いくつかの作物をエサにして動き回るので、何処で育ったかを特定しづらい。
幸いなことに、蛾は、幼虫時代に食べたものを体内に残している。グールドのチームは、蛾の羽の鱗粉にまみれになりながら、テキサス州とルイジアナ州の綿畑で採取した2種の炭素同位体、12Cと13Cの比率を分析した。この手法は、通常、古代の考古学的遺跡の年代を推定するのに用いられている。
綿とコーンは、光合成の仕方が少し違うため、含まれる炭素同位体の比率がやや異なっている。この違いは、そのまま、幼虫のときコーンなどを食べた昆虫と、綿や大豆のような広い葉の植物を食べた昆虫の組織に記録される。
綿収穫期の後半にあたる10月に、研究者が集めた蛾は、葉を食べて育っていた。「蛾はテキサスやルイジアナから飛来してくるはずはない。」とグールドは述べている。コーンは南部ではもっと早く収穫される。蛾は中西部のコーン畑から移動して来たにちがいない。
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生物による種の移動は今に始まったことではないと思うのだが・・・。
因みに、植物の種子の散布方法には、様々な方法がある・・・!
少しネットで調べたが、上手いネーミングを付けていたHPがあったので以下に紹介する・・・ドウゾ_〆(★´□`)ノ
1.自然に落ちる(重力散布型)
2.風に乗るって飛んで行く(風散布型)
3.水に運ばれ移動する(水散布型)
4.生物(動物・昆虫)の体に付着して運ばれ移動する(生物散布型)
5.生物(動物・昆虫)に食べられて運ばれる(動物被食散布型)
6.バネの力を利用して跳ね飛ぶ(自発散布型)
植物の種子は、子孫を残すために、様々な方法を取っているのである・・・。
ん・・・?
生物(動物・昆虫)に食べられて運ばれる・・・?
これって、我々より、先にGM作物の影響を受けているってことではないか・・・???
ああ・・・!
そうか・・・!!
先のシャーブルック大学病院センターでのGM作物内のBt除草剤が世代を超えて残っていたというレポートと併せて考えると良いのか・・・d(゜д゜)ヨシ!
当然、昆虫や小型の動物は人間よりも、世代交代が早い・・・(・◇・)/ソリャソウダ!
世代交代を繰り返しながら、耐性を付けつつ、拡散を続けている・・・?
これっていったいどうなるんだ・・・?
人間の世界では、薬剤に耐性を持った病原菌が着実に増えている・・・。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)
バンコマイシン低度耐性黄色ブドウ球菌(VISA)
バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
多剤耐性緑膿菌(MDRP)
多剤耐性結核菌(MDR-TB)
ペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)
βラクタマーゼ陰性アンピシリン耐性インフルエンザ菌(BLNAR)
広範囲薬剤耐性結核菌(XDR-TB)
ペニシリナーゼ産生淋菌(PPNG)
薬剤耐性HIV
アマンタジン耐性インフルエンザウイルス
タミフル耐性インフルエンザウイルス
クロロキン耐性マラリア
多剤耐性アシネトバクター(MRAB)
ニューデリー・メタロベータラクタマーゼ(NDM-1)
カルバペネマーゼ(OXA48型)産生能獲得、肺炎桿菌と大腸菌
(以上、Wikipediaより)
「MRSAの院内感染による敗血症のため◆名死亡」を目にしたこともあると思う・・・!
さて、Btに耐性をつけた害虫・・・。
我々の生活には、全く影響がないのだろうか・・・???
次回へ・・・。