前回の続き・・・。
「被災ローン減免制度」について、理解を深めていただくために詳しい解説をしてみたが、本題へ戻る。
復興・復旧が進みつつある益城町・・・。
益城町を流れている木山川に出ると桜が満開だった・・・。
しかし、その両岸には、瓦礫が入っている黒い袋が延々と置かれていた・・・。
この光景がいつまで続くのだろうか・・・?
更に、歩を進めると、再建途中の木山神宮・・・。
今まで、敢えて触れなかったのだが、今回の地震は、神社・仏閣の倒壊・被災が非常に多い・・・。
昨年地震後、それぞれの公表された被害数は・・・。
全日本仏教会の発表によると、被災寺院は446箇所(2016年4月25日時点)。
神社本庁の発表によると、被災神社は264箇所(2016年5月15日時点)
あわせると、熊本地震による神社仏閣の被害は、熊本県を中心に710ケ所ということになる・・・。
内訳をみてみると・・・。
熊本・・・寺院:316 神社:100 小計:416
大分・・・寺院: 88 神社: 99 小計:187
佐賀・・・寺院: 26 神社: 37 小計: 63
福岡・・・寺院: 15 神社: 20 小計: 35
長崎・・・寺院: 0 神社: 6 小計: 6
宮崎・・・寺院: 1 神社: 2 小計: 3
鹿児島・・寺院: 0 神社: 0 小計: 0
合計・・・寺院:446 神社:264 総計:710
神社仏閣は宗教法人の運営が一般的で、日本は「政教分離」を原理原則としているため、公的支援が受けられない・・・。
かといって、檀家(寺院)、氏子(神社)も、同様に被災していて、お布施も寄付を期待できる状況ではない。
もちろん、「文化財」に指定されている神社仏閣だけは「文化財保護法」により、支援金を受けられるのだが・・・。
今回の地震で被害を受けた神社・仏閣は、文化財未指定のものが大半だった・・・。
本来、神社・仏閣は構造上、一般建築物より地震に強いはずなのだ。
それにもかかわらず、神社・仏閣の倒壊が目立つのは、宗教がおかしな方向に進んでいるのを諫めているのではないだろうか・・・?
勿論、私の独り言である・・・( ̄▽ ̄;)アハ
一時間半ほど、益城町を歩いてみて、復興・復旧の前進を確認した私は、熊本県民の心のよりどころと言われている熊本城へも足を運んでみた。
熊本城も桜が満開で、大勢の観光客が訪れていた。
前震・本震には耐えたが、5月10日に崩落した馬具櫓・・・。
4月14日の前震後、全長242mのうちの東側80mが倒壊した長塀・・・。
一般公開されていないが石垣一本で支えられていた飯田丸五階櫓・・・。
城下の観光施設「城彩苑(じょうさいえん)」から二の丸広場までが、熊本城の熊本城の見学コースになっているので歩いてみた。
未申櫓・・・。
西大手門・・・。
戌亥櫓・・・。
本丸天守閣・・・。
熊本市では、地震で被災した熊本城の天守閣を平成31(2019)年までに再建し、20年後には、城全体を地震前の状態に戻したいとしているが、全体の復旧費用は634億円超とされている。
そこで、熊本市では、2016年11月1日から「復興城主」制度を始めている。
復興城主となった方には、以下のような特典が受けられる。
1.城主証の交付
2.城主手形の交付
3.城主手形掲示による市内観光施設16施設の入場料免除及び協賛店割引等
※現時点で、16施設中開館施設は4施設、協賛店登録店舗数は264店舗
4.復興城主限定ブックレット等の贈呈
さらに10,000円以上寄付した人を対象に、名前を城彩苑「湧々座」2階に設置されたデジタル芳名板に映し出すほか、先着1万人には熊本出身で人気マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」作者の尾田栄一郎さんがデザインされたオリジナルグッズ(クリアファイル、ポストカード、ステッカーのセット)が贈られるらしい・・・。
詳細はこちらから・・・
通常、金融機関からの振込みあるいは熊本城総合事務所への現金持参という形での募金となるが・・・。
Yahooネット募金であれば、カード決済あるいはT-ポイント決済も可能である。
是非、熊本県民の心のよりどころとなる熊本城復興のために一肌脱いでは如何だろうか?
次回へ・・・。